「始まりの逆転」(2010/03/03 (水) 18:28:12) の最新版変更点
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チヒロ (まずは軽い世間話ね。リラックスさせてあげなくっちゃ・・・・)
「あの。どうしてダツゴクしたんですか?」
オナミダ「う、う、うがーーーーーーー!!」
チヒロ 「きゃぁっ!ゴメンなさい、ゴメンなさい!」
オナミダ「うううう・・・・オレ、何もやってない!
オレ、ウソつかない!ダツゴクなんて知らない!」
チヒロ 「え・・・・。
でも、現におととい、再逮捕されたじゃないですか。」
オナミダ「・・・・・・・・う。
ゴメン。ちょっとウソついた。」
チヒロ (うううううう・・・・・・)
----
??? 「被告人をニラみつけたところで・・・・真相なんか分かりゃしねぇさ。」
チヒロ 「あ、先輩!」
??? 「裁きの庭に放り込まれたコネコちゃんを助けにきたぜ。」
チヒロ 「あの。今日、星影先生は・・・・?」
??? 「クッ・・・・。おジイちゃんなら、まだベッドの中だろうぜ。
カラのボトルを抱いて、バッカスと語らっているはずさ。
ご不満かな?この神乃木 荘龍じゃあ。」
チヒロ 「そ、そんな・・・・!
星影法律事務所・ナンバーワンのセンパイが、私なんかのために・・・・」
カミノギ「いやいや。今朝のナンバーワンは、アンタさ。
まったく、大したクソ度胸だぜ。
初めての依頼人が・・・・脱獄した死刑囚なんてなぁ。」
チヒロ 「わ・・・・私も、そう思います。」
(もう、逃げ出したい気分だわ)
----
イトノコ「『動くな!ワレワレは完全に包囲されているッ!』」
----
イトノコ「ムネのあたりが、“キュン”となったッス。」
ミツルギ「・・・・刑事。シゴトをしたまえ。さもないと・・・・
胃のあたりが“キュン”となる処分を下すコトになるが。」
イトノコ「むぐ。すす、すまねッス。」
----
サイバンカン 「若さにまかせた、悪あがき。私はどうかと思いますがね。」
ミツルギ「・・・・若さというのは、ときに悲しいモノなのだ。」
チヒロ (・・・・あんた、私より年下じゃないの!)
----
カミノギ「コネコちゃん。コーヒーキャンデー、なめるかい?」
チヒロ 「キャンデー?」
カミノギ「ホンモノのコーヒーは、まだアンタには早すぎるだろうからな。」
チヒロ (くぅぅぅぅ・・・・このクヤシサをぶつけてやるの!千尋!)
----
チヒロ 「小雨とキリで、おぼろ橋は、ぬれていたそうです。
もし、被害者が橋の上にうつぶせに倒されたのならば‥‥
被害者のコートは、ドロで汚れていなければおかしいのです!」
イトノコ「あ‥‥」
ミツルギ「‥‥‥!」
サイバンカン 「それは‥‥そのとおりです!
私も先日、ドロ道で転んだときジマンのヒゲがものすごいコトに!」
<<異議あり!>>
ミツルギ「‥‥たしかに‥‥現場はかなり、ぬかるんでいた。
しかし!橋の上がドロで汚れていたとはかぎらない!
裁判長がドロ道ではなく、フロ場で転んだとしたら‥‥
そのジマンのヒゲは、ぬれるだけですんだはず!」
サイバンカン 「さすがにそんなに転びません。しかし、その主張は認めます。」
----
カミノギ「クッ‥‥!ここで引いたらオトコじゃねえぜ。」
チヒロ (ここで引いたら‥‥オンナでもないわ!)
