「逆転のレシピ」(2009/04/17 (金) 18:23:33) の最新版変更点
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マヨイ 「いくらでもお金が出てくる魔法のハコがあるよ」
ナルホド「…レジをそう表現する人は初めてだな」
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ナルホド(窓の外は、一面の銀世界だ。)
マヨイ 「え!ウソ!あたし、大好きなんだよ、雪。
・・・あれ。降ってないじゃない雪なんて。」
ナルホド「う、ウソに決まってるだろ。」
マヨイ 「なるほどくん。言っていいウソと悪いウソがあるよ!」
ナルホド(悪いウソだったのか・・・今の)
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イトノコ「じつは、彼女‥‥いや。カレにはちょっと引っかかる点があるッス。」
ナルホド「ひ、ひかれる点‥‥?」
イトノコ「ちち、チガうッス! なんであんな中年オトコにひかれるッスか!
“引っかかる点”ッス!」
----
??? 「かァ!まったく、情けないワ!」
ナルホド「お、オジさん‥‥」
ジーサン「あんなニイちゃんにドナられたぐらいで、
ハトに食われたマメみたいな顔しおってからに!」
ナルホド「‥‥オジさんは、今までどこにいたんですか‥‥?」
ジーサン「あのイチゴの中で考えゴトじゃい!」
ナルホド(ヒナンしてたんじゃないか!)
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ナルホド(どうやら、近くにいるようだな‥‥。
都会に放たれたトラが!)
マヨイ 「ホンモノは都会に捨てられたネコみたいなのにねぇ。」
ナルホド「え。」
マヨイ 「なるほどくんもがんばってトラになるんだよ。」
ナルホド(ニセモノをめざすはめになった。)
----
イトノコ「モギ取るッスよ! 無罪判決!
シッパイしたら、かわりに自分が、モギ取るッス!
・・・・アンタの首をッ!」
ナルホド(こ、この目・・・・ホンキだ!)
----
ナルホド「弁護側、準備完了してます。」
ゴドー 「・・・・・・・・苦ェ。」
サイバンチョ 「あの・・・・な、成歩堂さん?」
ナルホド「は、はい。なんでしょう?」
サイバンチョ 「うおおおッ!」
ナルホド「ど、どうしましたか?」
サイバンチョ 「いや、この前の法廷であなたに呼びかけたら・・・・、
“どないやねんッ!”
と、ドヤしつけられて・・・・
ホントにその、コワかったものですから。」
ナルホド「いやいやいや! だからそれは、ニセモノだったんですよ。」
サイバンチョ 「今度こそ、私たちの成歩堂くんが帰ってきたのですね。」
ナルホド (“私たちの”・・・・・・ )
----
ゴドー 「社交辞令として聞くぜ。・・・・名前と職業を。」
イトノコ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
サイバンチョ 「証人! お名前!」
イトノコ「あッ! す、すまねッス!」
名前は所轄の刑事ッス。糸鋸 圭介やってるッス。」
ゴドー 「・・・・逆だ、刑事。」
イトノコ「あれッ! そッスか!」
----
サイバンチョ 「これだけのおカネ・・・・私ですらちょっぴり、ココロがゆらぎます!」
ゴドー 「カネの魔力にヨワいジイさん・・・・キライじゃねえぜ。」
----
イトノコ「“遅いワ!”とドヤしつけられて、コゴトとマメを食らったッス。」
サイバンチョ 「ふむう・・・・マメを。」
ゴドー 「クッ・・・・!オレは、歯で受けとめたがな。」
ナルホド(ゴドー検事も食らったのか・・・・)
----
マコ 「あ、今ちょっとだけアサッテの方を見たッス!」
ナルホド「ち、ち、違うよ。明るい明日を見すえただけだ。」
----
ナルホド「トクチョウ、って‥‥制服じゃないですか!そんなもの、ぼくにだって着られる!」
サイバンチョ 「‥‥成歩堂くん。それはちょっとムリがあるでしょう。」
マヨイ「落ちついて行こう、なるほどくん!」
ナルホド(なだめられてしまった‥‥)
----
ナルホド「“あいているほうの手”・・・・?」
イガラシ「そうだ。」
ナルホド「・・・・どっちの手ですか?」
イガラシ「やれやれ。ニイちゃん、ヒトの話は聞いとくもんだ。
さっき言ったろうが。右手で新聞をめくってた、と!
