gyakusaimeigen @Wiki

逆転姉妹

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
そして数日後。ぼくは裁判の結果を新聞で知った。
有罪だった。
もう彼女に会うことはないだろう…二度と。
……これで、正しかったんだろうか?
ほんとうに、よかったんだろうか?
千尋さん……教えてよ……。

ナルホド「……なんてことになったらどうするんだよ!」

???「・・・・ん?たしかあんたは・・・・、
    ヤッパリくん・・・・だったス?」
ナルホド「ナルホドです
    (アイツと間違えないでくれ!)
???「あ、そうそう。なんかそんな名前だったッス! 
    ”ヤッパリ”は、たしか殺人犯の名前だったッス」
ナルホド(アイツたしか、ムザイになったはずだけど・・・・)

ナルホド「えーと。そういうあなたはたしか・・・・」

[ノコノコ刑事]

ナルホド「えーと、ノコノコ刑事・・・・でしたっけ?」
???「ノ、ノコノコ・・・・。
    ・・・・アンタ、ちょっとおふざけがすぎたッス・・・・。
    本官をナメると、イタイ目にあうッスよ・・・・!」
ナルホド(うわあ、急に自分のこと”本官”とか言い出したよ・・・・)

ナルホド「えーと。そういうあなたはたしか・・・・」

[カメノコ刑事]

ナルホド「えーと、カメノコ刑事・・・・でしたっけ?」
???「そッス。カメノコッス・・・・。
    って、それはタワシッス!
    自分はイトノコ・・・・いやいやいや。
    そもそも、人の名前を勝手に縮めちゃダメッス!」

ナルホド「千尋さんお気に入りの観葉植物だ。
     名前は、とても常人にはおぼえられそうもないような・・・・」
??? 「コルディリネ・ストリクター ッス!」
ナルホド(誰だ、今の声・・・・)

ナルホド「御剣検事、覚えてるよ。法廷では証拠がすべて、だっけ。
     ‥‥見せてやるよ。あんたの大好きな”証拠”を!」

イトノコ「ウチの署の今月の標語は“出前迅速”ッス!」

ナルホド「死体のそばにあったからといって、被害者が書いたとはかぎらない!」
イトノコ「へええ。じゃあ、誰が書いたッス?」
ナルホド「だ、誰がって・・・・」

[松竹梅世]

ナルホド「たとえば、目撃証人の梅世さんとか!」
ミツルギ「・・・・待ちたまえ
     証人は、ホテルにいたのだ。
     バカも休みやすみ言いたまえ!」
イトノコ「休みやすみにしてもらいたいッスな!」
ナルホド(くそう・・・・)

ナルホド「死体のそばにあったからといって、被害者が書いたとはかぎらない!」
イトノコ「へええ。じゃあ、誰が書いたッス?」
ナルホド「だ、誰がって・・・・」

[ぼく]

ナルホド「ぼ、ぼくかもしれませんッ!」
イトノコ「な、なんすと!アンタだったッスか!」
ナルホド「い、いやいやいや。たとえば、の話です!
     でも、否定できますか?」
ミツルギ「・・・・待て。
     それなら、キミはそれを認めるのか?
     キミがあれを書いたのか?」
ナルホド「・・・・う。」
ミツルギ「いいか。
     ここは、法廷だ。いいかげんな発言は、やめてもらいたいな。
     ・・・・シロウトが!」

ナルホド「“化学分析”とは、具体的にはどういう・・・・?」
イトノコ「え!具体的、ッスか?ええと・・・・たしか・・・・
     血液の成分の、ええと、ヘロ・・・・ヘログモビン・・・・いや、モヘグロ・・・・ヘモグロモビロン・・・・
     あれ?モヘログロヘドモドグロモ・・・・しょ、証言をキョヒするッス!
     じ、自分は・・・・センモン家じゃないッス!」
サイバンカン 「・・・・まあ、いいでしょう。証言をつづけてください。」
イトノコ「助かったッス・・・・」
ミツルギ「イトノコギリ刑事。」
イトノコ「は、はッ!」
ミツルギ「来月の給与査定を楽しみにしておくことだ。」
イトノコ「とほほ。」
ナルホド(ちょっとキノドクだったかな)

ミツルギ「・・・・来月の給与査定、楽しみにしておきたまえ。」
イトノコ「ま、またッスか・・・・とほほ。」

ミツルギ「まさに殺人の瞬間を目撃した、悲劇の少女をここへ!」
ナルホド(・・・・あの女のどこが”悲劇”の”少女”だよ・・・・)

ミツルギ「証人の名前を。」
ウメヨ「松竹 梅世でぇす。よろしくお願いしまぁす☆」
サイバンカン「証人が出ただけで、そんなに盛り上がらない!
    証人も、ムヤミにウインクしないように!」
ウメヨ「はぁい」

ナルホド「・・・・どうやら、≪尋問≫をしても、ムダのようですね。」
ミツルギ「クックックッ。・・・・わかってくれて、うれしいよ
     裁判長。
     以上が検察側の主張、だ。」
ナルホド(な、なんだって!もう、おわり・・・・?)

