「あんたさあ、私達以外にリアルの友達って居たことあるの?」
「えっ」
それまでもきゅもきゅとコロネを貪っていたこなたが、びくっとその動きを止めた。
「? ちょ、ちょっとこなた……?」
「…………」
何気ない一言のつもりだった。
飄々としたこなたのこと、どうせ何かしらのネタで返してくるに違いない……
かがみはそう思っていた。
「………うっ」
こなたが嗚咽を漏らすまでは。
「!? こ、こなた!?」
予想外の展開に、かがみは動揺した。
「……えぐっ、うっ……」
こなたは泣いていた。
小さな肩を震わせ、ぽろぽろと涙を零していた。
「あ、あっと、えっと……」
困惑し、狼狽するかがみ。
どうすればいい?
否、頭ではわかっていた。
このいたいけな少女を泣かしたのは他でもない自分なのだ。
今すぐにでも、自分は心の底から謝罪をしなければならない。
しかし、それを伝える言葉が浮かんでこない。
ごめんなさい? 悪かったわ? 冗談だったのよ?
「えっ」
それまでもきゅもきゅとコロネを貪っていたこなたが、びくっとその動きを止めた。
「? ちょ、ちょっとこなた……?」
「…………」
何気ない一言のつもりだった。
飄々としたこなたのこと、どうせ何かしらのネタで返してくるに違いない……
かがみはそう思っていた。
「………うっ」
こなたが嗚咽を漏らすまでは。
「!? こ、こなた!?」
予想外の展開に、かがみは動揺した。
「……えぐっ、うっ……」
こなたは泣いていた。
小さな肩を震わせ、ぽろぽろと涙を零していた。
「あ、あっと、えっと……」
困惑し、狼狽するかがみ。
どうすればいい?
否、頭ではわかっていた。
このいたいけな少女を泣かしたのは他でもない自分なのだ。
今すぐにでも、自分は心の底から謝罪をしなければならない。
しかし、それを伝える言葉が浮かんでこない。
ごめんなさい? 悪かったわ? 冗談だったのよ?
違う、違う、違う。
そんな言葉じゃないんだ。
今眼前ですすり泣いている親友に向けるべきものは、そんな言葉じゃなくて――
今眼前ですすり泣いている親友に向けるべきものは、そんな言葉じゃなくて――
気が付くと、かがみはこなたを抱きしめていた。
「……かがみ……?」
ふと顔を上げ、きょとんとするこなた。
「…………」
かがみは何も言わず、黙ってこなたを抱きしめる。
ぎゅっと、強く。
「……かがみ……」
こなたの表情が和らいでいく。
「……ごめんね」
「ううん」
「ごめん……」
「もういいよ、かがみ」
こなたは笑った。
すっかり、涙は枯れていた。
ふと顔を上げ、きょとんとするこなた。
「…………」
かがみは何も言わず、黙ってこなたを抱きしめる。
ぎゅっと、強く。
「……かがみ……」
こなたの表情が和らいでいく。
「……ごめんね」
「ううん」
「ごめん……」
「もういいよ、かがみ」
こなたは笑った。
すっかり、涙は枯れていた。
あの頃の自分。
泣いてばかりいた自分。
泣いてばかりいた自分。
そんな自分も、今度こんな風に抱きしめてやろうと、こなたは思った。
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- oh...sogood -- 名無しさん (2024-03-07 23:41:50)
- GJ! -- 名無しさん (2022-12-18 11:35:21)
- 完全なギャグかと思ったら、意外と真面目な話だったな。 -- 名無しさん (2012-11-23 10:49:44)
- 口を尖らせて涙をこらえるこなたを想像すると 萌え死にそう -- 名無しさん (2011-10-23 18:25:41)
- えと・・んと・・ -- 名無しさん (2010-01-15 22:20:38)
- いやいや、俺の嫁。 -- 名無しさん (2010-01-15 07:12:35)
- こなたは俺の嫁 -- 名無しさん (2009-12-07 19:56:20)
- ★★★★★ -- マヨラ (2008-10-05 02:52:30)