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逆転の来訪者

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匿名ユーザー

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ケンジ「大変なコトが起きましたねえ、
    御剣検事。」
ミツルギ「うム。検事局で殺人とは、
     ダイタンな犯行だ。
     ハンニンにはしかるべき報いを
     与えてやらねばな。 」
ケンジ「聞けば、なかなかの難事件とか。
    わからないコトがあれば、この私に
    相談してくれてもいいのですぞ!」
ミツルギ「その折には、よろしく頼む。」
ミツルギ(‥‥ダレだったかな、
     このヒトは)

マコ「スズキの人生は、まさに不運と
   敗北と大番狂わせの見本市ッス。」
ミツルギ「・・・・?」
マコ「生後6ヶ月のとき、マンションの
   9階から落っこちたのを皮切りに、
   ひととおりの乗り物にはひかれ、
   ひととおりの食べ物にはあたり、
   だいたいの試験には落第して、
   ほとんどの災害をも経験して、
   警備員になってみれば、逆に
   犯罪者に間違われる始末。」
ミツルギ「むう‥‥それはまた、
     困ったことだな‥‥。」

ミツルギ「シッカリとカギがかかっている。」
イトノコ「ハリガネで開いたり
     しないッスかね?」
ミツルギ「ここは上級検事執務室だ。
     そのへんのコソドロが開けられる
     ような、ヤワなつくりではない。」
イトノコ「なるほど! すると、ハンニンは
     大ドロボウってことッスか!」
ミツルギ「‥‥なぜ、そうなる?」

ユウキ「ボクは、このジャケットのように
    マッシロさ。
    マコくんは、そのジャージのように
    マックロだと思うよ。 」
マコ「このジャージは、クロというよりも
   ハイイロッス!」

マコ「これぐらい、スズキにとっては、
   たいしたことじゃないッスよ!
   空き巣と殺人犯だけですんで、
   まだラッキーだったと思うッス!
   これで、強盗や誘拐犯まで現れたら、
   スズキにはお手上げッスから。
   自分も、やっと<<不幸なヒト>>
   レベルに近づいてきたッスよ!」
ミツルギ(‥‥別の警備員をやとった
     ほうが安全ではないか?)

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