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3バカの日常

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sudouin

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 ―淮南万珍、万珍堂にて(万珍・早良)

 「いらっしゃいだに」
 「ふに、ここが『豆腐のことなら何でもお任せ、バンチン、バンチン、万珍堂』ですかい?」
 「そうだにょん、今日はどうされましたにょん?」
 「あぁぼかぁ油揚げに目がなくてねぃ、油揚げ料理を食べに来たんでさぁ。さっき行った麺屋は閉まってたみたいで腹ァぺこぺこで……腹がふくれるように適当に頼みましょうかい」
 「わかっただに。少々お待ちを」

 「いなり寿司、餅巾着、納豆のあげ包み焼きに油揚げピザ、ジャガイモと枝豆と油揚げの煮物、おすすめどころをお持ちしただに。どうぞ召し上がれ」
 「こりゃうまい。このピザってのは何がどうなってるんで」
 「それはあげにマヨネーズとニンニク醤油、あと七味をかけて焼いたものだに」
 「ふにふに。この煮物のほどよい甘さも油揚げの味の染み込み具合も絶品だねぃ」
 「ありがとだに、油揚げ好きな人に悪い人はいないにょん」
 「はっはっは、そうですかい? あ、お土産にしたいんで油揚げ30枚ほど包んでくだせぇな」
 「はい、毎度あり。またのお越しをお待ちs」「あぁ明日も明後日も来るでしょうねぃ、これはいい店だ」


 ―三ツ石厳、麺屋くくりにて(厳・麺魂の面々)

 「いいか野郎共! 麺を制するものがこの世を制す! 麺is最強だ!!!」
 「おぉ!」「兄貴、ついていきやす!」「うぉぉぉおおお!」
 「さて、お前ら。近況を報告しろ!」
 「よりよい出汁のため、鰹節を追い求めてます!」「寝ても覚めても麺打ってます!」「中国大陸の方で食べ歩いてきました!」「四国でうどん屋破りしてきました!」
 「最高だ! お前らその調子だぞ! ……よし、休憩だ。俺は甘いものを補給してくる」
 「押忍!!」「キャンディ姐さんによろしくです!!」
 「馬鹿野郎! 姫は関係ねぇだろうが!!」


 ―白亜キャンディ、ロックハート洋菓子店にて(キャンディ・厳・蟻塚・メープル)

 「あれ? いっきー、何しに来たの?」
 「いや、客に何てこと言うんだ。姫のわたあめ食べに来たに決まってるだろう」
 「な、ば、いや、ちょ……。その程度の甘さの台詞でオチると思わないでよね」
 「可愛いねぇ、見ていて微笑ましいなぁ。三ツ石君、めげないようにね」
 「あーもーエクレア野郎が! エクレアで痺れ死ね!!」
 「ちょっとキャンディ、言い過ぎだって。というか、私は人が死ぬようなエクレアは作ってないわよ」
 「ごめんなさい。あたし、うどんで首くくって来ます」
 「姫、俺にはそんなことできな」「るせー!いっきーには頼まん!!」
 「凹んでるのか何なのかはっきりしなさいよ……」
 「まぁいいじゃない。それより君のエクレアが食べたいなぁ」


 3バカは今日もバカだった。


 ‐おわり‐
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