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はじめての逆転

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匿名ユーザー

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???(オシマイだぁ!
    もう、何もかもオシマイなんだぁ!)
チヒロ「・・・・・・・・
    あそこで叫んでるの、あなたの依頼人じゃない・・・・?」
ナルホド「そ、そうですね。」
???(・・・・死ぬ!死ぬぞぉ!
    オレはもう、死んでやるんだぁぁ!)
チヒロ「・・・・死にたがってるわよ。」     

ナルホド(うわあ、アタマの中がマッシロになってきたぞ・・・・)

ナルホド「えーと、被告人といえば、ぼくのこと、ですよね?」
チヒロ「ちょ、ちょ、ちょっと!何を言ってるの、なるほどくん!
    ヒコクニンっていうのは、裁判にかけられている人のことよ!
    あなたは、弁護人!」
ナルホド「え、あ、あれ?そうでしたよね。ははは・・・」
チヒロ「はははじゃないわよ
    なんで弁護士に、こんなコト言わなくちゃならないの・・・・?」

ナルホド「ヒコクニン・・・・ですか ええと、綾里 千尋さん・・・・。」
チヒロ 「な、なるほどくん。・・・・私、帰ります。そういえば今日、宅急便が届くから・・・・。」
ナルホド「ま・・・・まあまあ、ゆっくりしていってくださいよ!」
チヒロ 「もう!ヒコクニンっていうのは裁判にかけられている人のことでしょ!
     初歩っていうより、これはもう常識のレベルよ・・・・」

ナルホド「ええと、綾里 千尋さん・・・・。」
チヒロ「なな、なんで私が被害者なのっ!」
ナルホド「す、すみません。とりあえず思いついた名前をですね・・・・。」
チヒロ「名前を忘れたのなら、法廷記録をチェックして。」

ナルホド「たしか、日高 友加さんだったような・・・・。」
サイバンカン「そんなアヤフヤな発言はここでは通用しませんよ。」
チヒロ「なるほどくん。自信がない時は、法廷記録をチェックして。
    間違った発言は、すぐに命とりになるわよ」

ナルホド「たしか、毒殺されたんでしたっけ?」
サイバンカン 「私に聞いてどうするんですか」
チヒロ 「・・・法廷記録よ、Rボタン」
ナルホド(みんなつめたいなぁ・・・)

ナルホド「たしか、首を絞められたんじゃなかったかなあ・・・・?」
チヒロ 「それ、独り言よね?」
サイバンカン 「自分の首でも絞めるんですね。」

アウチ 「矢張くん。キミは最近、被害者にフラれたそうですね?」
ヤハリ 「なんだとコラ!
     今世紀最高のカップルに向かってなんてことを!」
ナルホド (い・・・・いきなりかよ・・・・)
ヤハリ 「ただ最近、電話に出なかったり、
     会おうとしても断られただけだ! ナメんなあ!」
アウチ 「世間では、そういう状況を
     ”フラれた”とよんでいます
     実際、彼女はきみをほったらかしにあそびまわっていた。
     殺害される前の日も、帰ったばかりだったんだよ。」  
ヤハリ「なんだとぉ!
    そんなのウソだぁ!オレァ、信じねぇぞぉ!」

トケイ        ・・・・ピッ・・・・
トケイ  ≪おそらく、9時25分だと思う≫
サイバンカン 「な、なんか、ヘンなアナウンスをする時計ですね。」
ナルホド「まあ、≪考える人≫ですから。」

ヤマノ「わ、ワタシは、その・・・・・・・・け、決して」
ヤマノ「・・・・あの、ワタシが、聞いた、いや、見たのは・・・・うぐぐ・・」
ヤマノ「うおおおおおおおおおお」
(カツラを成歩堂に投げる)
ヤマノ「うるせえんだよ!細かいことをぐちぐちと!」
ヤマノ「あ、アイツだ・・・・!オレは見たんだよ・・・・。」
ヤマノ「し、死刑だ!あの男に、死刑を・・・・!」

チヒロ 「≪あの時計が事件当日も2時間遅れていたかどうか≫
そう考えるのではなく、
そもそも、あの時計が≪なぜ2時間も遅れていたか?≫
その理由を考えてみるのよ!」

チヒロ 「証拠品て、こういうものよ。見る角度によって、その意味合いはどうにでも変わってしまうわ…。
     人間だって、そう。被告が有罪か無罪か?私たちには、知りようがない。
     弁護士に出来ることは彼らを信じることだけ。
     そして彼らを信じるということは、自分を信じることなの。
     …なるほどくん。強くなりなさい、…もっと。自分が信じたものは最後まで、あきらめてはダメ。」

そして、あの時計は、再びとんでもない事件を引き起こすことになり、
「矢張のことを話す」というぼくの約束は、永久に果たされることはなかった。

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