はな☆びん

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遠くから地響きのように花火の音が聞こえてくるのを、こなたは夏の夜の蒸し暑さの中で聞いていた。
着慣れない着物の感触と夜風が、祭りの非日常をこなたの中で盛り上げている。
「高校最後の夏、か、その思い出があんたと一緒の花火なんてね」
とさっきまで言っていたかがみは、花火に見とれて夜空を見上げている。
結った髪から覗くうなじが色っぽく、こなたは不意に花火から目を逸らし、かがみの横顔を見た。
























夜の中、花火に照らされるかがみの横顔。
暗闇の中でも、その横顔の美しさはこなたにハッキリと分かる。
「綺麗ね」とかがみが呟き、そうだね、とこたえるこなたは
「綺麗なのはかがみだよ」と心の中で呟いた。
高校最後の夏。
























かがみと、高校生でこうしていられるのは、これが最後なんだ、とこなたは思って、かがみの手を握る。
「こなた?」
花火があがると、こなたは思いっきり叫んだ。
「かーがーみーーー!!」
「そこは、かーぎーやー、だろ!?」
「かがみとかぎや、似てるじゃん」
「一文字しかあってねえよ!?」
また花火があがって、こなたは再び叫んだ。
「私は、高校最後の夏ー!!」

花火があがる度に、こなたは叫ぶ。
「かがみと一緒でよかったーーー!!」
もう、たまやもかぎやも関係なくなっていた。
それでも、こなたは叫ぶのだ。
「かがみは違うのーー!!」
「こなた……」
かがみが、その結い上げた艶っぽい髪を揺らしてこなたを見る。
そんな二人を照らすみたいに、また花火は上がるのだ。
そして今度は、かがみが真っ赤になりながら叫んだ。
「わ、私も、こなたと一緒でよかったーーー!!」
照れながら言うかがみは、世界中の誰より愛しい。
かぶせるようにこなたも叫ぶ。
「かがみん大好きーーー!!」
その言葉にかがみは真っ赤になってうろたえて、こなたは心の底からかがみを愛していると思った。
「かがみ、次が最後の花火だよ。私、かがみの気持ちも聞きたい」
「お前、こ、こんな場所で」
「たまやかぎやの新バージョンだと思えばいいんだよ」
そして最後の花火が上がる。
かがみは叫んだ。
「わ、私も、こなたが好きーーー!!」
ああ。
高校最後の夏。
かがみと一緒にみた花火。
綺麗な綺麗な、かがみの横顔。
きっと
一生
忘れない。


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コメント:
  • 可愛いwww
    -- 名無しさん (2009-09-01 19:55:39)
  • 最高ーーー!
    GJ! -- 名無しさん (2009-08-12 14:13:48)


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