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「すっかり遅くなっちゃったね!さあ~早いとこ帰らなくちゃ!」 「あんたが宿題やるのが遅いからでしょーが!!」  図書室から出て、少し急ぎめに階段を下りるこなたとかがみ。  こなたは軽やかなステップで階段をぽんと跳び下りる。 「まさか宿題がこんなに時間かかるとはねぇ~」 「めずらしく今日は学校でしていくなんて言ったのに…結局最後は見せることになったし…!」 「まぁまぁ、とにかく急ご!外暗くなってるし!…えいっ!!」  そう言ってこなたは10段目の階段からジャンプした。  すたっ 「着地成功!」  ポーズを決めるこなた。 「…何やってんの。危ないわよ」  呆れるように言うかがみ。 「うん。  …あ、いたっ!!」 「…え;」 「かがみ…」 「…何よ」 「…いたい…」 「ばっ、バカかあんたは!自分でやったんでしょ!!」 「うぅぅ~…」 「もぉ…。大丈夫なの?」 「痛くて歩けない~。かがみ~、おんぶしてぇ~」 「な、なんで私が…」 「だって私歩けないんダヨ?」こなたが指を加えてかがみを見つめる。 「い、いやぁよ!恥ずかしいわ高校生にもなって!」 「私をこんなとこに置き去りにするわけ~?よよよ…かがみんがそんな白状だったなんて…」 こなたは泣くように言う。 「ああもぅ!!仕方ないわね~!!全くこいつは…ぶつぶつ」  かがみがこなたの前に来て腰を下げる。 「ほら、のりなさいよ」 「かがみぃ~♪」  こなたは喜んでかがみの背中にのっかる。 「…」 「たくましい背中だね」 「…降ろすわよ」  びくっ!(顔は見えてないのにすごい怒ってるって分かるヨ…;)  そして、こなたを背負ったかがみは保健室に来た…のだが、扉が開かない。  この時間になると、先生も生徒も残っていないらしい。  その後少々の議論の末、仕方がないので結局かがみが背負って帰ることになってしまった。  暗い廊下の中を歩く。こなたはわくわくしていたが、それとは逆にかがみは不機嫌だった。 「あぁ…放課後の学校にかがみと二人っきり…フラグ全開だねこりゃ」 「うるさいな…」 「あ~ん、かがみぃ~私、夜のがっこー怖~い」 「黙りなさいってば…」 「何があっても…かがみは私のことを守ってね!」 「だ ま れ」  びくっ!!(だいぶ頭にきてるね…無理もないか、はは…)  かがみは、人通りは少ないとはいえ、人目を気にしながら、こなたをおんぶして 歩き続ける。こなたはというと、先のかがみの反応に怯えているのか、黙って おとなしくしていた。 「さ、もうすぐよ。やっとこなたの家に着くわね…」  もうすぐこなたの家に着こうかという時になって、ようやく優しい言葉をかけるかがみ。 「う…うん。…ごめんねかがみ。こんな遠くまで。…大変だったでしょ?」 「気にしなくていいわよ。それに、あんたちっこいから軽かったし」 「む…小さいとか言うな…」 「うふふっ、ごめんごめん」  急に優しくなり始めたかがみの態度に、こなたの胸が疼いてくるのを感じた。  その時、やっとかがみの背中のぬくもりが伝わってきたように感じた。そして、 ちょっぴり恥ずかしい気持ちにもなる。 「かがみのせなか…温かいよ…」 「…バ、バカッ!照れくさいこと言うなっ!」  ようやく、落ち着くことができたのか、こなたは眠気を感じるようになる。 「か~がみ…」 「寝ちゃだめよ、もうすぐ着くんだから」 「かがみぃ…」 「何よ…」 「かがみ…」 「だ、だから…何なのよ…」  かがみの顔が赤くなっていく。 「か が み」 「な、何度も呼ぶな…恥ずかしいわよ!」 「…」 「…え?何?なんか言った?いま…」  横目でこなたを見る。  こなたは、目をつぶってすーすーと寝てしまっている。 「もう……」  一息ついて、かがみは困ったように、それでも嬉しそうに笑う。  泉家に着いた。 「ほぉら、起きなさいこなた」 「んむぅ…」 「起きた…?」 「もっとかがみと一緒に居たい…」 「ばかっ!何言ってんだあんたは…早く起きろっ!」  こなたがようやく目を覚ます。見慣れた扉があり、その奥にそうじろうとゆたかがいる。  丁寧なお礼と一緒に、百合というのもなかなか悪くないなあ…と言うそうじろうの言葉を 華麗にスルーして、かがみが言った。 「じゃあね、こなた。」 「うん。ありがと…。じゃあ、明日もよろしくね!かがみん!」 「明日もかよっ!!!」 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - いいね! -- かがみんラブ (2012-09-25 23:38:55) - こうして済し崩しに通い妻になっていくわけですな、かがみんは。 -- こなかがは正義ッ! (2009-01-27 22:18:44)
