《天眼》

 自己が設定した領域内の情報を収集、解析、改変することで領域内の事象に干渉する能力。発現させる事象によって情報処理の過程が変化するため、各々の事象に対応する形で情報解析を行なう演算回路を脳内に作成する。PCに例えると《天眼》はOS、演算回路はアプリケーションソフトとなる。一度作成した演算回路は、スイッチを切り替えるように呼び出すことが出来、脳内での、処理に余裕があるなら並列で起動する事も可能。各回路については下記の項を参照。因みに、テンは《天眼》で領域を把握する際に領域を3次元格子状に分割して認識している。尚、《天眼》で外界に干渉する時は、瞳の色は金色に変化する。


《演算回路》

  • 壱式/運動制御
 物体に加わっている運動エネルギーを制御する演算回路。正確には、物質を構成する分子一つ一つにかかっている力の方向を改変することで、物質の移動方向を制御する。ソウルセイヴァーの特殊兵装である《AMATSU》を操るにはこの演算回路が必要。その他、自身に使用することで身体運動速度を強化することが可能だが、無理な動きは己の肉体を破壊する危険性がある。

  • 弐式/未来予測
 領域内の物質が持つ情報を読み解くことと自分が経験した情報から未来を予測する演算回路。ただし、確率や計算で導かれる答えなので過信は禁物。情報量が多い方が予測の精度は上がるが、演算負荷が大きくなるので実際の動きが疎かになる可能性がある。

  • 参式/空間歪曲
 領域内の原子・分子を操り、密度を変化させることで光の屈折率を変化させる演算回路。これを利用して相手の攻撃の目測を誤らせたり、ビーム(光学兵器)を曲げたりできる。また、局所的に閉鎖した領域内で、原子・分子を圧縮加速させることで擬似的な荷電粒子砲を撃つことができる。尚、射出された原子・分子は光の速度で迫ってくるので、認識してからの回避は不可能。回避するためには、射出を予測する必要がある。ただし、この能力は脳に多大な負荷がかかるので、一発撃つと《天眼》が強制終了される。ある意味、切り札的な能力。

  • 肆式/知覚加速
 脳の情報処理能力を一時的に引き上げることによって、体感する時間の流れを遅くする演算回路。しかし、肉体の速度が速くなるわけではなく、あくまで相手の動きを見るための能力。

  • 伍式/熱量制御
 領域内に漂う分子の熱量を制御することで温度を改変し、炎と氷を発生させる演算回路。武装自体の分子の熱量を制御することで炎と氷を纏わせることも可能。しかし、運動量保存則の関係で、氷だけや炎だけという発生のさせ方はできない。つまり、熱量を奪ったなら奪った分だけどこかで消費させる必要があり、その逆も同様。

  • 陸式/破砕領域
 物質の情報を解析、自壊を促す振動を発生させる演算回路。地上では大気を介して、離れた相手にも効果を及ぼすことができるが、宇宙空間では、振動を伝える物質がないので接触しないと効果を発揮しない。攻撃と防御、どちらにも使える便利な能力。しかし、未知の(解析不可能な)物質に対しては効果を及ぼす事ができない。

  • 柒式/時空跳躍
 物質の座標期待値を改変する演算回路。物質の存在確率を領域内に均等に広げ、別の一点に凝集することで、領域内であればどこにでも移動可能。

  • 零式/聖域形成
 領域内を《聖域》と呼ばれる空間へと改変する演算回路。《聖域》内を支配する定数(重力加速度、空気抵抗など)を自分の都合の良い値に改変し、《聖域》内を「自分にとって都合の良い時間、重力が支配する領域」に改変する。しかし、世界は常に元の定数に支配された状態へ戻ろうとするので、常に定数を書き換える必要があり、他の事象を顕現させることができない。しかし、自分にとって有利な領域での戦闘はかなりのアドバンテージを得ることができる。

  • 零式・改/万象乃剣
 《聖域》内でのみ発動可能。自分にとっての有利な領域内で、自分にとって都合のいい可能性を引き寄せる演算回路。攻撃のありとあらゆる可能性を同時予測演算し、その中で一番良い結果を選び続けることで戦闘を有利に進める。机上の空論でしかない予測を《聖域》の効果で、無理矢理引き寄せる。


《並列起動パターン例》

  • 壱-肆式/運動加速
 知覚加速の弱点である肉体と感覚のズレを運動制御で補った演算回路。

  • 弐-肆式/高速予測
 知覚加速によって、情報収集速度を強化し未来予測の精度を上昇した演算回路。