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2010.11.06

    
クリフトのアリーナの想いはPart11
380 名前: 従者の心主知らず(2/3) Mail: sage 投稿日: 2010/11/06(土) 16:24:54 ID: QZL5sHhn0

クリフトったら最近変なの。
変といえばいつも変なんだけど、あっでもクリフトは神官だもの、普通と違うところはあっていいはずだわ。
でもそうじゃなくて、本当に変なの。

私と話してても目をそらすことがあるし赤くなったり青くなったりするし独り言が多いのはいつものことだけど
何の話か教えてくれなくなったし。いつもなら聞けばすぐ教えてくれたのに。
だいたいが神学のこととか気候のこととか立場のこととか頭が痛くなるような難しいことだったけど。

そういえば、私が旅に出てからだったのかなあ。


「お城の外って広くて気持ちいーい!さあ、魔物たち!どこからでもかかってらっしゃい。みんなやっつけちゃうわよ」
「やれやれ、姫さまにはまったく困ったものですな。行動的なのは長所なのでしょうが、ここまで来ると……」

やだ、ブライのお説教が始まっちゃう!

「いいじゃない!長所なんでしょ?じいが何と言おうともうぜったいお城には戻らないわ。ぜったい!」
「……やれやれ」

よし、お説教回避!

「……姫さま、生き生きしていらっしゃいますね」
「え?」

やだ、今度はクリフト!お説教第2弾にならないようにしなくっちゃ!

「もちろんよ。だってやっと外に出られたんだもの。わくわくするわ!クリフトもそうでしょ?」
「え?あ、いえ、その…………そうですね」

笑いながらそう言うとクリフトは前を向いちゃった。
変なクリフト。そうですねって言ってもあんまりわくわくしてるように見えないんだけど。
でもお説教第2弾回避!
って、クリフトがなんか喋ってる。独り言かな、この距離なら私に言ってるのかな。

「……非常事態とはいえ、姫といっしょに旅をすることになるとは……なんだか私、ドキドキしてきました。
「でしょ!私もドキドキするわ!」……ではなく!え?」
「え?ごめん今なんて言ったの?」

クリフトのドキドキ発言に思いっきり賛成しちゃった私はクリフトの次の言葉を遮っちゃったみたい。

「え、あ、いえ……なんでもありません」
「何よ、今何か言いかけたでしょ、なんて言ったの?」
「…………」

クリフトがうつむいちゃった。
なによー。

「どしたの?クリフト」
「……姫さま、姫さまは先ほど、なんとおっしゃったのですか……?」
「え?私?私はー……ってちょっと、私がクリフトに聞いてるのよ」
「あ、申し訳ありません」
「やだ謝らないでよ。ちょっと待って、ええっと、えっとね……」

なんて言ったんだっけ。
確かお城の外は気持ちよくってブライのお説教は回避して、クリフトは生き生きしててわくわくのドキドキ……
そう、ドキドキよ!

「だから、私も旅に出られてドキドキするわって言ったの」
「…………」
「え、だって未知の世界が私を待ってるのよ?!」
「…………」
「……えっと……」

なにこの空気。
なんかクリフトがすっごい難しそうな顔してるんだけど。

「……そうですね、そうですよね。ええ、私も城から出るのは初めてなので、未知の世界にドキドキしておりますよ」

笑いながらそう言うとクリフトはまた前を向いちゃった。
むうう、じゃあさっきの難しい顔はなんだったのよ。本当はクリフトもブライみたいにお説教したいんじゃないの?
気になっちゃうじゃない。

「さて姫さま、クリフト、サランが見えてきましたぞ」
「はい、ブライさま」
「え」


ブライの言葉にクリフトが反応しちゃったからそのままになっちゃったんだけど、思えばあれが始まりだったのかも。
やっぱりちゃんと聞いておけばよかったなー。今度はちゃんと聞いてやるんだから。