----
チヒロ 「その証拠は‥‥っ!」
カミノギ「待ちな。」
チヒロ 「な、なんですか!今、いいところなんですから‥‥」
カミノギ「その証拠を提出する‥‥そいつは、まるで‥‥そうだな。
100階の屋上から、煮えたぎったマグマに飛びこむようなもんだぜ。
‥‥クビに10トンの岩をくくりつけて、な。」
チヒロ 「どういうことですか?」
カミノギ「ヒトコトで言えば‥‥、自殺行為、ってコトだ。」
チヒロ 「(最初からヒトコトで言ってほしかったな‥‥)」
ミツルギ「‥‥人生相談は終わったかな?弁護人。」
チヒロ 「は‥‥はい。思いとどまるコトにしました。」
サイバンカン 「人生は長くありません。早めに考えなおしなさい。」
----
サイバンカン「ぬぅぅぅぅぅ・・・・・・
あなたを見ているとアレですな。こう、何というか・・・・
ココロが洗われるというか、血行がサラサラになるというか。
思わず、軽々しく判決を下したくなるというか。」
チヒロ(バカなこと言わないでよ!)
----
カミノギ「アンタ・・・・コーヒーにシオを入れたことは?」
チヒロ 「あ、あるわけないでしょう!」
カミノギ「なぜだ?」
チヒロ 「え・・・・?」
カミノギ「サトウなんか入れるより、よっぽどイケるかもしれねえぜ?」
チヒロ 「・・・・・・・・・・」
カミノギ「いいか。迷うぐらいなら、たっぷりシオを入れて飲みほせ。」
カミノギ「せっかくの証拠が・・・・サビついちゃうぜ。」
チヒロ (そうよ、千尋・・・・。とにかく、つきつけてみるの!)
カミノギ「ちなみに、コーヒーにシオは、やっぱり合わねえが・・・・な。」
>塩入りコーヒー試してみました。
>
>塩オンリーはマズかったけど、クリープ・砂糖と併用すると
>苦味・酸味がまろやかになり、いい隠し味になります。
>
>お薦め分量
>
>塩・・・ひとつまみ
>砂糖・・・スプーン2杯
>クリープ・・・スプーン3杯
----
サトコ 「荒れはてて打ちひしがれた、うすらサムい感じが気に入って・・・・」
チヒロ (変わったシュミね・・・・)
----
カミノギ「・・・・ちょっと待つんだ、コネコちゃん。」
チヒロ 「な、なんですか!」
カミノギ「コーヒー牛乳、おごってやるぜ。・・・・とびっきり、甘いヤツだ。
さめないうちに、飲んじゃいな。」
チヒロ 「あの・・・・。どういうことですか?」
カミノギ「あったかいのを飲んで、もう一度、考えなおすんだ。
そんなの、提出したら・・・・おジイちゃんに怒られちゃうぜ。」
サイバンカン 「コラァ!弁護人!
おいしそうにコーヒー牛乳を飲まないようにッ!」
チヒロ (ううう・・・・。ケッキョク怒られた・・・・。)
----
カミノギ「クッ・・・・!
目をさましてやろうか、コネコちゃん・・・・」
「・・・・弁護側には、証人の動機を立証する用意がありますっ!」
チヒロ 「あ!今のは、私じゃなくて、このコーヒーのヒトが勝手に・・・・」
<<異議あり!>>
ミツルギ「ヘタなハッタリはやめていただきたいな・・・・キミ。」
カミノギ「クッ・・・・!ボウヤ。なぜハッタリだとわかる・・・・?」
ミツルギ「そこの弁護士が、イチバンあたふたしているからだッ!」
チヒロ 「え・・・・!(そりゃ、あたふたするわよ!)」
----
ミツルギ「・・・・フッ。若さゆえの暴走、か。ほほえましいな・・・・」
チヒロ (私より若いくせに)
----
チヒロ 「私のせいです!私のせいで尾並田さんは・・・・うううう・・・・」
カミノギ「泣くな。・・・・コーヒーがしょっぱくなっちまうぜ・・・・。
チヒロ 「ううう・・・・やっぱり・・・・私なんかには、ムリだったんです!」
カミノギ「・・・・・・・・・・・・・・・・・
チヒロ・・・・」
チヒロ 「・・・・・・!」
カミノギ「・・・・わからねえのか?
