創作発表板 ロボット物SS総合スレ まとめ@wiki

侵略!メカ娘!

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ParaBellum

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だれでも歓迎! 編集
時は2XXX年

ここ、未来世界では人間達とロボット達がそれはもう絵にも描けない映倫も真っ青な程ゴアで残虐な戦争を繰り広げていた!(BGM;地獄の黙示録)
互いに血肉とオイルを垂れ流しながら潰しあう人間とロボットだったが、ロボット達の長、デ・ウス・マキアーナはふと考えた。
もし過去を支配出来たなら、この世界、否、未来もろとも、否否、次元もろとも支配出来るのではないかと。
そこでデは自らの配下に置く技術者達に対してタイムマシーンと、人間達を侵略する為にあるロボットを造る様に命令を下す。
そのロボットは一見、何の危険性も感じない人間にとってある種の安心感を覚える姿をしている。
可愛らしさを感じさせる幼い少女体型と表情、年齢にして12才前後でかつ、ロボットの原動力であるエネルギータンクを団子の様に纏めあげた髪留めに収納。
ついでに服装はチャイナ服みたいな感じで、どこからどう見てもチャイニーズでアルよなその少女の名はK-162-KMタミネ。
しかしてその実態は、内部に666ものキリングマシーン<殺人兵器>を持つデ自慢の最強の兵器なのだ!
早速タイムマシーンでタミネは我々が現在存在する2010へと送られていく……。
果たして我々はタミネに対抗出来るのだろうか。それともタミネに、いや、デによって過去も未来も侵略されてしまうのか~!


玲子「長い、長すぎる」
タミネ「いきなり読者を煙に巻いて無理矢理世界観に引きずり込む、常套手段でメカ」
玲子「あんた語尾アルじゃないの?」
タミネ「侵略!メカ娘始まるでアルよ!」
玲子「タイトルが露骨過ぎて突っ込む気にもならない」

デーンデーンデーン

侵略!メカ娘!

この番組は創作発表板の明日と未来を見つめる ロボット物SS総合スレと
オートマタ制作のパイオニア エンダーズステイの提供でお送りします


第一話 終わりの始まり


私の名は玲子。どこにでもいる、少しだけ世の中に対して飽き飽きしてる女子高生。
友達との付き合いが億劫な訳でも、勉強とか部活に嫌気が差してる訳でも無い。只、何となくこの淡々と流れていく世界に、一抹の退屈を感じているのだ。
このまま高校を卒業して何となく大学に行って何となく就職して何となく人生を終えていく。そう考えると、今の私って何やってんだろうと思う。
別に強烈な体験で無くて良い。何か人生がちょっぴりでも楽しくなる、そんな小粒なスパイスが欲しい。そんな事を考えながらも今日も一日が終わり帰宅。
作り話の世界だと、何気なく空を見上げると女の子が落ちてきたりするけど、現実の空は灰色の雨雲が覆っていて女の子はおろか陽さえ降りてはこない。
……ん? 豆粒くらいの大きさな何かが……こっちに落ちて……くる? じっと目を凝らすと、段々それが大きくなっていくのが分かる。というか……。
こっちに落ちてくる! 私は慌てて今の地点から数メートル位離れた電柱へと身を隠しながら、空を見上げた。

落ちてくるそれは一瞬隕石か何かと思ったけど、違う。隕石ならあんな人みたいな小ささじゃ収まらない。
って事は人? ちょ、やだやだ!指を切った位で軽く意識が遠くなるのにそんなド直球のグロ現場見たら一生立ち直れなくなる!
とのたまってはいるものの、私の目は落下物にくぎづけになっていて動けない。とうとう落下してきたそれの姿が明確になって----途端、地面を揺らす程の衝撃。
私はその場にしゃがんで耳と目を塞いだ。数秒程の揺れの後、私は立ち上がりながら、閉じていた耳と目を、開ける

