私は能力を使った…
守るべきものの為に…
恐れられることも厭わずに…

=交差=

三島のビルで爆田博士のロボットや逢魔の妖怪達が暴れる中で…
後ろでブルースさんに付き添っていた私は沙夜に捕まったのだ…

「うっ…!」
『この子の命が惜しければ武器を収めなさいな…』

紗夜が私の首を抑え拘束する…

「卑怯じゃぞ!」
『使えるものは使わないと、ね…?』
「くっ…!」

零児や小牟が叫ぶ…

「どうしてこんな事をするの…?」
『そうね…私達の計画に必要なことだからよ…』
「だから巻き添えにしたの…?」
『だって、貴方だけが足で纏いだったから…』
「だからってブルースさんまで…」
『大丈夫よ、彼ってうまく致命傷は避けたみたいだから…』
「…」
『さあ、どうしましょう?』

私のせいで誰かが傷つくのはもう見たくない…
私はもう無力な存在になりたくない…
そんな想いが脳裏を巡った…

「許さない…」
『えっ?』
「貴方だけは絶対に…!!」

私は力を使った…
恐れられてもいい…
誰かを守れるのなら…

「テックセッター!!」

眩い閃光で紗夜は私から遠ざかり…
私は閃光の中で甲冑を纏った騎士に姿を変えた…

「…」
『何なのその姿は…!』
「テッカマンノヴァ…それがこの姿の名前…」
『あらん…ちょっと面白そうな力ね…』
「…だったら避けられるかしら?」
『っ!』
「ボルテッッッッカァ!!」

紗夜は危険を察知し一目散に逃げていった…
爆田博士のロボットや妖怪達を犠牲にして…

「…」
『藤岡、その姿は一体?』
「これがあの研究所で起こった生物災害の恩恵です…」
『まさか…』
「これはウイルスではなく…この星に飛来した寄生生物の力です…」
『寄生生物だと!』
「安心してください、その生物は既に死滅していますから…この力を残して…」
『死滅しているからって…』
「怖かったんです、自分の力のせいで誰かが不幸になるのは…」