右じゃなかったら、どっちだコラッ!」
ナルホド「いてててて!」
ゴドー 「クッ・・・・!おそらく、アンタには3本目のウデがあるんだろうぜ・・・・」
ナルホド(カルいキモチで聞いたのに、カイブツあつかいされた・・・・)
----
イガラシ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンタ、アレか?
左のポケットに入ってるマメを、わざわざ右手で取り出すのか?
シャツの左のソデに、わざわざ右ウデを通すのか?
バスガイドさんに『右手をごらんください』と言われて・・・・
アンタだけ、わざわざ左を見るのかッ!」
----
イガラシ「まったく! もったいないコトをするワカゾウだ!980円のコーシーだぞ!
ゼンブ飲んで、コーシーのサラまで食ってから死ね!」
----
マヨイ 「マメのおじさんか。名前なんだっけ。」
ナルホド「イガラシ マメゾウだったかな。ハッキリしないけど。」
----
マヨイ 「でも!…マコちゃんは“2人いた”って…!」
ホンドボー 「残念だけど…弁護士さん、それを立証できなかったでしょ?」
ナルホド「その“弁護士さん”って…やっぱり、ぼくですか?」
ホンドボー 「…メ・ビアン・シュール!」
ナルホド「……………(どうやら、ちがうみたいだな。)」
マヨイ 「ダメだよ!自分をゴマかしちゃ!」
----
ナルホド「これなんですけど…」
ホンドボー 「フェリシタシオン!メ…ケスク・セ?」
ナルホド「え…!み…、みー・とぅー。」
マヨイ 「なるほどくん。テキトーに返事しない!」
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ホンドボー 「言いがかりもイイカゲンに
シルヴ・プレるかしら!」
----
ホンドボー 「きゃあああああああッ!」
ナルホド(キヌを裂くようなオトコのヒメイ・・・・)
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ホンドボー 「いやあああああああッ!」
ナルホド(なやましげなオトコのヒメイ・・・・)
----
ホンドボー 「オーエス! オーエス!」
ナルホド「なぎゃらわあああぁッ! 目が!目がぁッ!」
----
コイケ 「んー。その情報を聞くためにはパスワードが必要だねー。」
マヨイ 「パスワード?」
ナルホド「簡単に言うなら“合いコトバ”みたいなものだね。」
マヨイ 「合いコトバかぁ。・・・・・・・・やま!」
コイケ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
マヨイ 「・・・・・・・・・・・・・・ちぇ。“やま”ときたら“かわ”って決まってるのに。」
ナルホド「まぁ、それじゃパスワードのイミがないからね。」
----
コイケ 「優秀なプログラマーだったねー。テンサイ、っていうのかなー。
でも、ちょーっとだけ性格にモンダイがあったんだねー。」
ナルホド「モンダイ‥‥?」
コイケ 「高夫くん、ちょーっとだけルーズな性格だったんだなー。
そのおかげでちょーっとしたトラブルに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
マヨイ 「ど、どうしたんですか?」
コイケ 「優秀なプログラマーだったねー。テンサイ、っていうのかなー。
だから、なーんのモンダイもなかったんだねー。」
ナルホド「いやいや!今、確かに“ちょーっとしたトラブル”って‥‥‥‥。」
----
コイケ 「お姉さん、ゼニトラさんってどんなヒトか知らないからねー。
ニンゲンじゃなくて、トラさんかもしれないねー。」
ナルホド(メチャクチャ言ってるな‥‥。)
----
ナルホド「弁護側、準備完了しております。」
ゴドー 「こっちは・・・・閉廷の準備ができてるぜ。」
サイバンチョ 「毎度、たのもしいかぎりです。」
----
ゴドー 「クッ・・・・! いいコトを教えてやるぜ、裁判長・・・・。
・・・・地球は回り、オレたちも回ってるんだぜ・・・・。」
サイバンチョ 「・・・・・・・・・・・・
今日もいきなり、よくわからないのですが・・・・」
ゴドー 「“きのうのナゾは、今日もナゾ”・・・・
そんな考えかたは、もうお呼びじゃねえ、ってコトさ。
時代は、変わるッ!・・・・そいつが、オレのルールだぜ。」
----
サイバンチョ 「・・・・あの、シツレイですが、証人はその・・・・女性、なのですか?」
ホンドボー 「オー・ラ・ラ・・・・
ワタシ、花も恥じらうオ・ト・コ。
サイバンチョ 「ぐ・・・・ふううう・・・・。」
----
ホンドボー 「・・・・あなたとなら・・・・」
ゴドー 「・・・・?」
ホンドボー 「マチガイを起こしちゃうかも・・・・」
ゴドー 「クッ・・・・!」
ナルホド (すげェ!まったく動じないぞ・・・・)
----
ゴドー 「《ふつう》 ‥‥か。そんなコトバに、なんの重みがある?
