こなた×かがみSS保管庫

「演劇:らき☆すたシンデレラ」

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匿名ユーザー

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配役
シンデレラ:かがみ
王子様:こなた
シンデレラの姉:つかさ、みゆき、みなみ
魔女:ゆたか
王子の付き人:ひより
舞踏会の人A、B:みさお、あやの
牧師兼監督:パティ





シンデレラの家。



今日はお城で舞踏会があります。シンデレラの姉たちは楽しそうに今日の舞踏会に着ていく服を楽しそうに選んでいました。
しかし、シンデレラは意地悪なお姉さんたちの命令で、お城に行くこともできず、今日も部屋の掃除をせっせとしていました。




「ああ、私もお城の舞踏会に行きたいわ…」
汚れた服を着た、紫色の髪のツインテールのシンデレラが言った。



そこへ、豪華なドレスに身を包んだ3人の意地悪なお姉さん(つかさ、みゆき、みなみ)達が部屋に入ってきました。
紫色の髪を短く切った女の子が言った。
「…こ、こら。さ、さぼてんじゃないわよ、シ、シンデデラ。は、はやく掃除を、し、し…       …してね」
手に書いた文字(台詞)を見ながらそれを読むつかさ。



「…つかさ、棒読みもいいとこね」
「だ、だって台詞が覚えられないんだもん…」



「ここは、意地悪な姉がシンデレラをいじめるシーンなのよ」
「えぇ?…だって、お姉ちゃんをいじめるなんてできないよぉ…」
「お姉ちゃん言うな!今はあんたがお姉さんでしょ!」
「あ、そうだった。えっと…次の台詞は…ああ、これだ」
つかさが左腕の袖をめくって、そこに書いてある台詞を棒読む。
「えっと、次は…」
つかさはドレスをまくって右脚に書いた台詞を
「ちょっとは覚えろ!!文字を見ながら言うなっ!しかも体中に文字書き込んでお前は耳なし法一かっ!!」





「あらあら、シンデレラったら…うふふ」
みゆきが微笑んだ。
「…」
みなみはずっと黙ったままだ。



「ちょ、ちょっとあんたたち…今はシンデレラのお姉さんたちがシンデレラをいじめるとこなのよ。しっかりやりなさい!」
「で、でも、シンデレラが可哀想だよぉ…」
「…私も……そう思う……」
「…家庭円満じゃ話にならねえよ!」



かがみは、呆れながら言った。
「全くもう…!じゃあ、みゆき。お手本を見せてあげてよ」
「はい、分かりました」




「…そこの汚らわしい女!さっさと部屋の掃除と洗濯と皿洗いをなさい!!!
あんたが舞踏会に行くなんて20年早いわ!!せいぜい外の虫とでも戯れているのね!!
ホント、みすぼらしい格好ねえ、この醜いシンデレラ!!!ほーっほっほっほw」



「…」



一同、沈黙する。



「…うわ、すごっ…  …じゃなくて、  『そ、そんな!ひどいわお姉様っ!』… と…」



「あら、みなさんどうかなさいました?」
「ゆきちゃん、かっこいい?」
「さすがネ☆ミユキ♪」



「パティ…もう少し抑えた文章にできなかったのか…?」
「昼ドラなら、このぐらい当然ナノデス☆」
「昼ドラじゃねえよ」
「こ、こんいちは…あの…私、魔女です…お困りですかシンデレラ…?」
間髪入れず、魔女の衣装を着たゆたかが現れた。
「ちょっと!まだこのシーン終わってないわよ!」



「むふふ、ゆーちゃん長門コス良いよ☆」
「…こなた!王子の出番まだだろっ!!!しかも、いきなりシンデレラ家に現れるなっ!!



