初めてのデート【エピローグ】

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初めてのデート【エピローグ】


「ねぇ、なんで今日の待ち合わせは私んちの前だったの?」

朝からずっと疑問に思ってたことを聞いてみる。

「なにを今更~。もう何でもいいジャーン?」

よくないわよ。めっちゃ気になる…。

夕暮れ時。

私たちは燃える日の下、歩いていた。
もう、帰る時間になっちゃったから。

青空だったキャンバスが、オレンジに染まっていた。

長かった特別な日が、終わろうとしていた。

カラスがないていた。

…少し、寂しいな。

「それより、…1つお礼言わしてよ、かがみん」

え?何のよ。

「何のお礼よ?」

本当になんだっけ…?

「時間間違えたの…許してくれて、ありがとう」

…そのことか。
もう全然気にしてないのに。

そうゆうちょっとした所までちゃんと言うのよね。

ちょっと恥ずかしいけど、言った。

「あたりまえじゃない。…私はあんたの恋人なのよ?」


恋人。

何度口にしても恥ずかしくて。
だけれど、言うと幸せをくれて。
ちょっとだけ、切なくて。
優しくだって、なれちゃうんだよ。
寒い日だって、暖かくしちゃうんだ。


言うと、こなたは柔らかな笑みを私にくれた。

また、心がさらわれてゆく…。


そろそろこなたの家につく。
行きが私の家に集合だったから、帰りはこっちで解散になった。

やだな。終わってほしくないよ。
この道が永遠ならいいのに。
ずっとずっと、続けばいいのに。

今日のことを思い出す。
長いようで、短かった。
今日が来るのをを待ってた時間は、あっと言う間だと思ってたけど、長かった。

欲しかったものは、すぐ終わってしまうものなんだね…。

こなたの家までもう少し。
こなたと来た道が遠くなってゆく。

もっともっと、続いてよ…。

…でも。
この道が終わっても、私たちの道はまだまだずっと続くんだ。

時には、喧嘩するだろうけど。
笑いが絶えない、そんな気がする。

なぜかはわからない。
根拠なんて、ない。
でも、そんな気がするんだよ。

涙がこぼれ落ちるかもしれない。
心が、裂けてしまうような時がやってくるかもしれない。

不安はたくさん、あるけれど。

横をみれば、あなたがいて。

あなたがまた、優しさをわけてくれて。

笑顔を、幸せで届けてくれる。

愛を、くれる。

あなたは私を強くしてくれるんだ。


遠く先はまだ見えない。

登り坂ばかりかもしれない。

落とし穴があるかもしれない。

でも。

ずっとずっと、歩き続けたい。

ずっとずっと、手を繋ぎだい。

愛しき、こなたと。

永遠に、彼方まで。



帰路に就いた、私たち。

長かった特別な日が、終わろうとしていた。

夕日に照らされ、のびた影が後をついてくる。

「もうこの辺りだし、大丈夫だよ」

本当はもっと一緒にいたかったけど、あんま遅いと危ないからね。
この夕日が闇にかき消される前に帰ってもらわなくちゃね。

「…最後に教えてよ、なんでうちの前だったのか」

まだ聞くのか。
本当に知りたいんだろうな。

…仕方ないなぁ。

いいよ、教えるね。
他ならぬかがみの頼みなわけだしね。

「別にたいした理由じゃないよ~?」

「いいから。教えてってば」

ちょっぴり恥ずかしいけど。

「かがみの家からなら…かがみと一緒の時間が増えるじゃん…?」

きょとんとした瞳。

「…それだけ?」

「それだけだよ…期待はずれ?」

「…ぷっ!あはははっ!」

な、笑い出すのか!

「ひ、ひどいよ~笑うなんて~…」

「ごめんごめん、別に馬鹿にしてるわけじゃないのよ?」

してるでしょ。

「でもそれってこなたの家でもよかったんじゃ…?」

「まあね。でも…かがみに1人で歩かせたくなかったから…。」

これ、本音だからね?
帰り1人にしちゃうけど、今なら淋しくないよね…?

かがみの瞳が、オレンジに染まる。
かがみの顔が、愛しさを秘めた笑顔に変わる。

燃える空の下、かがみが私に近付く。

影が、重なる。

…抱き締められた。

「こなた…だいすき…」

愛しい声が、囁かれた。


今が、永遠に感じられた。

今が全て、そう思えた。


今日、かがみとデートできて本当に嬉しかった。
かがみと特別な時間、一緒にできて幸せだった。

かがみの恋人になれて、私本当によかったよ…。


かがみと今来た道を思い出す。

もっともっと、ながければよかったのに。

もっともっと、続けばよかったのに。

ずっとずっと、かがみと歩き続けられたらよかったのに…。

でも。

今、かがみはこうして抱き締めてくれていて。

温もりを、私にくれる。

そばに、いてくれる。

恋人で、いてくれる。

愛して、くれる。

道は長くなかったけれど。
ずっとずっと続かなかったけれど。

ここよりはるか、彼方まで。

私はかがみと、いてくれるんだ。

私はかがみと、歩くんだ。

ずっとずっと、まだ見ない先まで。


私も、かがみに告げる。

「かがみ…だいすきだよ…」


――ずっとずっと、一緒。



fin



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コメント:
  • 甘い…
    こっちまで幸せな気分になってくるよ… -- 名無しさん (2012-10-19 08:32:07)
  • この恋ずっと続くと良いですね?永遠です♪ -- かがみんラブ (2012-09-15 01:03:38)
  • 二人ともメチャメチャ可愛い!! 読んでるこっちまでドキドキが止まりませんでした
    やっぱりこなかがはいいコンビですね☆ -- 名無し (2010-07-23 02:19:04)
  • 初々しさ全開で二人とも可愛らしいですね。 -- 名無しさん (2010-07-21 22:41:40)
  • 午前中はかがみが自分に自信を持つという点で、午後はこなたが苦手な雰囲気を克服するという点で成長してるんですね。GJ。
    -- マウス (2008-11-08 02:26:13)
  • もう最初から最後まで、ず〜っと赤面せずにはいられないほど甘々でバカップルな2人を見てて、読んでる自分まで心が暖まりました☆ -- チハヤ (2008-10-31 08:07:52)
  • 萌えた☆ -- 名無しさん (2008-10-28 15:00:09)
  • ひたすらGJを連呼させていただきます
    やっぱりこのカップルは最強ですね(o^-^o) -- にゃあ (2008-10-28 03:18:36)
  • 初デートというシチュエーションでの、2人の互いを思いやる描写が
    ずごく良く描かれており、とても楽しめました。 -- 名無しさん (2008-10-27 02:57:59)
  • 作者様は本当にこなたが好きなのですね。
    私もです。
    読みながら終始ニコニコがとまりませんでした。
    そして最後にじわ~っと。
    良作をありがとう。 -- 名無しさん (2008-10-26 21:28:28)

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