コトなかれ主義者の泣きゴトよりタチが悪いぜ。」
ナルホド「‥‥どういうことですか? 」
ゴドー 「“ふつう、あり得ない”
‥‥そんなコトを言い出したら、そんなギザギザな弁護士や、チョンマゲのおじょうちゃん‥‥
それに、こんな仮面をつけた検事に‥‥居場所なんかねえぜッ!
ナルホド「ぐ‥‥ッ!」
マヨイ 「いくらなんでもチョンマゲはないでしょッ!」
----
ゴドー 「『ワシはイヤホンといっしょに、イカれたメガネも見たんだ!』
『そうだよ! いっしょくたにブチこんでんだ! 左耳にッ!』」
ゴドー 「クッ・・・・!
・・・・どうだ? まるほどう。」
ナルホド「ぐ・・・・。」
(ジイさんのモノマネか? 今の)
マヨイ 「モノマネ、じょうずだね。ゴドー検事。」
----
ホンドボー 「ワタシ、ツミ作りなオンナね。
オトコたちを、まどわせちゃって。」
ゴドー 「シンパイいらねえさ。
まどわされたのは、そこで冷や汗を流してるダレかさんだけ、だぜ。」
ナルホド(くそお・・・・)
----
ゴドー 「‥‥アンタに “ジャマ” を語る資格はねえぜ。」
ナルホド「はい‥‥?」
ゴドー 「目ざわりなところに立ちやがって‥‥」
ナルホド「いやいや! ここ、ぼくの席ですから・・・・!」
----
ホンドボー 「あらあら。そんなに身を乗り出しちゃって。
おネエさん、年下キラーだから・・・・もっと、ジラしちゃおうかしら。」
サイバンチョ 「証人! 知っているコトはさっさと証言するように!」
ホンドボー 「おネエさん、オジサマキラーだし。さらにジラしちゃおうかしら。」
サイバンチョ 「むぐぐぐ。」
ゴドー 「オレにはアツいコイビトがいる。
・・・・いくらでも、待つぜ。」
マヨイ 「アツいコーヒー飲んでるよ・・・・。」
----
ゴドー 「クッ・・・・! 弁護士さんはムネヤケ・・・・みたいだぜ。」
ホンドボー 「そんなときはコレ。ローズマリーとミルラとレモンのエッセンスを・・・・」
ゴドー 「コーヒーにいれて、飲んでみるがいいぜ。」
----
サイバンチョ 「あなたのコマクが破れていないかシンパイになってきました。」
マヨイ 「こんなところで発想を逆転して、どうするの!」
ナルホド「す、スミマセン。カンちがいは、ぼくでした・・・・」
----
サイバンチョ 「静粛に、静粛に!従えない者は退廷を命じますぞ!」
ゴドー 「カンカンうるせえぜジイさん、アンタが退廷しな!」
サイバンチョ 「ええええええッ!」
----
ゴドー 「アンタのもがくサマを見てると・・・・思い出しちまうぜ。
・・・・あまずっぱい、あのコーヒーの味を。」
ナルホド(どんなコーヒーだよ!)
