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小説や小説その23」(2007/01/26 (金) 20:40:04) の最新版変更点

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暗い、暗い、暗い。 闇が、広がっている。 俺以外は、何も無い、誰もいない。 ただ、俺がそこに立っていた。 恐い、恐怖が沸いてくる。 そして、悲しくなってくる。 何故だか、分からない。 ただ、恐くて、悲しかった。 「・・・・・・目を覚ませ、阿呆が。」 真っ暗な闇から、声が聞こえてきた。 あたりを見渡すが、誰も居ない。 「・・・誰だ?」 俺は叫んだ。 しかし、応答は無い。 暫くすると、足音が聞こえてきた。 ゆっくりと、こちらに向かってくる。 「・・・・・誰だ?」 俺はもう一度だけ叫んだ。 すると、一人の女性が、姿を現した。 黒髪で、俺と同じぐらいの身長。 多分、俺と同じぐらいの年齢。 顔は良く見えなかった。 「・・・・・目を、覚ませ。」 と、悲しそうに言って、また戻っていった。 俺はまだ聞きたいことがあったので、追いかけた。 しかし、いくら走っても追いつかない。 俺は叫んだ。 「・・・い、おい、大丈夫か?」 ゼロが目を開くと、目の前に見覚えのある顔が映った。 それは右目の包帯が目立つ、黒金だった。 「魘されてたぞ、お前。」 黒金は無表情だが、一応心配している様だった。 「・・・・ここは?」 まだ頭がハッキリしていないゼロは、黒金に聞いた。 「森の中だ。何が起こったかは、思い出せるか?」 「え?あ・・・・・・・。」 ゼロは自分の赤黒く染まった手を見て、思い出した。 刺した、人間を。 しかも、初めて会う、ただの他人を。 ゼロはまた混乱しかける。 「落ち着け、ゼロ。」 黒金はゼロの肩をしっかりと握り、静かに言った。 ゼロは黒金の顔を虚になってしまった瞳でしっかりと見る。 そして、ゼロは何を思ったのか、ボロボロと泣き崩れてしまった。 「あら、起きたのね。」 泣いてる途中、声が聞こえた。 黒金の物ではない、蜂蜜より甘ったるい声。 顔を上げて、まだぼやけてる視界を戻そうと目を擦る。 「・・・・・ます・・たぁ?」 「覚えていてくれたのね、光栄だわ。」 「そん・・な変・・な・・・名前、忘れよう・・・にも・・忘れ・・・れな・・・い・・・・・・。」 ゼロは、懲りずに泣きながら減らず口を叩く。 「ありがとう。それより、中学生にもなる子が泣いちゃ駄目じゃない。」 ますたぁはニッコリとしながら反撃する。 ゼロは涙を拭きながら、「余計なお世話だ。」と、短く言った。 「で、何で俺がここに居て、お前がここに居るのか疑問に思わないのか?」 「・・・・・そういえば、何で?誘拐でもしたの?」 まだちょっと目の下が赤いゼロは、不振気に質問する。 「言い方が悪いぞ。・・・助けた、一応。」 「へ?」 「刺した後、お前は混乱した。で、相手に連れ去られそうになった。」 「・・・・・・。」 「で、お前等を追跡してた俺が、お前を助けた。」 そして黒金は、喋るのをやめた。 「ふーん・・・・・・ちょっとまてちょっとまてちょっとまて!」 「ど、どうした。」 黒金は少し驚いた様子だった。 「まず何で黒金が俺達を追跡してたんだ?つーかまず何でますたぁって人まで居るんだ?そして何で俺が狙われてるんだ?」 何か違う意味で、またゼロは混乱する。 そしてその混乱中のゼロの質問攻めに、黒金は順に説明し始める。 「ますたぁは昔の戦友だ。まぁ、同じ部隊に所属してただけだがな。」 「そして、追跡云々の質問だけど。」 ますたぁがやっと会話に参加してきた。 「まず、君のそのIMが必要だったのよ。」 「・・・・・・は?」 ゼロは訳が分からないとゆう顔をしてますたぁを見つめる。 ますたぁは少し考えた後、何か思い出したらしく声をだした。 「そっか、そういえば本人は知らないのよね。」 「だから何なんだよ、俺のIMとかゆうの。」 ゼロは質問する。 「教えていいかしら?黒金。」 「ああ、今話さないとコイツも納得いかないだろう。」 黒金は自分で注いだコーヒーを飲みながら答えた。 そう、とだけ言ってますたぁは、説明を始めた。
