深界魚(しんかいぎょ/アビスフィッシュ)



深界魚 とは三大プレートの下に広がる『深層(アビス)』に生息する種族の総称で、
必ずしも魚類だけを指すわけではない。
深層にて常時高濃度の大気(アクア)を摂取しているためか、
人類や他の海洋類よりも遥かに強靭な肉体と骨格を持つ。
近代的な兵器無しで人類の太刀打ちできる相手ではなく、
この深界魚の存在故に、人類は有史以来ずっと深層への進出を阻まれてきた。

現在判明している深界魚の生態は以下の通りである。

  • 極めて獰猛かつ食欲旺盛。生物を目にすれば即座に襲いかかり、骨も残さず食い散らかす。

  • 基本的に生物以外は食べないが、食べられないわけではなく、鉄であろうとその牙で噛み砕いてしまう。

  • 己の生息区域“縄張り”を定め、そこから外へは出て行かない。

  • 基本的に深層から上へは上がって来ない。
人類が大気濃度の薄すぎる上層へ行けないように、
人類の住まうプレート周辺の大気が、深界魚には馴染まないらしい。
しかし、10年前の大渦事件以降、三角地帯の環境は
深層に近いものへと変動しており、そのため深界魚は深層に戻ることなく、
今いる場所を縄張りとして留まり続けている。

  • 共食い をする。
同じ種族はおろか、親が子を、子が親を、兄弟同士が喰らいあうことも珍しくない。
繁殖力が高い反面、数が一定以上に増えないのはそれが理由。
その性質故、「界洋の悪魔」として忌み嫌われているが、
ある学者は 「同じ種を競争させることで進化の停滞を防ぎ、
なおかつ食糧難による種の絶滅を防ぐ、理に適ったシステムである」 と評している。

  • 深界魚は視力を持たず、体から発する霊響を用いての 霊響感応(エコーロケーション) で物を感知している。故にFFやフロートシップ、建物の中にいても、深界魚は生物の存在を感知し、襲ってくる。
深界魚に眼球は存在せず、盲目魚、ブラインドフィッシュなどとも呼ばれる。

  • 深界魚は、体内に取り込んだ大気で生命の源、心臓部でもある 『アクアパール』 を生成する。
極めて高価な宝珠のため、多くのマリーンズが危険を承知で深界魚のハントを狙う。
ただし幼生の段階では欠片程度のアクアパールしか生成しないため、
お宝として価値があるのは成体のものだけ。
アクアパール以外にも、強靭な骨格はFFの素材など、多岐に渡って使用されるため、これも高値で取引される。

  • 幼生でおよそ4m、FFと同等の大きさである。
FFを使えば互角に戦えるが、凶暴な気性は変わらず、気を抜けば即座に噛み砕かれてしまう。
また、深界魚は戦闘の気配に敏感で、戦いを察知するとたちまち仲間が集まってくる。
例え幼生であろうとも、百匹近い群れで襲いかかられると数の暴力に圧殺され、
フロートシップを沈められることも珍しくない。

  • 成体になれば、全長およそ10~20m程度になる。
幼生と成体の能力は一線を画し、
討伐にはある程度腕の立つライダーの乗る、FF10機が必要とされる。
皮膚や骨格がより強靭になったのは言うまでもないが、
それ以上に知性の向上が目覚ましく、相手の攻撃を観察し、それに応じた戦い方をするようになる。
また成体は幼生をある程度コントロールできるため、狙った獲物に対して幼生をけしかけ、手の内を見る、と言った行為をすることも。

そして、深界魚成体の何よりも恐るべき能力、それが 「海流操作」 である。
成体となった深界魚は特殊な思念波、 霊響(エコー) を飛ばすことで周辺の大気(アクア)を揺さぶり、波を発生させることが出来る。
空中を泳ぐFFにとって、周囲の大気をそのまま武器にされることがどれだけ恐ろしいかは推して知るべし。
観察力に長けた者で無ければ、何が起こったかわからぬまま海流によって圧潰させられることも。
また、自身の周囲に海流を起こすことで壁を作ることも出来る。