マヨイ 「コーヒーじゃなくて、コイだよね。あまずっぱいのは。」
ナルホド(真宵ちゃんも、そんなコトを言うトシゴロになったか・・・・)
----
ホンドボー 「オジさんおおかげで思い出せたワ。
・・・・ア・リ・ガ・ト。」
サイバンチョ 「ほっほっほっ。たまには役に立たないと、アレですからな。」
サイバンチョ 「記念に、その時間を証言に加えていただきましょうかな。」
ホンドボー 「ウイ、ムッシュ・サイバンチョ。
・・・・いいわよぉ。」
サイバンチョ 「メルシ・ビエン。・・・・なーんて。
ほっほっほっ。」
ナルホド(裁判長、ゴキゲンだな・・・・)
マヨイ 「・・・・ハナ歌でシャンソンうたってるよ・・・・。」
----
サイバンチョ 「もし、またウソをついた場合。ゴドー検事のコーヒーカップと・・・・
・・・・私の、この木槌を飲みこんでいただきます。」
----
サイバンチョ 「・・・・弁護人。今日はもう、帰ったほうがいいですな。」
ナルホド「え・・・・」
ホンドボー 「きっと、つかれてるのねえ。
この、マートルとラベンダーのオイルを軽くブレンドして・・・・」
ゴドー 「シンパイいらねえさ。
あとは、オレたちでうまくやっておくぜ。」
ナルホド(うまくやられてタマるか!)
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シバクゾー 「ダマらんかいっ! 店のマッチ、店のマッチって‥‥テメェはワイの新妻かいっ!」
マヨイ 「いくらでもお金が出てくる魔法のハコがあるよ」
ナルホド「…レジをそう表現する人は初めてだな」
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ナルホド(窓の外は、一面の銀世界だ。)
マヨイ 「え!ウソ!あたし、大好きなんだよ、雪。
・・・あれ。降ってないじゃない雪なんて。」
ナルホド「う、ウソに決まってるだろ。」
マヨイ 「なるほどくん。言っていいウソと悪いウソがあるよ!」
ナルホド(悪いウソだったのか・・・今の)
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イトノコ「じつは、彼女‥‥いや。カレにはちょっと引っかかる点があるッス。」
ナルホド「ひ、ひかれる点‥‥?」
イトノコ「ちち、チガうッス! なんであんな中年オトコにひかれるッスか!
“引っかかる点”ッス!」
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??? 「かァ!まったく、情けないワ!」
ナルホド「お、オジさん‥‥」
ジーサン「あんなニイちゃんにドナられたぐらいで、
ハトに食われたマメみたいな顔しおってからに!」
ナルホド「‥‥オジさんは、今までどこにいたんですか‥‥?」
ジーサン「あのイチゴの中で考えゴトじゃい!」
ナルホド(ヒナンしてたんじゃないか!)
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ナルホド(どうやら、近くにいるようだな‥‥。
都会に放たれたトラが!)
マヨイ 「ホンモノは都会に捨てられたネコみたいなのにねぇ。」
ナルホド「え。」
マヨイ 「なるほどくんもがんばってトラになるんだよ。」
ナルホド(ニセモノをめざすはめになった。)
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イトノコ「モギ取るッスよ! 無罪判決!
シッパイしたら、かわりに自分が、モギ取るッス!
・・・・アンタの首をッ!」
ナルホド(こ、この目・・・・ホンキだ!)
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ナルホド「弁護側、準備完了してます。」
ゴドー 「・・・・・・・・苦ェ。」
サイバンチョ 「あの・・・・な、成歩堂さん?」
ナルホド「は、はい。なんでしょう?」
サイバンチョ 「うおおおッ!」
ナルホド「ど、どうしましたか?」
サイバンチョ 「いや、この前の法廷であなたに呼びかけたら・・・・、
“どないやねんッ!”
