こなたとかがみが高校を卒業して十数年ほど後の、ある夜のこと。
その夜、かがみの一人息子「かのと」が、親子喧嘩で家を飛び出し、
こなたの家に転がり込みます。
こなたの家に転がり込みます。
ひととおりの騒ぎの収まったひととき。
やがて、こなたの家に、かがみから電話がかかってきて・・・・・
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「悪かったわね、いろいろ面倒かけて」
「いいんだヨ。『こなみ』だって、かがみの母乳のおかげで丈夫に育ったんだからネ」
「アンタのじゃ全然足りなかったもんね~」
「むゥ~ ヒドイヨかがみん~」
「あはははは・・・・ それでさ、その・・・・・・・・・」
「かのとくん? 大丈夫。いまは落ち着いてる」
「・・・・・・・・そう・・・・・・・・・ 」
「ちゃんと叱っておいたヨ」
「そう・・・・・・・・・ アリガト」
「すごく反省してる。かがみにヒドイこと言ったって泣き出して。きっとさびしかったんだヨ。」
「なによアイツ。なんでアンタの前じゃ『素直なイイ子』なのよ」
「しょ~がないネェ~。親子二代でツンデレみたいだしネ」
「ツ ン デ レ いうな! まあ~ここのところ、仕事が立て込んで夜遅かったし」
「ウサちゃんなところも・・・」
「いいかげんにしろ! とにかく、朝になったら迎えにいくから」
「うん。かがみも・・・」
「わかってる。もう、なにもかもひっくるめて抱きしめてあげるわ。私、アイツの母親だから」
「えらいネ、かがみん~」
「茶 化 す な。 それよりアイツ、もう寝た?」
「もう寝てるよ。こなみがずっと一緒にいるから安心したみたいだネ」
「ふふふ。こなみちゃんにもお礼言わなきゃね。それじゃ、またあした」
「またあしたネ」
「おやすみ、こなた」
「おやすみ、かがみん」
- 自立した意思へ続く