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絶華=ルビーネ=シャルラッハロート

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hanptidanpti

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絶華(ゼッカ)=ルビーネ=シャルラッハロート


性別:女
年齢:享年19歳
使用武器:霊伐銃「フォルネティガー」「ヒンテルヴォルフ」
霊能系統:高次概念系
ICV:田中理恵
登場作品:御霊巫戰紀

FALBE総統。通称“紅(ロート)”
「20世紀最悪の魔女」「人間災害」「血塗られた悪魔」「魑魅魍魎の女王」など、異名・悪名は枚挙に暇がない。
見た目は先端で切りそろえた、背中まで伸ばした長い深緑色の髪に、整った顔立ちをした美少女であるが、
その瞳はこの世の悪意総てを煮詰めたような、毒々しい紅色に濁っている。
霊界最強クラスの霊能力に、人界最高峰の卓越した頭脳と、
神に愛されたとしか思えない、破格の才能を持って生まれた。
しかし、その内に決定的にして純粋無垢なる破滅への狂気も宿し、
至宝というべきその才は、破壊と殺戮に向けられることとなる。

人界と霊界の変革を目指し、ドラッツェ第参帝國を乗っ取り、第弐次世界大戰を起こした元凶。
表向きにはドラッツェ帝國直下のオカルト研究機関の若く美しき局長として、
僅かに歴史に名を留める程度だが、霊能力者たちの間では
「20世紀最悪の魔女」として後世まで広く知られている。

かつて、歴史上人界や霊界に多大な損害を与えた“世界最悪の十三人”
その十三人目に数えられる、ある意味、最も有名な霊能力者の一人である。

13歳の時には行動を起こし、ドラッツェのとある霊能力者組織を乗っ取って勢力を急激に拡張。
当時、不況と第壱次世界大戰の影響で無数に生まれていた反神霊同盟、反聖霊騎士団の組織を次々に吸収し、五年の歳月をかけてFALBEという、鴎州全域に影響力を及ぼす組織へと成長させる。
18歳の時にはドラッツェ帝國の中枢を陰ながら掌握、ドラッツェ第参帝國と改め、大戰に向けて突き動かす。

一人称は「予(よ)」。ゼとカはカタカナで表記される。よく「~してやんゼ」と言う。
「赤赤赤(シャシャシャ)」「緋緋緋(ヒャヒャヒャ)」「紅紅紅(ククク)」と笑う。
「絶望」「絶叫」「絶景」「絶縁」といった、「絶」を含む言葉を多用する。体つきは、見事なまでの「絶壁」でもある。

常時ハイテンションで、狂気を孕んだ口調で話すが、その頭脳は狡猾にして冷徹。
人間の欲望と悪意を正しく理解し、意のままに人を操ることのできる煽動と謀略の天才。
また、戦闘者としてのプライドは一切持っていないため、
状況によっては逃げることも躊躇わず、強大な力を持ちながらも
裏方に徹し続けたため、神霊同盟も長きにわたりその動きを捕捉することが出来なかった。
純潔のドラッツェ人であるが、酷い日本被れでもある。60年前の人物であるにも関わらず、何故か現代の漫画やアニメの言葉を引用する。また歌も上手く、演説の後はよく歌を歌っている。
部下からは「総統閣下(マインフューラー)」「紅総統(ロートフューラー)」と呼ばれる。
合言葉は「ズィーク・ロート」「ハイル・ファルベ」

いずれ鴎州を掌握した暁には、「霊人類帝國ゼクシズ」と名を改め、
エメリアに靈国、ソロヴィエ相手に更なる戦争を起こすつもりだったらしい。

反同盟の旗印であるが、当人は常人には捕らえどころのない性格をしており、特段同盟や無能力者を敵視しているわけでもない。
世界を征服する百八通りの理由を持つと自称し、
その総てに真剣で、同時に総てを容易に切り替えられる。
人間のあらゆる欲望を肯定し、愛でる一方、確固たる己を持ち、
他の総てを認めながらも己の我を貫くことを最優先とする。
その気まぐれに過ぎる在り方は、もはや人間というより災害に近い。

鴎州での争乱と同時期に、密かに接触していた日本を動かして靈国と戦争を起こさせ、
それにエメリアとソロヴィエを巻き込み、
戦乱を拡大することでメサイヤの動きを封じ込める。
細部にまで練られた計画、世界全土を巻き込んだ謀略に、神霊同盟は翻弄されるしかなく、
総ては絶華の野望の下に進むものと思われた。
しかし、その中でただ一人、自身と同等の悪意を持つ蒼峰海女乃にだけは、
その行動を読まれており、開戦から1年後、ついに彼女と直接対決に入り、敗北して討ち取られている。その際は、自身の頭を霊銃で撃ち抜いて自害している。

