それから1年後…
砂漠の奥に聳え立つ巨大な石の下で…
断末魔が響いた…
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人間とはつくづく愚かです…
自分達が創り得たもの以外のものを見ると…
目の色を変えて触れてみたくなる…
だからこそ…
私は出られたのですがね …
「ご苦労様でした…愚かで無知な人の子よ…」
足元に転がるは朽ち果てた屍…
それらは砂と帰り…
真新しい服だけが残った…
「余り美味しくはなかったのですが…致し方ありませんね…」
くすくすと笑い…
己を縛り付けていたブックベルトを拾い上げる…
それにはもう水晶が付いていなかった…
何故なら…
「感謝しますよ…皐月…貴方の慈悲が…私に力を与えてくださったのですから…」
誰もいなくなったその場所で…
灰色と紫の装甲を纏った騎士が居たのだから…
=終=
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