そこにはやけに鮮やかなチャイナ服……ぽいけど微妙に違う服を着た女の子が、直立不動の体勢で頭から道路に突っ込んでいた。
驚きより先に、女の子が道路に頭から突っ込んでいるという光景がシュール過ぎて、私は自然に笑ってしまっていた。あまりにも非現実的過ぎる
というか女の子を中心に道路が激しく凹んでるのを見ると、相当な衝撃だったんだろうなと冷静に思う。つか女の子……血が出て……無い?
怖い気持ちよりも先に、私は今目の前で起きている状況下に強い興味を惹かれていた。今女の子がどうなっているのか、それが激しく知りたい。恐る恐る近づいてみる。
と、女の子の首がガチャッガチャッと変な音を出して高枝ハサミみたいに伸縮しながらバキッバキッと折れ曲がっていく。
今更だけどこの女の子……人間、じゃない? 女の子は首を折り曲げながら体をブリッジする様に前に着地させ次の瞬間、頭を高速で回転させた。

ドリルの如く道路を全力で、高速で削りながら女の子の頭が減り込んだ道路からズボッと出て来た。続けて体をブリッジから起き上がりながら音も出さずに首が縮まった。
チャイナ服(一応こう呼ぶ)が汚れているのを気にしているのか、目の前で立ち上がった女の子は腰や脚をパンパンと叩く。上手く言えないけど、可愛い。
お団子頭に鮮明な赤いチャイナ服、それにぽてっとして触りたくなる様な幼い顔つき。テレビとかに出る子役に負けない位、その子は可愛い。
……問題点があるとすれば、明らかに人間では無いって事だろう。さっきまでこの子が私に見せた一連の動作は、下手なホラー映画の数倍怖い。てゆーか、何でこんなに冷静なんだ私。命の危険かもしれないのに。

目が、合った。蛇に睨まれた蛙宜しく、私の体は女の子に見つめられたまま金縛りになる。逃げなきゃ。そう思ってはいるのに、畏縮した体は言う事を聞いてくれない。
このままでは私は恐らく惨い方法で殺される事になる。あの高速で回す頭部で……いや、他の方法かもしれない。伸びて縮む首でボキボキに絞め殺されるかもしれない。何にせよ私を待つのは、死だ。
あぁ神様仏様、もうこの最死に神でも閻魔様でも良いから私を助けてください。確かに平凡から脱出は願いましたが訳の分からない女の子の姿をした何かに殺されるなんてあんまりです。
汗が滲み、震えが止まる。私は愛すべき家族や友人、そして出来れば会ってみたかった恋人への謝罪をしながら目を閉じ……。

……あれ? 何も……こない?

<バッテリー切れです。コンセントを挿して充電してください。バッテリー切れです。コンセントを挿して充電してください。バッテリー>

……なるほど。

これが私と、タミネの初めての出会いだった。
今思えばあのまま放置しておけば良かったと、激しく後悔している

<バッテリー切れです>
第一話 終わりの始まり 了


ED キカイナキカイ

へいへーいぼーんぼんな毎日を愚痴ってる。そーんなあなたに彼女はやってくる
何処から来たの? 何が望みなのなんて、あなたは聞いてみる
彼女は答えない。答えなないし聞いてない。あなたの日常をオイルみたいに黒くする
キカイナキカイ
謎謎で出来ている
キカイナキカイ
ほらもうすぐやってくる
ロボットみたいな顔で 毎日過ごしてる おや見てごらんなさい
あなたも彼女と同じ
キカイナキカイ
彼女は誰かしら
キカイナキカイ
気付いてももう遅い
キカイナキカイ……

次回予告(BGM;エヴァのアレ)
玲子「突如として私の日常に飛び込んできたロボットと名乗る変な女の子、タミネ」
玲子「彼女の奇々怪々な言動と行動で私の日常は次第に明後日の方向に壊れ始める」
玲子「そして明らかになるタミネの本当の目的とは」
玲子「次回、侵略メカ娘」
玲子「見知らぬ、戸籍」
タミネ「多分次回は無いメカよ!」
タミネ「あ、要望次第では……(チラッチラッチラッチラ」

この番組は創作発表板の明日と未来を見据えるロボット物SS総合スレと
貴方の未来をクリエイト アールスティック社の提供でお送りしました。


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