ミツルギ「弁護人!ヒレツな行為はやめてもらいたい!」
ナルホド「ひ、“ヒレツ”・・・・?」
ミツルギ「ささいなことを聞くことで、証人を動揺させる・・・・。
     そんなことが、ゆるされてよいものだろうか!」
傍聴人(・・・・そうだそうだァ!・・・・)
  (・・・・ヒキョーだそォ!・・・・)
サイバンカン「静粛に。弁護人。・・・・以後、気をつけてください。」
ナルホド(くそ・・・・ヒレツな男にされちまたっぞ・・・・)

ナルホド「あなたは、ホテルにいた!
     向かいのビルで鳴った時計の音が、聞こえるはずがない!」
ミツルギ「聞こえなかったという証拠はあるのかな?」
ナルホド「・・・・う。」
ミツルギ「いいかね。新人弁護士。
     法廷では、証拠がすべてなのだよ。
     ・・・・覚えておくといい。」
ナルホド「じゃあ、ほんとに聞こえたかどうか、これから実験を・・・・」
ミツルギ「検察側は、拒否する!」
ナルホド「な、なぜ!理由は!」
ミツルギ「事件に直接関係のない、ささいなことだから、だ・・・・。」

ナルホド「さあ、どうですか!」
ウメヨ「え?え?どういうことぉ?梅世、わっかんなぁい」
サイバンカン「私もわかりませんな。」
ミツルギ「ハッ!」
ナルホド(・・・・シッパイ・・・・か!)
サイバンカン「弁護人・・・・。いいかげんな発言は困ります。」
ナルホド「す、すみません!」  

ミツルギ「ぶつぶつ・・・・(来月の給与査定、覚えておくがいい・・・・)」
ナルホド(おやおや、カワイソウに・・・・)

サイバンカン「・・・・弁護人。これで問題ありませんか?」
ナルホド「そうですね・・・・。まあ、見たことがあれば・・・・
    (・・・・って、待てよ!)」
サイバンカン「では、そろそろ・・・・」
ナルホド「待ったぁ!ちょ、ちょっと待ってください!」
サイバンカン「な、なんですか?やはり、問題が・・・・?」
ナルホド「え、ええ、まあ。」
サイバンカン「弁護人!困りますね。」

ナルホド「これが、その証拠ですよ!」
ミツルギ「ハッ。カンベンしてくれたまえ・・・・。理解不能だ。」

ミツルギ「ケッサクだな、キミは・・・・成歩堂 龍一。」

ナルホド「この証拠が物語っています!」
サイバンカン 「・・・・何を物語っているのですか?」
ミツルギ「弁護人のユメ物語、かな?」
ナルホド(ヒドい言われようだな・・・・失敗か・・・・)

ミツルギ「裁判長!これはもう、お話にならない!」

ミツルギ「弁護人は、証人が電話を盗聴していたと主張するつもりか!」
ナルホド「そりゃそうでしょう!」
ミツルギ「それならば、まず証明ならないことが!すなわち、
     被害者が電話の会話中に、凶器を《時計》と言った事があるか?
     ・・・・そんなことが、キミに証明できるのかッ!」
ナルホド「・・・・できますよ!ごくカンタンに、ね!」
ミツルギ「な、なんだと!」

ナルホド「これだと思います!・・・・たぶん。」
サイバンカン 「それは違うと思いますよ。・・・・たぶん。」

ナルホド「”きっかり9時”に?」
ボーイ「きっかりしっかりはっきりくっきり9時でございました。」
ナルホド「・・・・その、妙な自信はいったいどこから・・・・!」

ボーイ「モチのロンでございます。」
ナルホド「”モチのロン”・・・・?」
ボーイ「”おふこおす””もちろん”を、ワタクシ風にコジャレてみました。」
ナルホド「・・・・その、妙な自信はいったいどこから・・・・!」

ミツルギ「と、とりあえず異議を申し立てる!」
サイバンカン「・・・・・・とりあえず、異議は却下します。」

ミツルギ「誰だ!その人物とは!」
ナルホド「・・・・その人物とは、」
[松竹梅世]

ナルホド「それは、松竹梅世です!」
ミツルギ「ハッ!弁護人は、今までの話を聞いていなかったのか!
     事件が起こった時の彼女のアリバイは、成立している!」
ナルホド「・・・・あ。そうでしたね。」