と、ドヤしつけられて・・・・
ホントにその、コワかったものですから。」
ナルホド「いやいやいや! だからそれは、ニセモノだったんですよ。」
サイバンチョ 「今度こそ、私たちの成歩堂くんが帰ってきたのですね。」
ナルホド (“私たちの”・・・・・・ )
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ゴドー 「社交辞令として聞くぜ。・・・・名前と職業を。」
イトノコ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
サイバンチョ 「証人! お名前!」
イトノコ「あッ! す、すまねッス!」
名前は所轄の刑事ッス。糸鋸 圭介やってるッス。」
ゴドー 「・・・・逆だ、刑事。」
イトノコ「あれッ! そッスか!」
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サイバンチョ 「これだけのおカネ・・・・私ですらちょっぴり、ココロがゆらぎます!」
ゴドー 「カネの魔力にヨワいジイさん・・・・キライじゃねえぜ。」
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イトノコ「“遅いワ!”とドヤしつけられて、コゴトとマメを食らったッス。」
サイバンチョ 「ふむう・・・・マメを。」
ゴドー 「クッ・・・・!オレは、歯で受けとめたがな。」
ナルホド(ゴドー検事も食らったのか・・・・)
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マコ 「あ、今ちょっとだけアサッテの方を見たッス!」
ナルホド「ち、ち、違うよ。明るい明日を見すえただけだ。」
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ナルホド「トクチョウ、って‥‥制服じゃないですか!そんなもの、ぼくにだって着られる!」
サイバンチョ 「‥‥成歩堂くん。それはちょっとムリがあるでしょう。」
マヨイ「落ちついて行こう、なるほどくん!」
ナルホド(なだめられてしまった‥‥)
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ナルホド「“あいているほうの手”・・・・?」
イガラシ「そうだ。」
ナルホド「・・・・どっちの手ですか?」
イガラシ「やれやれ。ニイちゃん、ヒトの話は聞いとくもんだ。
さっき言ったろうが。右手で新聞をめくってた、と!
右じゃなかったら、どっちだコラッ!」
ナルホド「いてててて!」
ゴドー 「クッ・・・・!おそらく、アンタには3本目のウデがあるんだろうぜ・・・・」
ナルホド(カルいキモチで聞いたのに、カイブツあつかいされた・・・・)
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イガラシ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンタ、アレか?
左のポケットに入ってるマメを、わざわざ右手で取り出すのか?
シャツの左のソデに、わざわざ右ウデを通すのか?
バスガイドさんに『右手をごらんください』と言われて・・・・
アンタだけ、わざわざ左を見るのかッ!」
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イガラシ「まったく! もったいないコトをするワカゾウだ!980円のコーシーだぞ!
ゼンブ飲んで、コーシーのサラまで食ってから死ね!」
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マヨイ 「マメのおじさんか。名前なんだっけ。」
ナルホド「イガラシ マメゾウだったかな。ハッキリしないけど。」
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マヨイ 「でも!…マコちゃんは“2人いた”って…!」
ホンドボー 「残念だけど…弁護士さん、それを立証できなかったでしょ?」
ナルホド「その“弁護士さん”って…やっぱり、ぼくですか?」
ホンドボー 「…メ・ビアン・シュール!」
ナルホド「……………(どうやら、ちがうみたいだな。)」
マヨイ 「ダメだよ!自分をゴマかしちゃ!」
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ナルホド「これなんですけど…」
ホンドボー 「フェリシタシオン!メ…ケスク・セ?」
ナルホド「え…!み…、みー・とぅー。」
マヨイ 「なるほどくん。テキトーに返事しない!」
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ホンドボー 「言いがかりもイイカゲンに
シルヴ・プレるかしら!」
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ホンドボー 「きゃあああああああッ!」
ナルホド(キヌを裂くようなオトコのヒメイ・・・・)
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ホンドボー 「いやあああああああッ!」
ナルホド(なやましげなオトコのヒメイ・・・・)
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ホンドボー 「オーエス! オーエス!」
ナルホド「なぎゃらわあああぁッ! 目が!目がぁッ!」
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コイケ 「んー。その情報を聞くためにはパスワードが必要だねー。」
マヨイ 「パスワード?」
ナルホド「簡単に言うなら“合いコトバ”みたいなものだね。」
マヨイ 「合いコトバかぁ。・・・・・・・・やま!」
コイケ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
マヨイ 「・・・・・・・・・・・・・・ちぇ。“やま”ときたら“かわ”って決まってるのに。」
ナルホド「まぁ、それじゃパスワードのイミがないからね。」
