琉璃宮拾参条(るりのみや・じゅうさんじょう)


性別:男
年齢:不明
所属:禍禽
ICV:緒方恵美
登場作品:からすま幻戯譚

足下まで伸ばした長く艶やかな黒髪と、女性的な切れ長の瞳と瓜実顔をした美形。
水色の十二単(じゅうにひとえ)を身に纏い、
常に妖しい微笑を浮かべたその姿は、平安時代の貴婦人といった風貌の持ち主である。
しかし、性別は男で、一人称は「僕」。喋り方も男口調。配下からは「宮様」と呼称されている。
落ちついた雰囲気を持つその姿から、
一見冷静で物腰柔らかな人物と錯覚させるが、その本性はきわめて冷酷かつ残忍。
傲慢で独善的であり、自分より美しく、優れた存在は無いと思っており、
そのプライドをわずかでも傷つけられたら、凶悪な本性を現して殺意を剥き出しにする。
自分以外の人間に全く情を持っておらず、「木偶(デク)」と呼び蔑んでいる。

過去に起こった“とある事件”が原因で、帝都に対しては敵意を抱いており、
いずれは自分が朝廷を滅ぼし、帝都の支配者として君臨しようと目論んでいる。
そのため、各地から自分の手駒となる業人を集め、
自らの軍団<瑠璃盃(るりのさかずき)>を組織し、帝都陥落を画策している。
帝都の浄滅師の中でも、特に黄泉津夢夜に対しては激しいまでの憎しみを抱いており、
徹底的に苦しめて殺そうと考えている。
夢夜も琉璃宮には嫌悪を通り越し、殺意に近い感情を向けており、
彼ら2人はお互いに憎み合う宿敵同士でもある。
道術師として天才的な技量を誇り、
神通傀螺(じんつうかいら)を始めとする恐るべき術の数々を行使でき、
その力は人間でありながら、もはや“怪物”の領域まで達していると言っても過言ではない。
その力を闇の世界で評価され、<禍禽>十罪衆の一人にその名を連ねている。
彼は十罪衆の中では一番新しく入ったメンバーで、末席にあたる。
しかし、琉璃宮はあくまで誰かの下につく気は無く、
<禍禽>とは距離を置き独自の活動を展開している。
琉璃宮のこうした態度は、他の十罪衆の反感を買っており、
特に乙骨不比等とは犬猿の仲で、顔を突き合わすたびに殺し合いになりかかる。


○神通傀螺(じんつうかいら)

琉璃宮拾参条が行使する秘中の秘術。
特殊な術式や自然の力を借りずに、
自身の持つ“意”を念力に変え、対象の体を自在に操る術。
“大陸”では、“観念動力(サイコキネシス)”と称されている力だが、
鳳仙境はおろか大陸全体を見回しても、琉璃宮ほどの強力な使い手はそういない。
無機物・有機物は問わず、巨岩だろうと人間の体だろうと、
念の糸を通すことで操り人形のように意のままに出来る。
敵の動きを封じて仕留める、体を操って味方同士戦わせる、
多量の念力を流しこんで一気に身体機能を停止させるなど、
使い様によってはかなりエグイ能力と化す。
この力の応用として、琉璃宮は、自分のその長い髪を生き物のように操って攻撃することもできる。
術式などを使わないため、発動のタイミングが図れないのが最大の長所で、
気づいたら既に操られていた・・・という状態に陥る事が多い。
これを破るには、強い精神力を持つ事が必要で、同程度の念をぶつける事で相殺できる。


○瑠璃宝扇(るりほうせん)

琉璃宮拾参条が使う、巨大な瑠璃で出来た扇型の霊具。
扇という形状を利用して、斬る、叩き潰す、防御する、など様々な用途に使える。
中でも良く使われるのが、琉璃宮が持つ“神通傀螺”との合わせ技である。
“神通傀螺”による念動力の塊を、瑠璃宝扇で扇いで相手に飛ばすことで、
その威力を数倍に高め、一気に敵を押し潰す。


○魑魅魍魎、ここら蠢けり

多数の傀儡兵と傀儡蟲を呼び出す。


○御髪(みぐし)あげ給(たま)へざりけり

自らの髪を自在に操って攻撃する。


○御髪成る蛟(みずち)、天(あまつ)駆け抜けり

黒髪をより合わせ、漆黒の蛟に変えて攻撃する。


○瑠璃鳥輝きていと麗(うるは)しきかな

扇から放たれる、鳥の形をした念動力の塊。


瑠璃盃(るりのさかずき)


琉璃宮拾参条が、自らの野望を果たすために作り上げた組織。
その構成員は、琉璃宮の弟子や彼に屈服して集まった業人である。
琉璃宮の事は、尊称して『宮様』と呼ぶ。