暗い、暗い、暗い。 闇が、広がっている。 俺以外は、何も無い、誰もいない。 ただ、俺がそこに立っていた。 恐い、恐怖が沸いてくる。 そして、悲しくなってくる。 何故だか、分からない。 ただ、恐くて、悲しかった。 「・・・・・・目を覚ませ、阿呆が。」 真っ暗な闇から、声が聞こえてきた。 あたりを見渡すが、誰も居ない。 「・・・誰だ?」 俺は叫んだ。 しかし、応答は無い。 暫くすると、足音が聞こえてきた。 ゆっくりと、こちらに向かってくる。 「・・・・・誰だ?」 俺はもう一度だけ叫んだ。 すると、一人の女性が、姿を現した。 黒髪で、俺と同じぐらいの身長。 多分、俺と同じぐらいの年齢。 顔は良く見えなかった。 「・・・・・目を、覚ませ。」 と、悲しそうに言って、また戻っていった。 俺はまだ聞きたいことがあったので、追いかけた。 しかし、いくら走っても追いつかない。 俺は叫んだ。 「・・・い、おい、大丈夫か?」 ゼロが目を開くと、目の前に見覚えのある顔が映った。 それは右目の包帯が目立つ、黒金だった。 「魘されてたぞ、お前。」 黒金は無表情だが、一応心配している様だった。 「・・・・ここは?」 まだ頭がハッキリしていないゼロは、黒金に聞いた。 「森の中だ。何が起こったかは、思い出せるか?」 「え?あ・・・・・・・。」 ゼロは自分の赤黒く染まった手を見て、思い出した。 刺した、人間を。 しかも、初めて会う、ただの他人を。 ゼロはまた混乱しかける。 「落ち着け、ゼロ。」 黒金はゼロの肩をしっかりと握り、静かに言った。 ゼロは黒金の顔を虚になってしまった瞳でしっかりと見る。 そして、ゼロは何を思ったのか、ボロボロと泣き崩れてしまった。 「あら、起きたのね。」 泣いてる途中、声が聞こえた。 黒金の物ではない、蜂蜜より甘ったるい声。 顔を上げて、まだぼやけてる視界を戻そうと目を擦る。 「・・・・・ます・・たぁ?」 「覚えていてくれたのね、光栄だわ。」 「そん・・な変・・な・・・名前、忘れよう・・・にも・・忘れ・・・れな・・・い・・・・・・。」 ゼロは、懲りずに泣きながら減らず口を叩く。 「ありがとう。それより、中学生にもなる子が泣いちゃ駄目じゃない。」 ますたぁはニッコリとしながら反撃する。 ゼロは涙を拭きながら、「余計なお世話だ。」と、短く言った。 「で、何で俺がここに居て、お前がここに居るのか疑問に思わないのか?」 「・・・・・そういえば、何で?誘拐でもしたの?」 まだちょっと目の下が赤いゼロは、不振気に質問する。 「言い方が悪いぞ。・・・助けた、一応。」 「へ?」 「刺した後、お前は混乱した。で、相手に連れ去られそうになった。」 「・・・・・・。」 「で、お前等を追跡してた俺が、お前を助けた。」 そして黒金は、喋るのをやめた。 「ふーん・・・・・・ちょっとまてちょっとまてちょっとまて!」 「ど、どうした。」 黒金は少し驚いた様子だった。 「まず何で黒金が俺達を追跡してたんだ?つーかまず何でますたぁって人まで居るんだ?そして何で俺が狙われてるんだ?」 何か違う意味で、またゼロは混乱する。 そしてその混乱中のゼロの質問攻めに、黒金は順に説明し始める。 「ますたぁは昔の戦友だ。まぁ、同じ部隊に所属してただけだがな。」 「そして、追跡云々の質問だけど。」 ますたぁがやっと会話に参加してきた。 「まず、君のそのIMが必要だったのよ。」 「・・・・・・は?」 ゼロは訳が分からないとゆう顔をしてますたぁを見つめる。 ますたぁは少し考えた後、何か思い出したらしく声をだした。 「そっか、そういえば本人は知らないのよね。」 「だから何なんだよ、俺のIMとかゆうの。」 ゼロは質問する。 「教えていいかしら?黒金。」 「ああ、今話さないとコイツも納得いかないだろう。」 黒金は自分で注いだコーヒーを飲みながら答えた。 そう、とだけ言ってますたぁは、説明を始めた。 [[→>http://www13.atwiki.jp/master/pages/57.html]]

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