<幼生>

アビスフィッシュ


ピラニア型の深界魚。
アビスフィッシュとは深界魚の総称でもあるが、この種類が最も多いためこう呼称する。
刃のように研磨されたヒレ、
装甲のように硬い鱗、そして鉄をも砕く牙を備えた口、
テティスの人々が深界魚と聞いて思い浮かぶそのままの姿をしている。
深界魚の中では弱い部類に入るが、獰猛な気性と生物ゆえの不規則な動き故に
慣れない人間が戦いを挑めば何もせずに食われてしまうことも。
さらに、戦いが長引けばすぐに仲間が集まってくるため、
そうなればどんな腕利きであろうと数の暴力に押しつぶされるしかない。


<武装>

噛みつき


ボーンフィッシュ


その名の通り、魚の骨の姿をした深界魚。
肉体を骨格で包み込むという、他の生物とは逆転した構造を持つ異質な生物である。
アビスフィッシュほど大きくは無いが、その分スピードに優れ、頑強な骨格により防御力にも優れる。
また、体の骨をミサイルのように発射する機構が備わっている。

<武装>

ボーントーピード:体の骨をミサイルのように発射する。
ボーンストライク:体当たり。


ホーンドフィッシュ


アビスフィッシュの亜種、あるいは上位種で、頭部にひし形の角が備わっている。
アビスフィッシュとボーンフィッシュ、双方の長所を持つ強力な固体。

<武装>
ショットホーン:頭の角を一部発射する。飛ばした角は、またすぐに生えてくる。
ストライクホーン
噛み付き


トリロバイト


三葉虫型の深界魚。深界魚に定型は存在しないことを示す典型。
全身茶色い甲殻で覆われており、他の種族と比べても飛び抜けた頑強さを誇る。
攻撃手段は体当たり以外無いように思われるが、体内で生成した小エビ型の機雷を投下する他、頭頂部が縦に裂け、そこから口の裂けた蚯蚓のような捕食器が顔を出し、標的を喰らう。
三葉虫の体は鎧であり、この捕食器こそが本体である。

<武装>

シュリンプマイン
タックル
イーティングワーム



<成体>

大食いアンコウ


アンコウ型の深界魚。
耳まで裂けた口を持ち、深界魚の中でも特に食欲旺盛で知られ、標的を周囲にいる自分の幼生ごと喰らうことも。
その巨体故に鈍重であるが、頭頂から伸びた電球がぶら下がっており、そこから高圧電流を放って攻撃できる。
この電球は、他の深界魚に命令を下す発信機の役割も果たしている。
また、成体故に海流操作能力を持ち、あらゆる距離の攻守に隙が無い。

<武装>

高圧電流
ストリームプレッシャー:敵に向けて見えない海流を放ち、圧殺する。
大食い


骸骨オコゼ


オコゼ型の深界魚。
肉の周囲に骨があるという異様な外見をした深界魚。
全身を覆う無数の突起物はまるで剣山で、
強固な骨格故に易々と折れることも無く、最強の矛と盾の一体化を実現している。
また、体の骨を飛ばし、それを海流操作で操ることで遠隔操作を可能とする。

<武装>

スラッシュボーン
ストリームプレッシャー
デッドリーダンス


アノマロガレオン


アノマロカリス型の成体深界魚で、フロートシップと同等の、他の成体と比べても段違いの巨体を持つ。
眼のように見える緑色の珠は霊響増幅装置で、これを破壊されると海流操作能力が著しく低下する。
トリロバイト同様、体内に蚯蚓型の本体を持ち、口腔部から伸びて対象を捕食する。

<武装>

シュリンプマイン
ストリームプレッシャー
イーティングワーム


深界龍