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邪竜百年戦争オルレアン


 落ち着く場所というのは、うっそうと茂る森の中だった。
 ジャンヌ曰く、森の中はワイバーンが比較的襲ってこないから安全だということらしい。

「あの、街の中とかじゃダメだったんですか?」

 マリアの素朴な質問に、ジャンヌは少し悲しい表情をする。
 それを察してか、ジークが代弁した。

「ジャンヌ・ダルクは、迂闊に人前には出せない。何故なら、彼女はすでに火刑に処さされた後だからだ」
「あ……」

 魔女裁判という単語がすぐに浮かんだ。
 確かにジャンヌは、フランス軍を勝利に導いたが、その最後が悲惨なものであったことを思い出したのだ。

「その、ごめんなさい」
「いいのです。私は私の信じることを成し遂げただけのことですから。ですが、こうしてサーヴァントとして現界したことには何か理由があると思います」
「その理由を突きとめることで、私達の目的も達成できそうですね、先輩」
「う、うん。それで何か心当たりとかあるんですか?」

 マリアの問いかけにジークが口を開く。

「先程も見た通りだが、この時代にはドラゴンが出没している。その元に答えがあるだろう。それに街の人々はジャンヌを「竜の魔女」と言っていた。恐らくはジャンヌと似た人物がこの事態の元凶だと考えている」

 竜殺しの異名を持つジークの推測は、一応は納得できるものだった。

「ジャンヌさんに似た人ですか…。心当たりはあります?」
「いいえ、私にもよくわかりません」

 ジャンヌは頭を振った。それを見て、マリアはまた難しい顔をする。

「とにかくまずはドラゴン達の討伐をするべきだ。……恐らくこれらを取り纏めている大物がいる予感がする」
「それは竜殺しの勘ですか?」
「あぁ、そのようなものだ」

 茶目っけあるマリアの疑問に、ジーク・フリードは小さく笑った。