ミツルギ「誰だ!その人物とは!」
ナルホド「・・・・その人物とは、」
[ボーイ]
ナルホド「ズバリ、ボーイです!」
サイバンカン「そ、それはまた、意外な人物ですな・・・・。」
ミツルギ「いいかね。梅世のアリバイを証明したのはボーイなのだ。
     ということは、ボーイのアリバイも成立している、ということだ!」
ナルホド「・・・・そ、そういう考え方もできますね・・・・。」
ミツルギ「・・・・ぜひ、そういう考え方をしてもらいたいな!」
ナルホド「でも、2人が共犯だとしたら!」
サイバンカン「そんな証拠があるんですか?」
ナルホド「いや、それはないです!」
サイバンカン「弁護人!」
ナルホド「す、すみません!も、もう一度、おねがいします!」

ミツルギ「キサマごとき・・・・シロウトに・・・・
     この御剣が・・・・信じられん・・・・。」

ナルホド「あのさ。なんでそんなに、ネジくれた性格をしてるのかな。
     見た目はけっこう、その。悪くないのに・・・・。」
ウメヨ 「うるっさいわね!この、スットコドッコイ!」
ナルホド「ス、スットコ・・・・」
    (彼女のボキャブラリーにはある種、シビれるものがあるな)

ナルホド「・・・・いないか、ボーイのヤツ。
     ん?シャワールームで水音が聞こえるぞ。」
ボーイ「“フンフ~ン、ま・る・も・う・けのブル~ス~・・・・”」
ナルホド「・・・・ゴキゲンにフロそうじをしてるようだな・・・・。」

ナルホド「梅世さんのことだけど‥‥。」
ボーイ 「ええもう。ワタクシには、 最初からわかっておりました。
     このヒトは、やる! と。」
ナルホド(‥‥今回、一番のキケン人物はコイツなんじゃないのか?)

??? 「ワッチュアネイン・・・・マッ!」
ナルホド(な・・・・なんだなんだ!)
??? 「名前を聞いたんだよ。ナ・マ・エ。
      “ワッチュアネイン・・・・マッ!”」
ナルホド「あ、はい。弁護士の成歩堂です。」
      (“ネインマッ!”ってなぁ・・・・。)
??? 「ナルホドー・・・・ナルホドー・・・・
      アハン。キミ、もしかして英語はノーサンキューなのかな?」

ナルホド「ぼくには理解できませんが‥‥
     あなたと小中は、愛し合っているんですね?」
ホシカゲ「な、な、な、な、な、な、な、なんぢゃ!」
ナルホド「あの絵は、あなたから彼に贈られた、とろけるようなアイの‥‥」
ホシカゲ「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ちなさい!
     い、いったいどこからそんな発想が出てくるんぢゃ!」
ナルホド「‥‥ぼくには理解できません‥‥」
ホシカゲ「理解できん発想をするな! ‥‥‥‥もういい。話すとしよう。
     ‥‥ハジをしのんで、な。」
ナルホド(やっぱり、2人は‥‥)
ホシカゲ「だから、ちがぁう!」

コナカ 「・・・・よくないアクシデントはキミにハプニングだよ・・・・。
     このイミ、わかるな?」
ナルホド(わかるか!)

ボーイ 「あ、その窓には望遠鏡を置く予定でございます。」
ボーイ 「3分500円で“殺人現場をのぞこう!”という…」
ナルホド「………」
ボーイ 「じょ、冗談ですよ、冗談。あはははは…。」
ナルホド(いいや、今の目つきはゼッタイ、本気だったぞ!)

ボーイ「このホテル《板東ホテル》というんですけど、
    それにサブタイトルをつけたらどうかと思うんですよ!
ナルホド「サ、サブタイトル?」
ボーイ「《板東ホテル》“~殺りくのヤカタ~”
    ‥‥‥とか、そんなやつですよ!いかがです?」
ナルホド「い、いいんじゃないかな?」
    (‥‥‥どうでも)

ミツルギ「証人の名前をうかがいたい。」
コナカ 「イエス・アイアム!」
     【宝石を光らせる】
ミツルギ「名前を、聞いている!」
コナカ 「おー!ソーリー。アメリカ生活が長いもんでね。
      ニガテなんだよ、ニポンゴ‥‥。」
ミツルギ「名前だッ!」
ナルホド(‥‥いいコンビだ)

ナルホド「”まず”ってどういうことですか?」
コナカ「”まず”っていうのは、”次に”の前だよ。
    ‥‥まあ、おちついて聞きたまえ、ミスタ・ベンゴシ。」

ナルホド「”次に”ってなんですか!」
コナカ「”次に”っていうのは、”まず”の次だよ。」
ナルホド「そんなことはわかってます!」
コナカ「それだけわかっていればОKだよ、ミスタ・ベンゴシ。」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー