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こなたに会える。 正直に言おう。嬉しくてたまらない。 昨日、久々にこなたと長話をした。 学校のこと、進路のこと、思い出話、などなど、時間がいくらあっても足りないほどだった。結局、会って話をしようということになり、週末に真宿で待ち合わせをすることになった。 当日、こなたとどうしてもやりたいことがあるので、早速大学の友人に電話した。 「…はい」 「もしもし、柊だけど」 「あ、何」 「あんたに頼みたいことがあってさ」 「何だよ面倒くせーな…つーか、菓子食いながらしゃべんな」 「うるさい。私は寝る時間を削ってあんたのレポート代わりに書いてやったんだから、お礼はちゃんとしてもらうわよ」 「…あぁ?かったりーな…」 「コンロの火で燃やしてもいいんだぞ」 「…へいへい、何でございましょうか」 今日はかがみに会える日だ。 私はいつもより早く目を覚まし、朝食や身支度を済ませると、ダッシュで家を飛び出した。 今日はお父さんもゆーちゃんも家にいない。だから外泊しても問題ない。 こんなすばらしい偶然にめぐり合えるなんて、私は幸せ者だ。 いつもは通るたびに憂鬱になる駅の改札も、軽い足取りで通り抜けた。電車の乗客も少なく、車内がいつもより広く感じられた。 真宿に着いたので、電器店や、ゲームショップを回った。意外とオタク向けの商品を扱う店が多い事に気づいた。 (うーん、この街も侮れないなぁ…) そんなことを考えていると、携帯が鳴った。 「ほーい」 「もしもし、こなた、今どこ」 「今南口にいるんだけど…」 「星武真宿駅のほうに来て!赤い看板のパチンコ屋の近くにいるから」 「…どしたの?あせってるみたいだけど」 「車で来てるのよ」 「…マジで」 「あまり長く止められないから、頼んだわよ」 「う…うん」 電話は切れた。 (かがみ様…何をなさるおつもりですか…) 慌てて言われた所にいくと、車の運転席に座るパープルヘアーの美人さんに呼び止められた。 「おっす!こなた」 「って、かがみん!!」 かがみが乗っている車は、誰もが知るあの高級車だ。 だが、驚いたのはそれだけではない。女の私でもドキッとするほど、かがみはきれいになっていた。大人の色気とでも言えばいいのだろうか。 可愛らしさに加えて、人目を惹きつけるような魅力が備わっていた。 「ほら、早く乗って」 「あ、はい」 なんで敬語になっているんだと自分に突っ込みを入れている間に、車は走り出した。 「久しぶりね。元気にしてる」 「…まぁ、そこそこにね。どうしたのこの車」 「借りてきたのよ。大学にボンボンがいてね。課題を代わりにやったお礼ってこと」 「ふ~ん……実は金づるにしちゃったんじゃ…」 「いやいやそんなことないって、あ、でも、飲み会とかで多めに出させたことはあったわね」 「魔性の女かがみ様~」 「う、うるさいなぁ、もう…」 恥ずかしそうな顔をするかがみ。 (あぁ、やっぱり可愛い…) 「ところでさ、わざわざ車で来たってことは、どこか連れてってくれるの」 「そうよ。最高の場所。あんたにも見せてあげる」 「え、どこどこー?まさか心霊スポット?それとも魔の三角地帯??」 「…行かねーよそんな所」 気がつくと車は高速道路に乗っていた。どうやら、西のほうへ向かうらしい。 [[二人の時間・2話>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/411.html]]へ続く **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - 誰もが知る高級車・・・? &br()ランボルギーニ? -- 名無しさん (2012-01-29 14:56:40)
こなたに会える。 正直に言おう。嬉しくてたまらない。 昨日、久々にこなたと長話をした。 学校のこと、進路のこと、思い出話、などなど、時間がいくらあっても足りないほどだった。結局、会って話をしようということになり、週末に真宿で待ち合わせをすることになった。 当日、こなたとどうしてもやりたいことがあるので、早速大学の友人に電話した。 「…はい」 「もしもし、柊だけど」 「あ、何」 「あんたに頼みたいことがあってさ」 「何だよ面倒くせーな…つーか、菓子食いながらしゃべんな」 「うるさい。私は寝る時間を削ってあんたのレポート代わりに書いてやったんだから、お礼はちゃんとしてもらうわよ」 「…あぁ?かったりーな…」 「コンロの火で燃やしてもいいんだぞ」 「…へいへい、何でございましょうか」 今日はかがみに会える日だ。 私はいつもより早く目を覚まし、朝食や身支度を済ませると、ダッシュで家を飛び出した。 今日はお父さんもゆーちゃんも家にいない。だから外泊しても問題ない。 こんなすばらしい偶然にめぐり合えるなんて、私は幸せ者だ。 いつもは通るたびに憂鬱になる駅の改札も、軽い足取りで通り抜けた。電車の乗客も少なく、車内がいつもより広く感じられた。 真宿に着いたので、電器店や、ゲームショップを回った。意外とオタク向けの商品を扱う店が多い事に気づいた。 (うーん、この街も侮れないなぁ…) そんなことを考えていると、携帯が鳴った。 「ほーい」 「もしもし、こなた、今どこ」 「今南口にいるんだけど…」 「星武真宿駅のほうに来て!赤い看板のパチンコ屋の近くにいるから」 「…どしたの?あせってるみたいだけど」 「車で来てるのよ」 「…マジで」 「あまり長く止められないから、頼んだわよ」 「う…うん」 電話は切れた。 (かがみ様…何をなさるおつもりですか…) 慌てて言われた所にいくと、車の運転席に座るパープルヘアーの美人さんに呼び止められた。 「おっす!こなた」 「って、かがみん!!」 かがみが乗っている車は、誰もが知るあの高級車だ。 だが、驚いたのはそれだけではない。女の私でもドキッとするほど、かがみはきれいになっていた。大人の色気とでも言えばいいのだろうか。 可愛らしさに加えて、人目を惹きつけるような魅力が備わっていた。 「ほら、早く乗って」 「あ、はい」 なんで敬語になっているんだと自分に突っ込みを入れている間に、車は走り出した。 「久しぶりね。元気にしてる」 「…まぁ、そこそこにね。どうしたのこの車」 「借りてきたのよ。大学にボンボンがいてね。課題を代わりにやったお礼ってこと」 「ふ~ん……実は金づるにしちゃったんじゃ…」 「いやいやそんなことないって、あ、でも、飲み会とかで多めに出させたことはあったわね」 「魔性の女かがみ様~」 「う、うるさいなぁ、もう…」 恥ずかしそうな顔をするかがみ。 (あぁ、やっぱり可愛い…) 「ところでさ、わざわざ車で来たってことは、どこか連れてってくれるの」 「そうよ。最高の場所。あんたにも見せてあげる」 「え、どこどこー?まさか心霊スポット?それとも魔の三角地帯??」 「…行かねーよそんな所」 気がつくと車は高速道路に乗っていた。どうやら、西のほうへ向かうらしい。 [[二人の時間・2話>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/411.html]]へ続く **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-01-07 02:35:38) - 誰もが知る高級車・・・? &br()ランボルギーニ? -- 名無しさん (2012-01-29 14:56:40)

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