25話? 未定後

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桜藤祭で私たちが踊ったチアリーディング。本番でも無事に終えることができて良かった。
終了後の体育館の片付けもあらかた終わって、黒井先生がおごってくれたジュースを
飲みながら私たちは談笑していた。

「桜藤祭、終わっちゃったね…」
「このまま帰っちゃうのはなんだか寂しいなぁ…」
「…(コク)」
「それじゃあ、この後はみんなで打ち上げ会をやりまショウ☆」
「おお~! いいねぇ~」
「うん! うん! やっぱそうこなくちゃな~!」
「楽しそうですね。ぜひやりましょう」
「じゃあ、どこでやる?」
「おっと、まずはそれを決めないといけないっスね!」

打ち上げ会をどこでやろうとかいう話で盛り上がっているようだ。

「はあ…」

 しかし、私は桜藤祭が終わってしまった寂しさと、これから先の将来の不安から
少し深い気持ちで沈んでいた。

「おや~、かがみさっきからずっと黙ってばかりだねぇ?」
「そ…そう?」

 物思いにふけっていた私の意識から、現実に戻される。


「…う~ん…」

 こなたは私の前で少し考えるようにして言った。

「かがみ」
「何よ?」

 こなたが他のみんなの方を向く。
 この後の打ち上げ会場を決めようとしているようだ。しかし、話が脱線してばかりで
なかなか決まらなさそうだ。

「かがみ、ちょっといい?」

 そう言ったこなたが、突然私の腕を引っ張って、外に連れ出した。

 熱気に包まれている体育館の外はとても涼しかった。もう星がいくつか瞬いている。

「おぉ~これはきれいだねぇ!」
 こなたは両手を広げて喜んでいる。

「そうね…」

 私の気持ちは晴れないままだった。


「かがみはさ、桜藤祭終わっちゃったから寂しいんだよね」
「…そんなことないわよ」

「…ふ~ん、分かった…じゃね」

 と言ってこなたはくるりと後ろを向いて歩き出す。

「ちょっ! ちょっと待ってよ!」
「なに?」
「急に話やめてどっか行っちゃわないでよ…」
「何何?かがみは私にかまってほしいの?さびしんぼウサちゃんなの?」

 こなたはイタズラをしている子供の顔で私に近寄ってきた。

「…ち、違うわよ!…だいたいあんた、何か話があるって私を呼んだんでしょ?」
「う、うん。まあね」

 こなたはその辺をぶらぶら歩きながら話し始めた。

「桜藤祭終わっちゃったらさ、あとはもう…受験とか勉強ばっかりで…あとは卒業しちゃうだけなんだよね」
「そうね…私もそう思ったわ。」
「…」
「何?あんたも寂しがってんの?」
「ち、違うヨ、かがみ落ち込んでるみたいだから元気付けてあげようかなって」
「えっ…」

そ…そっか、こいつはずっと私のこと気にかけてくれてたんだ…。

「私さ、かがみのこと、ずっと前から気になってたんだよ」
「…」
「いっつもかがみのことからかって怒られるけど…でも、かがみは、その日の帰りでも
ゲマズとかつき合ってくれるし、宿題だって、写すのはだめって言うけど…どうしても
分からない時は教えてくれるし…」

こなたはお腹の前で手を摺り合わせながら言う。

「かがみって優しいよね」

急にこなたらしくないことを言われて私は照れくさくなった。

「な…なあに、突然?…そんなこと言って…」

「私…いっつもかがみのことからかってばかりだけどさ…ほんとはね…」

 こなたは私の方を向いてまま、少し切なさをこめたような目で言った。

「私…かがみのことが好きだよ!」


 え…こなたが…私のこと…?

「それは、友達としてとかじゃなくてね…」

 そんなこと分かってる。どうみてもいつものこなたの態度じゃないから。

「…女の子同士だけどさ…でも、私、かがみのこと好き。ずっと…これ言いたかったんだよ?」」
「…」

 いつも以上におしゃべりなこなたとは対照的に、私は黙ったままだ。

「…い、嫌ならいいんだよ? でも、その後もずっと友達でいてほしいなって…今までみたいに。
や…やっぱりだめかなあ…?」


「ううん」

「へ…」

 こなたの表情が変わった。

「私は…嬉しいわよ。こなたがそう言ってくれて…ずっとそう思っててくれてて…」

「あんたとはいっつも一緒にいるし…すぐ私を頼ってくるし…すぐ私にくっついてくるし…
気になっちゃうのよね、どうしても…」

 私の顔が赤くなってきた。でも私は笑っている。

「それに…ホラ、私ってすぐツンツンしちゃうでしょ? でも、こなたは…それでも
私のこと気にせず受け入れてくれる…」

「好きよ、私も。女の子同士だっていいわよ。私は…こなたのこと、好きで
しょうがないんだから…」

「かがみ…」

こなたが優しく笑った。

「…来て」
「…かがみっ!」

 こなたが抱きついてきた。
 私はしっかり受け止めて、優しく青い髪を撫でる。

 私達は抱き合ってお互いの名前を呼び合う。

「かがみ」
「こなた…」

「かがみ!」
「こなたぁ!」

「えへへ…かがみぃっ!!」
「こなたぁ!!…うふふっ」

 ずっと抱き合ったまま、ただ幸せな時が流れる。

 ふと思ったことを私は聞いてみた。

「そういえば…なんで急に言おうと思ったのよ」
「私、どうしても今日、言いたかったから。」
「?」
「学校のイベントっていえばもう今日の学園祭しか残ってないもんね! 告白する
シチュとしては良いでしょ! ギャルゲーみたいに卒業式じゃ遅すぎてやだしさ」
「…そういうことか。あんたらしいわね」

