ディペル=ガートランド

 
性別:男
年齢:34歳
ICV:小村哲生

ゼヴィン・レムザールのかつての親友にして、妻を殺した仇敵。
黒い髪(今では銀髪)を左右に伸ばし、猜疑心の強そうな三白眼をした男。
かつてはオーヴァルラントの将軍として、十字軍にも参加。
漆黒の鎧を纏っていた事から『黒獅子』と呼ばれ、恐れられた。
また、敬虔な聖教徒であり、教皇庁には司教の座についていた。
ゼヴィンとは、神学校からの親友同士で、共に十字軍で死線を潜り抜けた。
しかし、十字軍終結後・・・彼は突然の病に倒れる事となる。
その病とは『屍人病(しびとびょう)』。体が異常な速度で老いていく病で、
かつて黒かった髪はくすんだ銀色になり、顔にも皺が増えていた。
近代医学から、魔術・霊術・錬金術など様々な手を尽くしたが、
この難病を治す事は出来ず、後数年で老衰死すると宣告される。
自らを襲う死の運命に絶望した彼は、
死への絶望と生への渇望のあまり狂乱の淵へと至る。
狂気に取り付かれた彼はゼヴィンの妻ソレアを殺め、親友であるゼヴィンも殺害。
栄光の将軍から一転、犯罪者となった彼はそのまま行方を晦まし、
ガートランド家は没落、領地は共和国に摂取される。

それから5年・・・
闇の世界へと潜ったディペルは、黒手団(マノネーラ)を設立。
巧みな弁術で多くの組織を傘下に置き、
オーヴァルラントはおろか全世界に根を張る巨大な組織を短期間で作り上げた。
世界を飲み込む巨大な渦の中心にいる男で、世界を終焉に導く事を画策している。

屍人病に侵される前のディペルは、勇猛果敢な戦士であり、
ゼヴィン達からの信頼も篤かった。
しかし、本来の彼は狡猾で猜疑心の強い性格で、
温厚な人柄は人を信用させるための偽りの仮面だった。
病に侵されてからはその本性はますます色濃くなり、残虐さも格段に増している。
彼の行動原理の根幹を成すのは『憎悪』。
自分を見捨てた神を憎み、この世界で生き続ける全てを妬む。
狂乱に至りながらも思慮深さは残っており、様々な奇策を練り上げる事ができる。
自身の体験からヒトを動かすのは『憎悪』と『恐怖』である事を知り、
人々にそれらを植え付ける事で、
自分の思い通りに操ってしまう術にも長けている。
彼が抱いた絶望と恐怖は、彼に人を超越したカリスマ性を与え、それに惹きつけられる者も多い。
人心掌握術に加えて、かつては一軍を率いていた将軍であった事から、
優れた軍略の才と戦術眼を併せ持つ。
衰え往く肉体とは裏腹に、その頭脳はますます冴え渡り、
闇の盟主として君臨している。

また・・・彼はある預言者から「短命で死ぬ事になるが、
その間は絶対的な幸運がお前を助けるであろう」という託宣を受けており、
実際、彼の人生においては有り得ない奇跡が起き続け、
あらゆる敵、あらゆる災難から彼の身を護り続けてきた。
ディペル自身も、もはやこの“悪運”を能力の一つとして考えており、
自分が病以外では決して死なないと確信している。
ゆえに、彼にとって世界はもはや恐れるべき敵ではなく、
己の病を克服する事こそ唯一にして最高の命題だと捉えている。

現在のディペルは、外見60歳程度の老人で、髪はくすんだ銀色。
病を治すための錬金術実験の影響か、
肌の色は薄い紫色になっている。
漆黒のローブを身に纏い、手には自身の契約兵装らしき鎚矛(メイス)を握っている。