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「ゼーロ、一緒に帰ろうぜっ!」
良く通る声が学校の廊下に響き渡る。
その声の持ち主はゼロに向かって思いっきり走っていく。
足が床に着くたびに、ギシギシと木製の床が唸る。
「ごめん、今日は用事がある。」
素っ気無く断ったこの人物こそ、ゼロである。
「え、お前部活なんかやってたっけ?」
「私は部活があって一緒に帰れないとは言ってないぞ。」
ゼロの友人と見られるその人物は、「あ、そっか。」と納得した様子。
「じゃあ、また明日な。」
「おう、また明日なっ!」
二人は互いに違う方向へと歩いていった。
ゼロはそのまま校門へと向かうと、ポケットから携帯に似た物を取り出した。
「えっと、確か・・・・・。」
その携帯に似た物を操作して、「登録済電話番号」の画面にする。
そこには既に「キール」と「シャオス」、それと「ジャック」と「本部」が登録してあった。
その中からジャックにカーソルを合わせて、電話をかける。
しばらくプルルルと鳴って、やっと電話に出た。
『はい、ジャックですよ。』
「もしもし、ゼロだ。」
『おう、ゼロ君か。今迎えに行くよ。』
「場所は近くの中学校の校門前・・・いや、目立つからその近くの森の中で。」
『はいはい。ゼロ君も恥ずかしがりやなのね。』
「そんなんじゃない。」
『もうカワイイんだから』
「キモイよ」
『今から行くねー、多分20分はかかるから暇つぶしの物を用意しておいてね。じゃあ切るよー』
「ちょっと・・・・」
つー、つー、つー。
ゼロは顔をしかめて携帯を乱暴に閉じた。
あの施設はこんなんばっかなのか。
ゼロは少し不安になった。
とりあえず森の中の道路まで移動する事にしたらしく、歩き始めた。

「・・・・・。」
後ろからゼロを見る少女が一人。
金髪で、青い目。
背丈は一般的な子供ぐらいで、格好は何だか和風なのか良く分からない格好をしている。
その大きいクリクリした、しかし少し大人びた目でじぃーっとゼロを見続けていた。
ゼロが森に入っていくと、その少女も走っていく。
因みに、ゼロにばれないように。

(この行為は俗に言うストーカーである、良い少女は真似しないように。)

ゼロとストーキング少女は、誰にも見られず森の中へと入っていった。
鬱蒼とした、ちょっと薄暗い森の中へと。


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