 抱き合ってお互いを見つめながら笑い合う。
 私はまた恥ずかしくなって言った。

「そ、そろそろ戻ろっか」
「…待って」

 こなたが私の手を握った。

「今日はずっと思い出に残る日にしたいんだヨ、かがみ」

 握った手をぶらぶらさせながらこなたが言う。

「…へ?」

 こなたは、私の肩に両手を置き、背伸びをして私の顔に近づく。
 そして、少し躊躇したようにしてから、口元に微笑を残したまま、私の頬にキスをした。

「あ…」

 顔が熱くなってくる。でも、私からも何かしてあげなきゃという気持ちが強くなってきて…。


「…ほっぺただけじゃいやよ。ちゃんとキスして…」
「かがみ…」

 こなたは目を潤ませながら私を見上げている。

 私は、左手をこなたの肩におき、右手でこなたの頬に優しく触れる。
 そして、腰を少し落としてこなたの背に合わせてから顔を近づけ…唇が触れる。

 私たち以外の物の時間が止まっているかと思うくらい、辺りがとても静かに感じた。

「…戻ろっか」
「うん!」

 それから私たちは体育館に戻った。
 この後もまだ楽しみが残っていることに胸を弾ませながら。

 私たちは体育館に戻った。
 …しかし、誰もいない。道具やら飲みかけのジュースがそのままになっている。

「…あれ?」

「どこ行ったんだろうね」

こなたと私が疑問に思った、その時だった。

「ハ~~~イ!! コングラチュエイショ~ン!!!」
パティがそう叫びながら、みんなが体育館の倉庫から出てきた。
「…びっくりしたぁ…そんなとこにいたの~?」

…ん。コングラちゅ? 皆さんやけに表情よくないっすか?

「うふふ…灼けるわね、柊ちゃん」
「熱いぜぇ~、二人とも~!」

「「ぬ、ぬぁにぃ!!?」」声がハモった。モスラでも呼ぶか。

 …皆に見られていたようだ。
 そういや倉庫の窓があった気がするけど、ちっとも気にしていなかった…。

「やっぱり先輩たちはできてたんスね!! 思った通りっス!!! 結局、両者とも
ツンデレなとこが萌えるッス!!!」
ひより落ち着け。
「照れナガラ話すこなたも可愛いネ♪カガミィ~っ!て」
「ぅあ===!!」

 こなたが頭を抱える。声まで筒抜けだったのか…!

「カガミも、最初は突き離す態度だったのに、コナタが本音を出したとこで
優しくなっちゃうのがすごく良かったヨ! キスシーンもすご~~~く熱かったネ!
私もう萌え萌えデースヨ!」

(この欧米人、自重しろ)

 と、私は心の中で6回叫んだ。


「お…おねえちゃんにもあーゆうとこあるんだね…」
「うぐぅ…ゆ、ゆーちゃんにまであんなとこを…」
「えへへ…びっくりしちゃったよね、みなみちゃん」
「(…コク)」

 少し顔を赤くしてうなずく。こなたもかなり動揺しているようだ。

 私はあまりの恥ずかしさに、顔から熱を吹き出している。

「み、みゆきぃ…!」
「ええ、仲がよろしいようで羨ましいですね。うふふ」
「はうっ!!」

 みゆき…そうゆうつもりで話し掛けたんじゃない…。私達は今、あまりに恥ずかしいが故に
消えてしまいそうだぞ。

 その時、つかさが私のところに近づいてきて言った。

「お姉ちゃん、こなちゃんと仲良くね! 打ち上げ会は私ん家だから、後でお姉ちゃんの部屋は
のぞかないようにするから安心してね。あと二人で一緒に寝る時は、こなちゃんに私の枕
貸してあげるから心配しなくていいよ」
「ぇえいっ!!!ただでさえ恥ずかしがってるのが分かるのにこれ以上とどめを刺すな!!!」
「あ、それに2階のお姉ちゃんの部屋なら、いくら声出しても聞こえないから大丈夫だよ」
「つかさぁ!!!!///」

「あ~、ひいらぎぃ~顔まっかっかだぞ~」
「…だまれ!」
「かがみん萌え(=ω=.)」
「あんたも早々に立ち直るな!!!!」

 …こうしてその後の打ち上げ会は私にとって、大層恥ずかしい思いをしながらのものと
なってしまった。


…いや…、嬉しかったけどさ。



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コメント:
  • これも放送して欲しかった! -- かがみんラブ (2012-09-23 17:57:01)
  • こういうみんなの前で墓穴掘る話好きだなぁwwwやっぱりこなかがSSは明るく楽しいのが一番! -- 名無し (2010-06-18 02:18:00)
  • これ読むと2828してまうw -- 白夜 (2010-02-17 23:58:11)

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