『弾けた日常』その2

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右にこなた、左にこなた。

うわ、天国がみえそうだわ。

うん、よし。

問題ない、いつもの私だ。

さあ、突っ込もうか。

「あんた、細胞分裂もできたの?」

「ちょっ、酷!人をアメーバーみたいに言わないでよ!」



こなたの隣にこなたがいやがった。



……萌え?



『弾けた日常』その2



こなた達の机に向かいながら、二人のこなたの違いを見つけようとジッと観察。

「細胞分裂はともかく、生き別れの双子の姉妹でもいたの?すっごいソックリなんだけど」

「ともかくって、、、ちゃんとフォローしてよ。それと私は一人っ子だよー」

ちょっと不満げに答えるこなたは、やっぱり可愛い。

こう、唇をちょこっと突き出して頬を膨らませて”私は不満です”を少しアピールしてるとこがまたこいつの魅力を引き立てて。。。

「おーい、かがみー、戻ってこーい」

「え、え、え?あ、ああ、ごめん。ちょっとぼーっとしてた」

いかんいかん、せっかく本物のこなたが目の前に居るのに妄想に浸るなんて勿体無いマネはできないわ。

「で、紹介してくれるんでしょ?」

「もちろんだよ、かがみー。ささ、紹介するよ」

そういって座っているもう一人のこなたに手を添えた。

「泉此方。名前のほうを漢字で書く以外は、完全に私と同じ名前だねー。私は2Pって読んでるけどねっ」

2Pって格ゲーじゃないんだから。

それにしても名前まで一緒か、、、だれかの作為を感じるわね。

とりあえずこれだけは言っとくわ。

グッジョブ。

「えと、今日転入した泉です。宜しくお願いします、、、えーと」

「あ、私は柊かがみ。そこにいるつかさの姉です、、、って、もうつかさとは紹介済みですよね?」

「はい。えと、1Pとそっくりだということで直ぐ仲良くさせてもらいました」

おいおい、あんたまでその呼び方かよ。

「お互いにそう呼び合おうって、さっき話し合って決めたんですけど、、、」

「そ、そう、、、当人が納得してるなら、別にいいと思うけどってか、モノローグに返事しないでくださいね。焦るから」

はいって凄い素直そうな顔して返事してくれた。

でも、こなた相手に丁寧語使ってるみたいで、すっごい違和感。

初対面の人相手に砕けるのはどうかと思ったけど、、、こなた達と打ち溶けてるみたいだから、いいわよね?