 (…あ。そうだわ、台詞…) あ、あのう!私、お城の舞踏会に行きたいのですが…」





「…ゆたか…その衣装…似合ってる」
「えへへ…みなみちゃんも…そのドレス、とってもかわいいよ」
「…ゆたかも…すごくかわいい……」
二人が顔を赤く染めながら言う。
「みなみちゃん…」
「…ゆたか…」
ゆたかとみなみの二人は手を取り合った。そして顔を近づけ
「何でシンデレラの姉と魔女が恋に落ちてるのっ!!!」




「オリジナリティは必要デスよ、カガミ」
「何言ってんだあんた!!」




「いいなあ、二人とも…幸せそうで。ねえ、ゆきちゃん、私たちもあれやろうよ…」
「つかささん…」
「ゆきちゃん…」
つかさとみゆきの二人は手を取り合った。そして顔を近づけ
「姉同士で恋に落ちるなああああ!!!!!」




パティ「オリジナリティはry」
かがみ「何言ってんry」





私の姉や魔女たちが桃色の世界にぶっ飛んでいってしまったため、
疲れたかがみは仕方なく、衣装ケースの中からドレスを取り出し、それに着替え、徒歩でお城に向かうことになった。



城。



舞踏会の会場は、とても華やかで、大勢の着飾った女性たちが王子様の相手になるのを期待して、待っている。



そこへ、王子の衣装を来たこなたが現れる。
隣の、王子の付き人のひよりが尋ねる。「王子様、どの子とダンスをなさいますか?」
「う~ん…じゃあ、そこの!紫色で、ツインテールのツンデレ娘!!」こなたが、びしっとかがみの方を指さして言った。
(おいっ!)
「おお~さすが王子様オメガ高い!きっとあの娘は普段ツンツンしながらも、本当はあなたが告白するのを待ってるんだからね的な性格っすね!!」
「うむ、誘い受けというやつですな」
(おいっ!!!)




かがみはこなたの前に来る。



「ずいぶんちびっ子な王子様ね」
「むぅ、冒頭からツッこみ姫だったくせに…」
「うふふ、何よオタク王子め」
かがみはいたずらっぽくこなたをからかう。
「さしずめ、かがみはツンデレ姫だね?☆」
「やっ…ほっぺたをつつくな!!///」



「…ラブな二人もイイデスケド、次のシーン早く行くネ」
パティが小声で言った。



赤面したかがみが否定ツッコミを入れようとすると、こなたは片ひざを付き、かがみの方に右手を伸ばして言った。



「おお、シンデレラ~貴女はなんと美しい~」
「何だかわざとらしいわね…」
「劇ってのはこれぐらい大げさなのがいいのだヨ、かがみん」
「名前を呼ぶな」
「おお、ツンデレラ~私と一曲踊って下さいな」
「ツンデレ言うなぁ!!!」
かがみがアホ毛の王子に目一杯ツッこむ。




「…お、王子様を殴るなんて…なんという修羅雪姫…」







一方その頃。
舞踏会で二人の様子を見るガヤの中に、着飾ったみさおとあやのがいた。
「あ~…暇だな、あやのぉ。背景も楽じゃねえぜ」
「せっかく劇に出演してるんだから、ちゃんとやろうよみさちゃん」
「でも、あたしら台詞もないんですぜ」
そして、二人は給食のソフト麺についての議論を始めた。みさおは生で食うのも結構うまいとか言ってる。





「だいたい、なんであんたが王子なのよ…」
「ひよりんの作った王子の衣装サイズがちっさくて皆着られなかったんだよ。私にはピッタリだったけどさ」
かがみはひよりの方を見る。
ひよりは、目を輝かせて手にスケッチブックを抱えながら親指を立て(…測ったなあいつめ)



「まあ、私は王子様やりたかったからいいんだけどね」
「えっ…そうなの…?こなたが…?」
「そだよ」
「…どうして?」
「かがみの相手になれると思ったからね」
「なっ!!!」



かがみの顔が一気に紅潮した。



「な~んて言うかと思った?おや、ずいぶんあせってるねえ~。むふふ、ねえ図星?図星?」
「違うわよっ!!バカっ!!」




その時、どこからともなく、ダンスミュージックが聞こえてくる。
「それじゃ踊ろっか?、かがみ」
「う、うん。でも…私踊れないんだけど…」
「だいじょ~ぶ。私に任せたまへ~」