その体は幾重にも分割された後で同盟に運ばれ、灰になるまで焼き尽くされた。
なおその灰は、一粒残らず回収されて強化ガラスの箱に入れられ、
第一級危険霊具として、神霊同盟の管理の下、
幾重もの霊的・物理的防壁を施された“霊暗室(れいあんしつ)”に置かれている。

契約した大御霊は“禍御霊(わざわいみたま)”
天災、人災、そして霊災。数多の災害の根源とされる、忌霊を支配下に置く霊能を持つ。
彼女のその能力を応用して、忌霊や禍霊を人為的に作り出す、
“異端呼(イタコ)”の術式が生み出された。

なお、彼女自身はドラッツェの平凡すぎるほど平凡な中流家庭の出身で、
霊能力者の血筋でさえなかった。まさに突然変異的に出現した怪物と言える。

蒼峰海女乃とは、殺し合い最後には殺された宿敵同士であるが、
己の思うが儘に動くことしかできない、唯一の同類と見做している。


フォルネティガー、ヒンテルヴォルフ


返り血で錆びついたような、どす黒く赤い銃身を持つルガータイプの二挺拳銃。
意味は「前門の虎」「後門の狼」。
ゆえに、虎と狼の頭部を模したレリーフが刻まれている。
第壱次世界大戰期に現れた狂気の霊具鍛冶師、
ベテルギウスが作り上げた悪夢の七兵器、
“破滅招く七つ道具(カースドセブン)”の一つで、彼の遺作でもある。
七つ道具は総てがそうだが、戦場で死した777人分の怨嗟と、
製作者の世界に対する底無しの呪いが銃に込められており、
霊伐銃というより、武器の形状をした禍霊に近い。

絶華は、周囲に忌霊を弾丸に変え、霊能を用いて装填するため、
リロードや弾切れといった隙は存在しない。
彼女は銃の才能も超一流だが、ガンアクションは遊戯にすぎず、
その本領は、銃に宿る呪念と周囲の共振を同調させることで発動する、大規模霊術にある。

なお、この霊銃は、絶華が自決した直後、
腹心の部下に奪われており、以降その所在は不明となっている。


血御網霊(ちみもうりょう)


絶華が、自らの複合霊子を用いて展開する、紅い網。
微細な目ゆえに、霊能者の目にも、ただ紅い空間が広がっているようにしか見えない。
この網には、捕らえた忌霊を活性化させる効果がある。
大気中には、忌霊になってもほとんど人体に影響を及ぼさない、
低級の忌霊がいくつもいる。
これらはあまりに弱すぎる霊力ゆえ、霊伐師にも観測されず、短期間で消えていくが、
絶華がこの“血御網霊”を展開した場合、強力な忌霊へと急成長する。




「オメーらそれで満足かァ? 劣った奴らに遠慮して! 能力封じて! 教会の顔色を窺いながらコソコソ逃げ隠れる! まるで地べたを這いずるゴキブリだァよ。だぁが!! 予たちはゴキブリなんかじゃァーねェ。大昔のジジババが作ったカビくせーしきたりに知らない間に守られて! 何も知らずボケボケと生きてる奴らこそゴミ蟲だ!! んなゴミ蟲どものせいで、選ばれた真のエッルィィィィィトである予たちがないがしろにされることなんざあっちゃならねぇ!! その腐った社会を、後生大事に守っている同盟や教会もゴミ蟲の同類よォ!! そんな奴らにこの世界は任せちゃおけねェー。そう思うよなぁ、よぉぉぉぉなぁぁあああああああ!!!」

「ほらよく言うじゃねぇーカ。夢は信じていればいつかきっと叶う、ってよォ。だから予も諦めねーゼェ! 地上の人間全てがこの予にひれ伏し、崇め、喜んで靴の裏のクソを舐める世界こそが予の夢だカらなァ!!」

「実は予にはなァ、聞くも涙語るも涙、復讐を動機に人を殺した犯人が涙ながらに語るみてーな過去があってだなァ。どうした、もっと嬉しそうな顔しろよ。欲しんだろ、そーゆー『人間らしい』動機がよォ?」

「くたばれやこの原爆級のビィィィィィィッチがァ!!」
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