今はまだ、泣くときじゃねぇ。
オトコが泣いていいのは・・・・
すべてを終えたときだけ、だぜ。」
チヒロ (まずは軽い世間話ね。リラックスさせてあげなくっちゃ・・・・)
「あの。どうしてダツゴクしたんですか?」
オナミダ「う、う、うがーーーーーーー!!」
チヒロ 「きゃぁっ!ゴメンなさい、ゴメンなさい!」
オナミダ「うううう・・・・オレ、何もやってない!
オレ、ウソつかない!ダツゴクなんて知らない!」
チヒロ 「え・・・・。
でも、現におととい、再逮捕されたじゃないですか。」
オナミダ「・・・・・・・・う。
ゴメン。ちょっとウソついた。」
チヒロ (うううううう・・・・・・)
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??? 「被告人をニラみつけたところで・・・・真相なんか分かりゃしねぇさ。」
チヒロ 「あ、先輩!」
??? 「裁きの庭に放り込まれたコネコちゃんを助けにきたぜ。」
チヒロ 「あの。今日、星影先生は・・・・?」
??? 「クッ・・・・。おジイちゃんなら、まだベッドの中だろうぜ。
カラのボトルを抱いて、バッカスと語らっているはずさ。
ご不満かな?この神乃木 荘龍じゃあ。」
チヒロ 「そ、そんな・・・・!
星影法律事務所・ナンバーワンのセンパイが、私なんかのために・・・・」
カミノギ「いやいや。今朝のナンバーワンは、アンタさ。
まったく、大したクソ度胸だぜ。
初めての依頼人が・・・・脱獄した死刑囚なんてなぁ。」
チヒロ 「わ・・・・私も、そう思います。」
(もう、逃げ出したい気分だわ)
----
イトノコ「『動くな!ワレワレは完全に包囲されているッ!』」
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イトノコ「ムネのあたりが、“キュン”となったッス。」
ミツルギ「・・・・刑事。シゴトをしたまえ。さもないと・・・・
胃のあたりが“キュン”となる処分を下すコトになるが。」
イトノコ「むぐ。すす、すまねッス。」
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サイバンカン 「若さにまかせた、悪あがき。私はどうかと思いますがね。」
ミツルギ「・・・・若さというのは、ときに悲しいモノなのだ。」
チヒロ (・・・・あんた、私より年下じゃないの!)
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カミノギ「コネコちゃん。コーヒーキャンデー、なめるかい?」
チヒロ 「キャンデー?」
カミノギ「ホンモノのコーヒーは、まだアンタには早すぎるだろうからな。」
チヒロ (くぅぅぅぅ・・・・このクヤシサをぶつけてやるの!千尋!)
----
チヒロ 「小雨とキリで、おぼろ橋は、ぬれていたそうです。
もし、被害者が橋の上にうつぶせに倒されたのならば‥‥
被害者のコートは、ドロで汚れていなければおかしいのです!」
イトノコ「あ‥‥」
ミツルギ「‥‥‥!」
サイバンカン 「それは‥‥そのとおりです!
私も先日、ドロ道で転んだときジマンのヒゲがものすごいコトに!」
<<異議あり!>>
ミツルギ「‥‥たしかに‥‥現場はかなり、ぬかるんでいた。
しかし!橋の上がドロで汚れていたとはかぎらない!
裁判長がドロ道ではなく、フロ場で転んだとしたら‥‥
そのジマンのヒゲは、ぬれるだけですんだはず!」
サイバンカン 「さすがにそんなに転びません。しかし、その主張は認めます。」
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カミノギ「クッ‥‥!ここで引いたらオトコじゃねえぜ。」
チヒロ (ここで引いたら‥‥オンナでもないわ!)
----
チヒロ 「その証拠は‥‥っ!」
カミノギ「待ちな。」
チヒロ 「な、なんですか!今、いいところなんですから‥‥」
カミノギ「その証拠を提出する‥‥そいつは、まるで‥‥そうだな。
100階の屋上から、煮えたぎったマグマに飛びこむようなもんだぜ。
‥‥クビに10トンの岩をくくりつけて、な。」
チヒロ 「どういうことですか?」
カミノギ「ヒトコトで言えば‥‥、自殺行為、ってコトだ。」
チヒロ 「(最初からヒトコトで言ってほしかったな‥‥)」
ミツルギ「‥‥人生相談は終わったかな?弁護人。」
チヒロ 「は‥‥はい。思いとどまるコトにしました。」
サイバンカン 「人生は長くありません。早めに考えなおしなさい。」
----
サイバンカン「ぬぅぅぅぅぅ・・・・・・
あなたを見ているとアレですな。こう、何というか・・・・
ココロが洗われるというか、血行がサラサラになるというか。
思わず、軽々しく判決を下したくなるというか。」
チヒロ(バカなこと言わないでよ!)