こなたは、左手をかがみの背中をに回し、右手でかがみの手を握った。
「ちょ…ちょっとこなたぁ…///」



こなたは、かがみをリードしてステップを踏む。
「な、なんであんた踊れるのよ…」
「この日のために人知れず練習したのだヨ」





「こ、こんなくっついてなんて…ちょっと恥ずかしいな…」
「私たちがやってるのは『劇』なんだよ。照れることないさ?」



「か~がみん」
こなたとかがみは両手をしっかりと握ったまま、くるくると回る。
まるで、二人だけが別の世界にいるような感覚だ。
「ほらほら、回ってるよ~楽しいねぇ!かがみっ!」
「うふふっ…うん…」





こなたは回転するのをやめ、動きを止める。
「もうちょっと踊りかったんだけど、劇も進めないといけないネ」





一方その頃。
みさおとあやのは…
「昔、牛乳ビンのフタて集めてたよな~」
「あー、そういう人いたよね…」
「私さ、9年間で500個以上集めたんだぜ~!これ使ってなんか作れね~かな~?」
「みさちゃん中学の時まで集めてたの…?しかも、まだ持ってるのね…」



牛乳ビンのポンの会話で熱くなってた。





「おお、シンデレラ~、貴女はなんて素敵な女性なのでしょ~!どうか、私の妃になって下さい~!」
「は…はい!喜んで!」
「かがみ…結婚しよっ!」
「は、はい!   …て、違うっ!!私はシンデレラだろっ!!」
「そんな照れなくてもいいってばぁ~。冗談をちゃっかり真に受けるかがみ萌えw」
「ばっ、バカっ!!まじめにやりなさいよっ!!///」




ゴーン…ゴーン…ゴーン…



大きな時計の鐘が夜12時を告げる。





「あっ!12時になっちゃったから(衣装自前だし、溶ける魔法もないけど、ストーリー上そういうものだから)帰らないと…!」
かがみは急いで城から出て、階段を駆け降りていく。



(ここで、シンデレラのガラスの靴が脱げて、階段に置いていく…と)
「ああっ!靴が脱げてしまったわ!どうしましょう!」




「…かがみ、何やってんの?イモ芝居恥ずかしいよ」
階段の上からこなたが冷めた顔で見下ろしている。
「…!!  ぅうるさいっ!!」
かがみは、こなたにもう一足のガラスの靴をぶつけた。かがみは不機嫌そうに帰っていく。




「ちょ、ちょっとかがみ!一足でいいんだよ!裸足で帰るつもり!?」



こうして、かがみは両足裸足のまま、徒歩で家へ帰っていった。




シンデレラの家では、姉と魔女の2組のカップルがイチャついてた。
かがみは一人へこんだorz




次の日、お城の兵士が来て、ガラスの靴を(両足分)持ってきて、かがみが履いて、王子様と結婚することになりました(ばっさり)。



お城の結婚式



式場では、大勢の人が集まって、式が始まるのを待っている。
扉が開いて、結婚式のドレスを来たかがみが現れる。高貴な服を着たこなたが扉の前で迎える。



こなたはぽかんとしたような顔をして、かがみを見つめていた。
「…な…何よ?」
「かがみ… すごいきれい…」
「え…!」
こなたの頬が少し赤い。しかし、いきなりこんなことを言われたかがみの顔はもっと赤くなった。



「こ、こなたもっ!」
「…ふぇ?」
「こなたも…それ…かっこいいわよ…  いつもよりはね…」
「そ、 そかな…えへへ…」
こなたは照れくさそうに頬をかく。




ウエディングドレスを着たかがみが、こなた王子と腕を組んで、赤い絨毯の上を歩いていく。
既にかがみの顔は真っ赤だ。




赤絨毯の両側には、大勢の人が二人を祝福している。
そこには、仲が悪い(はずの)シンデレラ姉たちや、背景(コラ)や魔女までいる。
一人、興奮してスケッチブックに筆を走らせてる人もいる。




赤い絨毯の先には、牧師の扮装をしたパティが二人を迎えた。
「やっぱりお似合いデスネ!二人とも可愛くて萌え萌えデ~ス♪」
「や…やめてよ、こっちはこれでいっぱいなんだから…」
赤い顔をしたかがみが顔を背ける。





