オニ/ヒト 用語


鬼(オニ)

古の時代、世界に存在していた者たち。

姿形こそ人のそれと大した違いは無いが、人を大いに超越した身体能力や知能を持つ。
また、中には、人では決して起こすことの出来ない“奇跡”―――いわゆる魔術的な要素を扱うことの出来る者もいたという。

かつて、存在していた地域の人間全てを力で支配し、二つの大国―――『紅き国』と『蒼き国』を築き上げた。

その高い能力故か、鬼達のほとんどは自尊心が強く、弱者を見下す傾向にある。
しかし、中には穏便な性格の者や、人との共存を密かに望んでいる者も存在する。

『紅き国』と『蒼き国』の戦争で、全ての鬼は滅んだとされているはずだったが、実は、鬼士の守護を受け、死なずに地の底で眠り続けていた鬼達が少なからず存在しており、悠久の時を経た現代で、次々と目を覚ましている。



鬼士(きし)

『紅き国』と『蒼き国』が存在していた時代、両国で協力して開発が進められていた起動兵器。
鎧を纏った巨大な鬼であり、時折、生きているかのような反応も見せる。

開発初期段階では、二機の同一の機体が開発される予定であったが、
両国間で戦争が勃発したため、その後は、それぞれの国が一機ずつ引き取り、独自に開発が推し進められた。

当時、それぞれの国に存在していた鬼達を主導に開発されたのだが、
開発段階で、様々な魔術的要素や、当時、鬼達ですら解明できていなかった技術を惜しみなく使用して開発されている。
そのため、現代の人間はおろか、開発した鬼達ですら、実は鬼士の全容を把握出来ていないという、まさにブラックボックスの塊。

その後、戦争終盤に完成。
長く膠着状態にあった『紅き国』と『蒼き国』の戦争を終結させるため、すぐさま実戦に投入される。

最初期に開発されたのは、紅き国の『赤煉』と、蒼き国の『蒼覇』の二機。
いずれも二人乗りの鬼士である。

搭乗者二人の内、一人は鬼士の主操縦者で、
もう一人には、副操縦者として、主操縦者のサポートを行う役割がある。
尚、主操縦と副操縦は、いつでも入れ替わることが可能。

また、鬼士のコクピット内には、主たる動力源である『魔鬼岩』が剥き出しになっており、
主操縦席、副操縦席のどちらに座っていても、『魔鬼岩』に触れて、生命力を放出し続け、鬼士のエネルギーを生み出さなければならない。
が、主操縦者の戦闘への負担を考え、主操縦席にはそれほど多くの『魔鬼岩』は設置されていない。
反対に副操縦席には多くの『魔鬼岩』が設置されているため、副操縦席に座っている者の方が、
多くの生命エネルギーを放出し続けることになる。

尚、赤煉、蒼覇、共に二人乗りの鬼士ではあるが、
調整さえ行われていれば、一人で鬼士を運用することも可能である。
(また実際、後に開発された“白鬼士団”所属の鬼士は、いずれも一人乗り用の鬼士である。)

本来、赤煉と蒼覇の二機だけが存在しているはずだったのだが、
『紅き国』と『蒼き国』の戦争終盤、及び、現代においては、多数の種類の鬼士が確認されている。
これらの鬼士は、その能力や特性によって、『上級鬼士』と『下級鬼士』に区別されている。

『下級鬼士』は、白鬼士団の『灰鉄』等が該当する。
能力は上級鬼士に比べて乏しく、動力源に『魔鬼岩』が使用されていない場合があるものの、
量産性に優れていたり、自律行動が可能であったり、武装追加に応用が利く(人間社会に存在する武装を装備可能)等の特性がある。

『上級鬼士』は、赤煉、蒼覇、白王等が該当する。
前述の通り、主たる動力源として『魔鬼岩』が使用されており、機体の能力も高い。
加えて上級鬼士のみ、搭乗者の“精神力”や搭乗者との“相性”によって、鬼士自身の能力が上下するという特性がある。



魔鬼岩(まきがん)

鬼士の動力源であり、特異な魔術的力を持つ鉱石。
かつて『紅き国』と『蒼き国』の両国間にあった鉱山にて採取されていたという。

一見、無色透明のダイヤモンドのようであるが、生物が触れると反応し、光を放ちながら、触れた生物の生命力を吸収する。
吸収した生命力は、魔鬼岩の内部で非常に純度の高いエネルギーに変換され、自動放出される。
が、触れている間、触れた者の生命力を際限なく吸収するため、生命力の強い鬼だったとしても、長時間触れ続けることは危険である。

このため、少量の生命力で高エネルギーを発する事の出来る優れたエネルギー源として、かつて鬼達の国で重宝されていた。

現代では存在しないと言われている幻の鉱石であるが―――

+...
後に、後述する『 オーコルニス 』の祖となった鉱石であることが判明する。

オーコルニスの方が、生命力だけでなく多種多様なエネルギーに反応するため、
人体にさほど影響を及ぼさず、かつ広く応用が利くものとされている。
しかし一方で、『魔鬼岩』の方が、より少ないエネルギー(生命力)吸収で、
より莫大で純度の高いエネルギーを放出するということが判明している。




鬼眼(きがん)

鬼に見られる外見変化。
生命エネルギーを放出し続け、昂った状態にある鬼は、両眼の色が変化する。
具体的に言えば、瞳と虹彩が紅色あるいは蒼色に、白目の部分が黒色になる。



