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Rはデータを束ねて取り扱う

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コンピュータ言語では、変数というのがあって、それはデータを入れておく箱のようなものである。
多くのコンピュータ言語では、変数には1個のデータしか入らない。
一連の複数のデータを扱うときは、配列などというものをつかっていた。

Rは、一つの変数にたくさんのデータが入る。統計処理というのは、たくさんのデータを扱うのが普通だから、これで正しいのである。

x<-1
これはxという名前の変数に1という数値のデータを入れるやり方である。
一連のデータを入れるには、Rではどうするかというと、
x<-c(1,2,3,4,5)
これで1 2 3 4 5という5つの数値データが、ひとつの変数xに入った。

複数の数の組を、数学ではベクトルと呼ぶことがある。ベクトルは「矢印みたいなもの」と習う場合もあるが、本当は「数字を束ねたもの」と考えた方が使い道が広い。
今、複数の数値データを変数xに入れたのは、「数字を束ねたもの」=ベクトルを変数xに入れたというのと同じである。

Rの変数には、ベクトルを入れることもできるが、行列(マトリックス)を入れることもできる。さらに、複数のベクトルや行列や文字列データ等、違う種類のデータをさらに束ねたデータフレームというものも、たとえば変数xに入れることができる。

Rは、ひとつの変数にたくさんのデータを束にして入れることができるだけでなく、たくさんのデータを束にしたものを、つくったり、取り扱ったりする方法がたくさん用意されている。しかもその処理は速い。

たとえば、また変数xに、1から100までの数を入れたいとしよう。
x<-c(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,
26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50,
51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,
76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,100)
としてもよいが、これでは腕が痛くなってしまう。
Rでは、こんなときはこうする。
x<-1:100
これで1から100までの数字が、xに入る。

(この項目つづく)

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