「すっかり遅くなっちゃったね!さあ~早いとこ帰らなくちゃ!」 「あんたが宿題やるのが遅いからでしょーが!!」  図書室から出て、少し急ぎめに階段を下りるこなたとかがみ。  こなたは軽やかなステップで階段をぽんと跳び下りる。 「まさか宿題がこんなに時間かかるとはねぇ~」 「めずらしく今日は学校でしていくなんて言ったのに…結局最後は見せることになったし…!」 「まぁまぁ、とにかく急ご!外暗くなってるし!…えいっ!!」  そう言ってこなたは10段目の階段からジャンプした。  すたっ 「着地成功!」  ポーズを決めるこなた。 「…何やってんの。危ないわよ」  呆れるように言うかがみ。 「うん。  …あ、いたっ!!」 「…え;」 「かがみ…」 「…何よ」 「…いたい…」 「ばっ、バカかあんたは!自分でやったんでしょ!!」 「うぅぅ~…」 「もぉ…。大丈夫なの?」 「痛くて歩けない~。かがみ~、おんぶしてぇ~」 「な、なんで私が…」 「だって私歩けないんダヨ?」こなたが指を加えてかがみを見つめる。 「い、いやぁよ!恥ずかしいわ高校生にもなって!」 「私をこんなとこに置き去りにするわけ~?よよよ…かがみんがそんな白状だったなんて…」 こなたは泣くように言う。 「ああもぅ!!仕方ないわね~!!全くこいつは…ぶつぶつ」  かがみがこなたの前に来て腰を下げる。 「ほら、のりなさいよ」 「かがみぃ~♪」  こなたは喜んでかがみの背中にのっかる。 「…」 「たくましい背中だね」 「…降ろすわよ」  びくっ!(顔は見えてないのにすごい怒ってるって分かるヨ…;)  そして、こなたを背負ったかがみは保健室に来た…のだが、扉が開かない。  この時間になると、先生も生徒も残っていないらしい。  その後少々の議論の末、仕方がないので結局かがみが背負って帰ることになってしまった。  暗い廊下の中を歩く。こなたはわくわくしていたが、それとは逆にかがみは不機嫌だった。 「あぁ…放課後の学校にかがみと二人っきり…フラグ全開だねこりゃ」 「うるさいな…」 「あ~ん、かがみぃ~私、夜のがっこー怖~い」 「黙りなさいってば…」 「何があっても…かがみは私のことを守ってね!」 「だ ま れ」  びくっ!!(だいぶ頭にきてるね…無理もないか、はは…)  かがみは、人通りは少ないとはいえ、人目を気にしながら、こなたをおんぶして 歩き続ける。こなたはというと、先のかがみの反応に怯えているのか、黙って おとなしくしていた。 「さ、もうすぐよ。やっとこなたの家に着くわね…」  もうすぐこなたの家に着こうかという時になって、ようやく優しい言葉をかけるかがみ。 「う…うん。…ごめんねかがみ。こんな遠くまで。…大変だったでしょ?」 「気にしなくていいわよ。それに、あんたちっこいから軽かったし」 「む…小さいとか言うな…」 「うふふっ、ごめんごめん」  急に優しくなり始めたかがみの態度に、こなたの胸が疼いてくるのを感じた。  その時、やっとかがみの背中のぬくもりが伝わってきたように感じた。そして、 ちょっぴり恥ずかしい気持ちにもなる。 「かがみのせなか…温かいよ…」 「…バ、バカッ!照れくさいこと言うなっ!」  ようやく、落ち着くことができたのか、こなたは眠気を感じるようになる。 「か~がみ…」 「寝ちゃだめよ、もうすぐ着くんだから」 「かがみぃ…」 「何よ…」 「かがみ…」 「だ、だから…何なのよ…」  かがみの顔が赤くなっていく。 「か が み」 「な、何度も呼ぶな…恥ずかしいわよ!」 「…」 「…え?何?なんか言った?いま…」  横目でこなたを見る。  こなたは、目をつぶってすーすーと寝てしまっている。 「もう……」  一息ついて、かがみは困ったように、それでも嬉しそうに笑う。  泉家に着いた。 「ほぉら、起きなさいこなた」 「んむぅ…」 「起きた…?」 「もっとかがみと一緒に居たい…」 「ばかっ!何言ってんだあんたは…早く起きろっ!」  こなたがようやく目を覚ます。見慣れた扉があり、その奥にそうじろうとゆたかがいる。  丁寧なお礼と一緒に、百合というのもなかなか悪くないなあ…と言うそうじろうの言葉を 華麗にスルーして、かがみが言った。 「じゃあね、こなた。」 「うん。ありがと…。じゃあ、明日もよろしくね!かがみん!」 「明日もかよっ!!!」 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ! -- 名無しさん (2022-12-21 12:15:22) - いいね! -- かがみんラブ (2012-09-25 23:38:55) - こうして済し崩しに通い妻になっていくわけですな、かがみんは。 -- こなかがは正義ッ! (2009-01-27 22:18:44)

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