1巻86p『秘密の小箱』より

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(柊家お茶の間)



「へぇ、けっこうたくさん登録してあるんだネ。」
「あ!コラ勝手に見るなーっ。」
わたしはこなたの手から携帯を奪いとった。



その様子があまりにも必死だったせいか、
こなたはにんまりと笑うと、謝るどころかこんな事を言い出した。



「何?見られたらまずいメールでもあるの?
番号登録とか。」
「べ、べつになんとなくよ。」



まったく……もう。
机においておいたものをつい手にとった、
と言ったところだろうけど、
わたしの頭にまず浮かんだのは怒りではなく焦りだった。



画面は電話帳。
ほっと息をつく。



「男だ。
絶 対 男だー。」
ひひひ…と口を隠して笑うこなたに、ようやく怒りが沸いてくる。



「違うっつ-のにっ!!
変な想像するなっ!!」



「ぷぷぷ、ちょっとからかってみただけだよ~
かがみんは怒った顔もカワイイねぇwww」



「っ、あ、あ、あんた・ ・ ・」
顔が熱くなるのがわかり、照れ隠しに思わず手をあげると、
こなたは頭に手をあてて逃げ出した。



そして障子から半分だけ顔を出し、もう一度笑う。



「私なんて携帯見られても全然平気だよw
だって着信もメールもかがみやつかさたちのだけだもん。
やっぱりかがみんの携帯は見られちゃマズイ秘密の小箱なんだwww」



「と、言うことは…」



こなたはそこで手をポンっと打つ。



「かがみんのお部屋にはどんな秘密があるのかな~(にんまり)」
「ちょっ、あんたまさか…」
わたしが腰を浮かせた瞬間、こなたはもう脱兎の如く姿を消していた。
すぐにわたしもお茶の間を飛び出し二階へ向かう。



階段を駆け上がる足音を追いかけながらわたしは思った。



男なんかじゃないけど、こなたの言っていることは本当は少しだけあたってる。




よかった…メール見られなくって。





こなたからのメール、全部保護してあるなんて知られたら…
なにを言われるか…



胸の熱さを吐き出すようにわたしは叫んだ。
「こらっ、こなた!待ちなさいって!!」





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コメント:
  • 気持ちはわかる -- 名無しさん (2010-04-13 21:43:52)
  • メール全部保存してあるのかぁ…ええのぉ。 -- 名無し (2010-03-31 07:55:10)

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