世界統合軍(せかいとうごうぐん)

世界に鬼が出現した2年前、各国の合意の下で結成された、国際軍事組織。
人類共通の脅威である『鬼』に立ち向かい、人間社会を取り戻すことを目的としている。



世界統合軍所属対鬼士戦闘特化部隊第三班

世界統合軍の中で、直接戦場に赴き、鬼士と戦う部隊―――それが「対鬼士戦闘特化部隊」である。

各班に一隻ないし二隻の戦艦が与えられており、日夜、世界各地を巡回している。
鬼士が出現したとの報告が入れば、真っ先にその場へと駆けつけ、鬼士と戦わなければならないものの、それ以外の行動については、ある程度、独自の判断が認められている。

第三班は、バロン・モーガンを隊長とした特化部隊の一つで、
部隊が結成されてから現在までの間に、鬼士との戦いで多くの成果を挙げているため、統合軍内でも注目されている。
統合軍内では『第三班』と略されることが多い。



白鬼士団(しろきしだん)

2年前、突如として世界に現れた“鬼”の軍勢。
多数の鬼と鬼士が所属している。

現代では、世界の三分の一以上が、白鬼士団の支配下に置かれている。

頭領は「オービ」。



METAL OGRE<メタルオーガ>

世界統合軍に対鬼士用の兵器として認定され、各支部に配備されている“鬼”型起動兵器。

災害救助用ロボットとして、各国の軍組織やレスキュー隊に配備されている「METAL HUMA(メタルヒューマ)」をベースに、
天才科学者ヴェルオー博士の指揮の下、統合軍にて開発、量産された。

鬼士との戦いのみを想定して造られているため、量産機でありながら、重装甲となっているのがデフォルト。
また、メタルオーガにあらかじめ備わっている武装以外にも、『武装ユニット』と呼ばれるメタルオーガ専用の換装用武器が存在するため、
搭乗者個々人に合わせて、武装を換装・カスタマイズすることが出来る。

換装については、武装だけでなく、メタルオーガの背部に取り付け、単独での飛行を可能にする『飛行ユニット』や、
同じく背部に取り付け、水中での機動性を上昇させる『水中ユニット』も存在する。

動力機関として『O-エンジン』と呼ばれるものを組み込んでいる。
これは特殊鉱石『オーコルニス』を、機体のエネルギー源としたエンジンで、
量産機でありながら高エネルギーの使用を必要とするメタルオーガにとっては、必要不可欠な動力機関であると言える。



オーコルニス

近年、世界各地の地底、海底から発見された特異な特性を持つ特殊鉱石。

一見、無色透明のダイヤモンドのようであるが、鉱石自体に何らかのエネルギーを加えると、鉱石が光を放ちながらそれを吸収。
その後、鉱石内部でエネルギーが増大する仕組みとなっている。
ただし、鉱石に吸収されたエネルギーは自動放出されない。
エネルギーを放出させるためには、鉱石自体に一定の速度、及び一定の強さの回転と振動を同時に与える必要がある。

条件さえ満たせば“小”から“大”を生み出すため、現在、希少なエネルギー源として、世界各国で注目されている。
が、際限なくエネルギーを吸収する点、エネルギーの許容量を超えると、極小の鉱石であっても大爆発を起こしてしまう点、
実は人体に少ないながらも悪影響を与える点等の問題があり、その扱いは非常に難しい。

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後に、かつて存在したと言われている幻の鉱石『 魔鬼岩 』が、
長い年月をかけて変化したものである、ということが判明する。

元が『魔鬼岩』であるため、実は同様に(『魔鬼岩』程激しくは無いものの)触れた人間から生命力を吸収してエネルギーに変換する。
上記の『人体に与える悪影響』とは、これのこと。
そのため、人が生身で触れ続けると、徐々に疲労を感じてしまう。

ただ、魔鬼岩と違い、吸収したエネルギーは自動放出されず、鉱物内に蓄積し続ける。

『オーコルニス』の方が、生命力だけでなく多種多様なエネルギーに反応するため、
人体にさほど影響を及ぼさず、かつ広く応用が利くものとされている。
しかし、『魔鬼岩』の方が、より少ないエネルギー(生命力)吸収で、より莫大で純度の高いエネルギーを放出するため、
鉱石自体から発せられるエネルギーの総量と質については、『魔鬼岩』の方が圧倒的に上である。




天世始家

華美の実家であり軍家。
いわゆる“向こうの世界”では、名の通った家系であるという。

トップに立つ“本家”と、その下に連なる多くの“分家”によって構成されている。

天世始家の人間は(本家も分家も含め)、代々、優秀な兵士として軍組織内で高い地位を築いている。
仮にそうでなかったとしても、例えば武器商人という形で軍を援助する等、何らかの形で、必ず軍に関わっている者がほとんどである。
しかし、中には家を飛び出してしまう者や、(これこそ滅多にないが)勘当される者もいるらしい。

現本家当主(実質上、天世始家のトップ)は、天世始王樹。

尚、天世始当主になるためには、必ず“男”でなければならないという決まりがある。

例え本家血筋であったとしても、次の代に男性がいなければ、別の分家の男性を当主とする。
以降は、その分家が本家となって、天世始の頂点になる仕組みとなっている。

この理由としては、実は天世始は『男児が非常に生まれにくい』血統であり、
加えて、その血統の中で生まれる男児には、非常に優秀な能力や素質が備わっているとされるからである。







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