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コイケ 「優秀なプログラマーだったねー。テンサイ、っていうのかなー。
でも、ちょーっとだけ性格にモンダイがあったんだねー。」
ナルホド「モンダイ‥‥?」
コイケ 「高夫くん、ちょーっとだけルーズな性格だったんだなー。
そのおかげでちょーっとしたトラブルに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
マヨイ 「ど、どうしたんですか?」
コイケ 「優秀なプログラマーだったねー。テンサイ、っていうのかなー。
だから、なーんのモンダイもなかったんだねー。」
ナルホド「いやいや!今、確かに“ちょーっとしたトラブル”って‥‥‥‥。」
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コイケ 「お姉さん、ゼニトラさんってどんなヒトか知らないからねー。
ニンゲンじゃなくて、トラさんかもしれないねー。」
ナルホド(メチャクチャ言ってるな‥‥。)
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ナルホド「弁護側、準備完了しております。」
ゴドー 「こっちは・・・・閉廷の準備ができてるぜ。」
サイバンチョ 「毎度、たのもしいかぎりです。」
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ゴドー 「クッ・・・・! いいコトを教えてやるぜ、裁判長・・・・。
・・・・地球は回り、オレたちも回ってるんだぜ・・・・。」
サイバンチョ 「・・・・・・・・・・・・
今日もいきなり、よくわからないのですが・・・・」
ゴドー 「“きのうのナゾは、今日もナゾ”・・・・
そんな考えかたは、もうお呼びじゃねえ、ってコトさ。
時代は、変わるッ!・・・・そいつが、オレのルールだぜ。」
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サイバンチョ 「・・・・あの、シツレイですが、証人はその・・・・女性、なのですか?」
ホンドボー 「オー・ラ・ラ・・・・
ワタシ、花も恥じらうオ・ト・コ。
サイバンチョ 「ぐ・・・・ふううう・・・・。」
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ホンドボー 「・・・・あなたとなら・・・・」
ゴドー 「・・・・?」
ホンドボー 「マチガイを起こしちゃうかも・・・・」
ゴドー 「クッ・・・・!」
ナルホド (すげェ!まったく動じないぞ・・・・)
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ゴドー 「《ふつう》 ‥‥か。そんなコトバに、なんの重みがある?
コトなかれ主義者の泣きゴトよりタチが悪いぜ。」
ナルホド「‥‥どういうことですか? 」
ゴドー 「“ふつう、あり得ない”
‥‥そんなコトを言い出したら、そんなギザギザな弁護士や、チョンマゲのおじょうちゃん‥‥
それに、こんな仮面をつけた検事に‥‥居場所なんかねえぜッ!
ナルホド「ぐ‥‥ッ!」
マヨイ 「いくらなんでもチョンマゲはないでしょッ!」
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ゴドー 「『ワシはイヤホンといっしょに、イカれたメガネも見たんだ!』
『そうだよ! いっしょくたにブチこんでんだ! 左耳にッ!』」
ゴドー 「クッ・・・・!
・・・・どうだ? まるほどう。」
ナルホド「ぐ・・・・。」
(ジイさんのモノマネか? 今の)
マヨイ 「モノマネ、じょうずだね。ゴドー検事。」
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ホンドボー 「ワタシ、ツミ作りなオンナね。
オトコたちを、まどわせちゃって。」
ゴドー 「シンパイいらねえさ。
まどわされたのは、そこで冷や汗を流してるダレかさんだけ、だぜ。」
ナルホド(くそお・・・・)
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ゴドー 「‥‥アンタに “ジャマ” を語る資格はねえぜ。」
ナルホド「はい‥‥?」
ゴドー 「目ざわりなところに立ちやがって‥‥」
ナルホド「いやいや! ここ、ぼくの席ですから・・・・!」
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ホンドボー 「あらあら。そんなに身を乗り出しちゃって。
おネエさん、年下キラーだから・・・・もっと、ジラしちゃおうかしら。」
サイバンチョ 「証人! 知っているコトはさっさと証言するように!」
ホンドボー 「おネエさん、オジサマキラーだし。さらにジラしちゃおうかしら。」
サイバンチョ 「むぐぐぐ。」
ゴドー 「オレにはアツいコイビトがいる。
・・・・いくらでも、待つぜ。」
マヨイ 「アツいコーヒー飲んでるよ・・・・。」
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ゴドー 「クッ・・・・! 弁護士さんはムネヤケ・・・・みたいだぜ。」
ホンドボー 「そんなときはコレ。ローズマリーとミルラとレモンのエッセンスを・・・・」
ゴドー 「コーヒーにいれて、飲んでみるがいいぜ。」
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サイバンチョ 「あなたのコマクが破れていないかシンパイになってきました。」
マヨイ 「こんなところで発想を逆転して、どうするの!」
ナルホド「す、スミマセン。カンちがいは、ぼくでした・・・・」
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サイバンチョ 「静粛に、静粛に!従えない者は退廷を命じますぞ!」
ゴドー 「カンカンうるせえぜジイさん、アンタが退廷しな!」
サイバンチョ 「ええええええッ!」
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ゴドー 「アンタのもがくサマを見てると・・・・思い出しちまうぜ。
・・・・あまずっぱい、あのコーヒーの味を。」
ナルホド(どんなコーヒーだよ!)