「デハ…汝、柊かがみは、泉こなたを夫とすること誓いますか?」
「ちょ、いきなりかよ!前説もないのか!?」
「ソンナノ劇でやっても面白くないデス。無意味デス。とっとと進めるデス☆」



おかまいなしにパティはもう一度言う。
「汝、柊かがみは、泉こなたを夫とすること誓いますか?」
「…ち、誓います」
劇でも、こういうのはやっぱり恥ずかしい。



「では、汝、泉こなたは柊かがみを妻とすることを誓いますか?」
「誓います」
こなたは躊躇なく応えた。




「では、誓いのキスを」



こなたとかがみが向き合って、お互いの腕を掴む。



「ね…ねえ、こなた…まさか本当に…するの?」
かがみが小声で話す。
「ん~、ここまで来ちゃったんなら、しなきゃいけない空気になってるよねぇ」
「で…でもっ…!」



こなたはさらに顔を近づける。




「かがみが、どうしてもって言うならするフリだけでごまかすよ。私の事が嫌ならね?」
「べ、別に…こなたのことが嫌ってわけじゃなくて…その」




「かがみ」
こなたが今までに見せたことのない優しい声と優しい顔を見せる。
かがみの胸がどきっと疼いた。



「目、つむって」




なんで…こんなにドキドキするのかな…息が…うまくできない…
こなたの顔がこんなに近いからなのかな…
あ…あれ…私…目つむっちゃうんだ…



でも、女の子同士だし… それに…   それに…   こなたとだったら…  いっか。






かがみの目が自然と閉じる。



その時、私は一瞬「ありがとっ」ていう声を聞いた気がする。



こなたは私の頬に手を当てて、背伸びして顔を近づける。





唇に感触が…




私は…  こなたと…  キスした。






「…ふぁ」
こなたが顔を離す。かがみの頬に手を当てたまま小声で言う。



「…かがみ、顔すごい真っ赤だよ」
「しょ、しょうがないじゃない…!恥ずかしくてしょうがないんだから…!! そ、それにこなただって顔赤いわよ!」
「そりゃ、いくら私だって、かがみとキスすればさ…」
「ふふっ…あんたも、顔を赤くすることなんてあるのね」
かがみはこなたの額を指でつんと押しながら言った。




「むぅ~~~~デレるかがみも大好きだよぉ~~~~!!」
「こ、こら!王子が甘えてくるなぁっ!!///」
「いいじゃ~ん、私たち結婚したんだから♪」
「は、離れなさいってぇ~…!」
「かがみ~ん♪」




「Uum、二人だけの世界に入ってしまったネ☆」
「ぐぁぁぁぁっっっ…まさかこんな百合度の高い劇になるとは…感無量っス」
「ひよりんの期待に添えマシタ☆それに、コナタとっても幸せそうネ♪」
「そりゃかがみ先輩のこといつもツン(普段ツンツンしてるけど)デレ(本当は私のこと好きなんでしょ)て言ってるっスからねぇ~…」




「かがみっ!!」
「わっ!」
こなたは突然、かがみの手を握って、式場を飛び出して走り出す。
「こ、こなた…!?どこへ行くのよ!」
「どこまでもだよ!!これからもずっと一緒だよねっ!!…かがみっ!」
「…はいはい……うふふっ」





「ちょ、ちょっとどこへ行くっすか!!?先輩方!!??…あぁ…逃げちゃった」
「きゃあ~!!☆愛の逃避行ネ!ツンデレはチョット後押しすれば、スグくっつけられるのデス♪やっぱりアノ二人のカップルは萌えるのデス♪」




完。




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  • ・・・キミタチ少しは自重したまえよ。
    何かね?観客は置いてきぼりかね?
    って言うか、目の前でリアルLOVE見せられてこっちはどうすりゃいいのかね?
    ・・・ああ、ちょっと売り子さん、苦味のきいたブラックコーヒーと塩辛い煎餅でもくれんかね?
    -- 名無しさん (2008-12-28 15:52:07)

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