「あの、よかったらもっとフランクに話してかまわないわよ?私もそうさせてもらうし」

「あ、、、実は私も堅苦しいのは苦手だったから、助かりますよー」

ふんわり。という表現が似合いそうな笑顔で答える泉さん、、、もとい、此方さん。

なんていうか、此方さんはこなたより大人しい。

こなたから快活を取るとこんなふうになるっていう感じ。

「あ、、、いま気づいたけど、顔のほくろの位置が違うのね」

「そうなんだよねー。だから、お互い真正面に立って枠持ったら普通に鏡だよ」

そう言ってお互いの掌を合わせてパントマイムするかのように両手だけを動かすこなた。

ふざけるこなたに合わせる此方さん。

でも、顔は笑顔だから問題無しかな。



その後、昼食や放課後も此方さんを含めた5人でワイワイやりながら今日という弾けた1日をすごした。

そして夜。

私は日課になりつつあるこなたへのラブコーもといお喋りTELを楽しんでいた。

『2P、今日一日ですっかり馴染んじゃったね。』

「大人しそうな割りに、ノリは良いみたいだからねー。ってか、あんたは本気でその呼び方で通すつもりか」

『本気に決まってるじゃーん。外見も名前も同じじゃ、区別しやすいあだ名は必須だよね!』

「、、、まぁ、本人同士で納得しあってるなら問題ないんだろうけど」

『くふふ』

突然のこなたの不吉な笑い声。

「な、なによ」

こなたの”くふふ”笑いの後は大抵ロクな事がおきない。

主に、私が被害者になる形で。

いや、まぁこなたが私に悪戯してくるのは私的に嫌と言うほどでもなく割と気持ち良くて癖になりそうな微妙なこそばゆさが私の

『。。。-い。。。お-い、かがみ~。聞いてる~?』

「っあ、な、何?!」

いかん、またトリップしてた。

いい加減この癖を直さないとせっかくのこなたとの有意義な時間がもったいない。

第一、こなたはノンケだ。

私の事は親友と思ってくれてるようだけど、それ以上じゃない。

きっと、この気持ちを知られると、関係が壊れてしまう。

『うん、2Pが来て、かがみ的にはどうなんだろうな~って思ったんだけどね』

「は?私的にって、、、どういう意味よ」

そう思ってたから、心情を表面に出さないようにフィルターを張って自制してきたのに。

『だからねー』

してきたのに。

『私が増えたようなものじゃん?だから、かがみ的には大好きな人が二人に増えてワクトキしてるんじゃないかなーって思ったんだー』

「。。。え?」

こいつは、あっさりと私のフィルターと自制を壊すような言葉を放ってきやがった。

「えと、こなた。。。今、なんて?」

『気づいてないと思った?ざーんねーんでーした~。とっくに気づいてるよ。かがみの気持ちにね』

「って。。。。えと、その、、、マジ?」

『マジマジ。ってかさー、あれだけ色々アピールされたら普通気づくってば』

そう言って、またくふふと笑うこなた。

何も言い返せない私に、こなたは何を思ったのかは分からない。でも、最後にこういった。

『2Pには負けないよ。かがみは私のだからね』

プー、プー。と信号音しか出さなくなった携帯を切り、私は今の会話をもう一回頭の中で思い返してみる。

-2Pには負けないよ。かがみは私のだからね-

まて。

まてまてまてまて。

まて、落ち着け、私。

今のこなたの台詞はきっと何時ものジョークだ。

それを私がかってに都合よく脳内変換してるだけだ。

そう、私の妄想とこなたのジョークがたまたまタイミングよく重なっただけのことだ。

問題は私の気持ちに気づかれてることだろ、私。

つまり、今後こなたとの関係が壊れてしまう可能性が出てきたわけで。。。

あれ?

こなたは私の気持ちに気づいてて、その上あの台詞を私に伝えたということは。

つまり、こなたのあの台詞は。。。

や、だから待て、私。

気づいた上で私をからかってるだけだろ、きっと。

きっと、私の気持ちを気づいた上で、私との友人関係を壊さないようにと、こなたが気遣ってくれたことでの台詞だ。

…でも、それなら最後まで私をからかって、その後にちゃんと締めの言葉も伝えてくれるはず。。。

ああ、いかんいかん。

頭が混乱してきた。

とりあえず、顔でも洗って熱を冷まそう。

こなたとの電話が終わったあとは、いつも体が火照ってるからなー。

何時もならその熱を保ったままベットINして海で一緒にお風呂に入ったときに脳内にハイビジョンで完全録画したこなたの裸を思い出し

「おねーちゃーん。いいかなー?」

と、顔を洗うことも忘れ、ラブコール後の寂しくも濃密な何時もの一時に入りかけた私に妹からのじゃ、ではなく、言葉が届いた。

「・・・いいわよー」

「えとねー、おね、え、、、、、、、、、、、、ちゃん?」

…うん。大丈夫よ、つかさ。

決して、邪魔とか思ってないからね。

怒ってもないから、そんな怯えた顔しないでね。

「・・・えと、お姉ちゃん?何で怒ってるの?」

だから、怒ってないってば。

信用しなさいよ。

酒の席での酔ってない発言くらいには信用できると思うからさ。

「何でもないわよ。それより、何?」

「あー、うん。ならいいけど、、、あのね、転入生の泉ちゃんのことなんだけど」

改まって、なんだろう。

つかさに心配されるようなことって、何かあったっけか?

「あのね、こなちゃんとそっくりだから難しいかもしれないけど、あまりこなちゃんと泉ちゃんを一緒に見ないで欲しいの」

「、、、は?」

何言ってんだ、妹。

「あ、あのね、好きな人が増えちゃったら、気持ちがそっちにも行くのはしょうがないと思うの。でもね、こなちゃんにとって」

「ま、て、まてまて、つかさ」

「え?」

まて、ほんと、まて。

なに、この展開。

「えーと、とりあえず一つだけ、確認してもいい?」

「うん。。。何?」

「つかさ、あんた、、、知ってたの?」

「へ?な、なにが?」

こ、こいつ。

こなたへの私の気持ちを知ってるの?なんて改めて聞けというのか?

普通はこなたの専売特許だろうに、まさかつかさから羞恥プレイを受けるとは。

「いや、だから、、、その、私の気持ちというか、心というか」

「えと、、、お姉ちゃんがこなちゃんを好きって事?」

そうよ、それを確認してんのよ。

つかさに答えを促すと、つかさは微妙に笑顔と疑問の両方を浮かべた、”何いってんの?”っぽい表情をして答えた。

「私のクラスで知らない人はいないんじゃないかなー?」





つかさを部屋に帰し、お風呂に入り、寝る準備を終えた私はベットに体をほおり投げて。

一息ついて、思いっきり、悶絶した。

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁっぁっぁぁぁぁ!!」

ちいっくしょう。

こなたのクラス全員の認識事項だと?