----
カミノギ「アンタ・・・・コーヒーにシオを入れたことは?」
チヒロ 「あ、あるわけないでしょう!」
カミノギ「なぜだ?」
チヒロ 「え・・・・?」
カミノギ「サトウなんか入れるより、よっぽどイケるかもしれねえぜ?」
チヒロ 「・・・・・・・・・・」
カミノギ「いいか。迷うぐらいなら、たっぷりシオを入れて飲みほせ。」
カミノギ「せっかくの証拠が・・・・サビついちゃうぜ。」
チヒロ (そうよ、千尋・・・・。とにかく、つきつけてみるの!)
カミノギ「ちなみに、コーヒーにシオは、やっぱり合わねえが・・・・な。」
>塩入りコーヒー試してみました。
>
>塩オンリーはマズかったけど、クリープ・砂糖と併用すると
>苦味・酸味がまろやかになり、いい隠し味になります。
>
>お薦め分量
>
>塩・・・ひとつまみ
>砂糖・・・スプーン2杯
>クリープ・・・スプーン3杯
----
サトコ 「荒れはてて打ちひしがれた、うすらサムい感じが気に入って・・・・」
チヒロ (変わったシュミね・・・・)
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カミノギ「・・・・ちょっと待つんだ、コネコちゃん。」
チヒロ 「な、なんですか!」
カミノギ「コーヒー牛乳、おごってやるぜ。・・・・とびっきり、甘いヤツだ。
さめないうちに、飲んじゃいな。」
チヒロ 「あの・・・・。どういうことですか?」
カミノギ「あったかいのを飲んで、もう一度、考えなおすんだ。
そんなの、提出したら・・・・おジイちゃんに怒られちゃうぜ。」
サイバンカン 「コラァ!弁護人!
おいしそうにコーヒー牛乳を飲まないようにッ!」
チヒロ (ううう・・・・。ケッキョク怒られた・・・・。)
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カミノギ「クッ・・・・!
目をさましてやろうか、コネコちゃん・・・・」
「・・・・弁護側には、証人の動機を立証する用意がありますっ!」
チヒロ 「あ!今のは、私じゃなくて、このコーヒーのヒトが勝手に・・・・」
<<異議あり!>>
ミツルギ「ヘタなハッタリはやめていただきたいな・・・・キミ。」
カミノギ「クッ・・・・!ボウヤ。なぜハッタリだとわかる・・・・?」
ミツルギ「そこの弁護士が、イチバンあたふたしているからだッ!」
チヒロ 「え・・・・!(そりゃ、あたふたするわよ!)」
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ミツルギ「・・・・フッ。若さゆえの暴走、か。ほほえましいな・・・・」
チヒロ (私より若いくせに)
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ミツルギ「・・・・なんだろうか。今の、不吉なシロモノは?」
サイバンカン 「イミがわかりません。なんなのですか?弁護人。」
チヒロ 「今のは・・・・、その。若さゆえの暴走ですっ!」
サイバンカン 「じ、自分で認めてどうするんですかッ!」
----
チヒロ 「私のせいです!私のせいで尾並田さんは・・・・うううう・・・・」
カミノギ「泣くな。・・・・コーヒーがしょっぱくなっちまうぜ・・・・。
チヒロ 「ううう・・・・やっぱり・・・・私なんかには、ムリだったんです!」
カミノギ「・・・・・・・・・・・・・・・・・
チヒロ・・・・」
チヒロ 「・・・・・・!」
カミノギ「・・・・わからねえのか?
今はまだ、泣くときじゃねぇ。
オトコが泣いていいのは・・・・
すべてを終えたときだけ、だぜ。」
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