マヨイ 「コーヒーじゃなくて、コイだよね。あまずっぱいのは。」
ナルホド(真宵ちゃんも、そんなコトを言うトシゴロになったか・・・・)
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ホンドボー 「オジさんおおかげで思い出せたワ。
・・・・ア・リ・ガ・ト。」
サイバンチョ 「ほっほっほっ。たまには役に立たないと、アレですからな。」
サイバンチョ 「記念に、その時間を証言に加えていただきましょうかな。」
ホンドボー 「ウイ、ムッシュ・サイバンチョ。
・・・・いいわよぉ。」
サイバンチョ 「メルシ・ビエン。・・・・なーんて。
ほっほっほっ。」
ナルホド(裁判長、ゴキゲンだな・・・・)
マヨイ 「・・・・ハナ歌でシャンソンうたってるよ・・・・。」
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サイバンチョ 「もし、またウソをついた場合。ゴドー検事のコーヒーカップと・・・・
・・・・私の、この木槌を飲みこんでいただきます。」
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サイバンチョ 「・・・・弁護人。今日はもう、帰ったほうがいいですな。」
ナルホド「え・・・・」
ホンドボー 「きっと、つかれてるのねえ。
この、マートルとラベンダーのオイルを軽くブレンドして・・・・」
ゴドー 「シンパイいらねえさ。
あとは、オレたちでうまくやっておくぜ。」
ナルホド(うまくやられてタマるか!)
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シバクゾー 「・・・・ヒリつくような、タマの取りあい、しようやないかィ!」
ゴドー 「クッ・・・・! おもしれえぜ。
・・・・見ているぶんには。」
サイバンチョ 「ちょちょちょちょっと!さすがにそれは・・・・」
ゴドー 「・・・・この証人はなぁ。
いわば、都会のジャングルに放たれた、ハラペコのトラ。
逆らうと・・・・そのジマンのアタマ、噛まれちゃうぜ!」
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シバクゾー 「《法廷で発言力を持つのは証拠だけ・・・・》
『入門シリーズ・弁護士になろう』に、そう書いてあったでェ!」
サイバンチョ 「お! 証人、なかなかベンキョウ家ですなあ。」
ゴドー 「クッ・・・・! 弁護をたのんだらどうだ? まるほどう・・・・」
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シバクゾー 「ダマらんかいっ! 店のマッチ、店のマッチって‥‥テメェはワイの新妻かいッ!」
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シバクゾー 「アカン! そろそろ特急に乗らなアカン時間や!
・・・・これ以上、ムダな質問はユルされへんでェ・・・・」
ゴドー 「クッ・・・・! 問題、ねえぜ。
必要のない《ゆさぶり》にはオレからペナルティを与えてやる。」
サイバンチョ 「ちょ、ちょっと! それは私のシゴトですから・・・・」
ゴドー 「アンタのシゴトは、木槌を叩いて《有罪!》と叫ぶコトだけ、だぜ!
キチンとシゴトしなッ!」
サイバンチョ 「は、はいッ!」
シバクゾー 「・・・・それから。特急代はアンタ持ちやで、ニイちゃん・・・・」
ナルホド(やれやれ・・・・無法地帯かよ、ここは・・・・)
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サイバンチョ 「な・・・・、なんですか?この証拠品は。」
ゴドー 「弁護人が、裁判所に行ったことがないことを示す証拠品だろうぜ。」
ナルホド「な、何を言ってるんですか!ぼくは、ここにこうして・・・・」
ゴドー 「それだけ、マトはずれな証拠だと言ってるんだ!」
ナルホド(なんでコイツにペナルティを食らうんだよ・・・・)
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