人が必死に押さえ込んできたってのに、なんだそれは。

あれか?

私がこなたの隣を指定席にしてる事とかこなたに抱きつかれた時はこなたの腰に手を回す事とか怒る振りして顔を近づけた時にこなたの
匂い嗅いでる事とか合同体育の時にこなたの着替えを隠し撮りしてた事とか偶に体育の授業が終わったあとのこなたの体育着を失敬して
る事とか昼休みに居眠りしてるこなたの涎をふき取ったハンカチを自分の口に当ててた事とかこなたと一緒にトイレに行った時にこなた
の入った個室のドアに聞き耳当ててた事とか海に行った時こなたのショーツをこっそり着てみた事とか。。。

その事がすでに知られていたということか?

それならそうと早く言いなさいよ。

今まで隠し通そうだなんて、無駄な努力をしてたんじゃないの。

まったく・・・

まぁ、それならそれでむしろ歓迎すべきだろう。

なにより。

『お姉ちゃんと泉ちゃんが話ししてる間ね、こなちゃん、すっごく不安そうにお姉ちゃんを見てたんだよ』

つかさからこの情報を聞けたのは僥倖だった。

羞恥プレイを受けてなおお釣りの出る情報だ。

つまりあれだ。

こなた自身そのことを知っていて、その上で私に距離を置くどころか、私と此方さんの会話を不安そうに見て、

『かがみは私のだからね』

との台詞。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

うわっ

どうしよ、すっごい嬉しい。

うう、顔がにやけてるのが自分でわかるわ。

冷ましたはずの体の熱が再燃してきてるのも分かる。

。。。後でもう一回、お風呂にはいりましょうか。

とりあえず、つかさに邪魔された分と色々なタガが外れた分、余計に燃えた夜だった。



は?何に燃えただと?

こなた以外が聞くのは自殺行為だと知りなさい。



そして、翌日。

何時も以上にベタベタ引っ付いてくるこなたを大歓迎で向かえて登校。

教室で桜庭先生が来てHR。

そして、先生の言葉に。

「あー、今日は転入生を紹介する」

教室に入ってきたその人物に。

「よし、自己紹介を適当にやってくれ」

弾けた日常は、まだまだ序章だったということを。

「初めまして」

私は、思い知った。

「柊鏡です」

こんなのって、ありなの・・・?

「どうぞ、宜しくお願いします」


丁寧にお辞儀しつつ、桜庭先生の横で自己紹介を終えた転入生。

その子の容姿は、髪型の違いこそあれど、私に瓜二つだった。





「・・・まじか?」





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コメント:
  • かがみの壊れっぷりにクソ笑ったwww
    GJ!!
    続編楽しみにしてます! -- 名無しさん (2009-02-24 21:38:35)
  • 何か妄想の度合いを超えましたよ?
    ダブルこなかがが始まるわけですか? -- こなかがは正義ッ! (2009-01-29 23:08:15)
  • くぅっ…!! 続きをみたい!!w さては俺達を我慢させまくって遊んでるんだな(ェ とりあえず新ジャンルなんでとても楽しみに待ってます 頑張って下さいね -- 名無しさん (2009-01-16 10:58:04)
  • 盛り上がってまいりましたww盛り上がってまいりましたwwwwww -- 名無しさん (2009-01-08 13:33:38)
  • 全裸待機してますが風邪ひきそうです… -- 名無しさん (2009-01-07 23:20:22)
  • 続き大いに期待してます!wwww -- 名無しさん (2009-01-07 04:30:45)
  • 今度は、こなたが壊れてかがみがヤキモチを妬く番ですね♪

    続きを楽しみにしてます☆ -- チハヤ (2008-12-03 06:28:39)
  • こ、これは・・・今までに例を見ない作品です。
    メッチャ続きが見てみたいっス!! -- kk (2008-12-02 22:47:52)
  • 続くかな?続くかな?
    ワクワク(^・^) -- 無垢無垢 (2008-12-02 07:16:02)
  • ・・・へ、へんたいかがみさんだw -- 名無しさん (2008-12-02 00:31:11)
  • なんかエラい展開にw -- 名無しさん (2008-12-02 00:14:22)

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