無題2(17-113)

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膝の上に座って視線を合わせようとすると、ぷいっとそっぽを向かれた。
耳まで真っ赤に染まっている事から照れているのはわかるのだけれど、納得はできない。
頬に手を当てて無理矢理こちらを振り向かせようとする。
精一杯抵抗する首筋は、細くて、綺麗で、
なんとなく、その、白い首に、見惚れてしまった。
それで力が弱まった為か、どうした? と心配そうな顔でようやくこちらを向く。
向いてくれたのは嬉しいのだが、見惚れていた恥ずかしさもあって、咄嗟に頭を伏せる。
偶然――いや、本能かもしれない――頭はかがみの鎖骨のあたりに埋まって。
慌てて引きはがそうとする腕に逆らうように抱き着く。
何分そうしてたかは知らないが、ようやくかがみは諦めて、優しく抱き返してくれた。
それがとても嬉しくてなんとなく顔を上げる。
かがみの顔はやはり真っ赤で、それでも微笑んでいた。
ぷつん、と何かが切れてそのまま顔を上に持ち上げ――

「なんなのよ、もう」
怒っているような口調とは真逆の柔らかい声。
それをあえて躱すような形で「なんとなく」と返す。
じとりと睨んでくるかがみにもう一回キスをして、答えた。

「大好きだよ」

気恥ずかしくなって、それでも膝の上から離れることはせずに、
かがみの首筋に顔を埋めた。




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  • おぉ~、文上手いな
    GJ -- 名無しさん (2008-05-25 22:26:38)
  • 筆者は文語調の妹小説書いたことあるだろw -- 名無しさん (2008-04-20 02:00:06)
  • これはイイ!!
    キュンキュンしたw -- 名無しさん (2008-04-19 23:39:24)

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