GAME OVER


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地球破壊爆弾は、wiki管理人と対峙していた。

「哀れね。」

管理人を見ながら、爆弾は呟く。ちなみ相手が666ではないので、ロリモードはとっくに解除してある。

「哀れ? 何がです?」
「ここに来た直後、あなたの状態表を見させてもらった。あなたは、繋ぎ師の言葉で自分の目的に疑問を持ち、葛藤していたはず。
 なのに今のあなたは全てを黒く塗りつぶされ、666の思惑通りに動くただの戦闘人形になっている。
 これを哀れと言わずして何と言う。」
「ははは、ひどい言われようですね。別に私は、666の手駒になったつもりはありませんよ。
 自分の目的のために、666に協力しているだけです。
 それに、哀れというならあなたもでしょう? 復讐人形の爆弾さん。」

管理人のその言葉で、爆弾のこめかみに血管が浮かぶ。
鬼気迫る表情で、爆弾が突進する。だが彼女が管理人に到達する前に、管理人は叫ぶ。

「バトル・ロワイアル!!」

その瞬間、爆弾の動きが完全に止まった。
何も管理人は、自分が進行してきた殺人遊戯の名前を叫んだわけではない。
「バトル・ロワイアル」。それはジョジョロワ主催者・荒木飛呂彦のスタンド能力である。
その能力は「空間を操る」こと。

「空間固定」による対象の行動停止。「空間転移」によるワープ。「空間修復」による自己再生。
「全能一歩手前」とまで評されるほどの驚異的な汎用性を持ち、ジョジョロワ本編でも承太郎の時止めがなければ参加者達が手も足も出なかった恐るべきスタンドである。
管理人はそのスタンドの「空間固定」を使い、爆弾の動きを封じたのだ。

「脳と目以外は固定させてもらいました。地球破壊爆弾……いえ、地図氏と呼んだ方がいいですかね?
 とにかく、あなたにはハラハラさせられましたよ。あなたさえその気になれば、このロワは一瞬で終わってしまうんですからね。
 まあその心労の分のお返しとして、楽には殺しません。たっぷりと遊んであげますよ。」

黒つかさのように狂気の笑みを浮かべ、管理人は楽しそうに言う。だが、爆弾はそれについて何とも思っていなかった。
管理人が彼女を怒らせてしまったがゆえに、彼女の脳内は純粋な殺意に満たされている。それ以外の感情など、わき上がってこない。

(出来ればこれは666を殺すために取っておきたかったが……。現状を打開するにはこれ以外に方法はない。使用もやむを得ない。)

爆弾は、切り札をここで使うことを決意する。ドSとの融合ににより封印が解かれた、第七の変身である。

(発動。)

口が動かせないため、心の中で爆弾は呟く。その瞬間、彼女の体は光に包まれた。

「え……? これは……。そんな! 空間固定が、力業で解除されていく!」

思いもよらぬ展開に、管理人は素っ頓狂な声をあげる。彼女の目の前で、爆弾の姿形が変わっていく。
変身が完了した時、そこには一冊の本があった。

「闇の書……いや、夜天の書?」

管理人は、心に思ったことをそのまま口に出す。確かにその本は、夜天の書にうり二つだった。
しかし、大きく違う点が一つ。その本の表紙には、大きな文字で「アニメキャラバトルロワイアル」と書かれていた。

「これが私の最後の変身。アニロワそのものだ。」

いかなる姿となっても変わらぬ平野ボイスと共に、本が開く。そこから姿を現したのは、リィンフォースの姿になった爆弾だ。

「なるほどね……。しかし暴走状態ならともかく、ただの夜天の書では最終決戦という舞台に於いてやや力不足のような気もしますが……?」
「よけいな心配は無用。さっきも言ったように、今の私はアニロワそのもの。夜天の書は単にその外見を借りているに過ぎない。」
「なるほど。ですが、アニロワそのものと言われても具体的に何が出来るのかわかりませんね。
 この最終局面まで封じていた力なのですから、さぞかしすごい力なのでしょうが……。」
「今見せてやる。」

爆弾が、本にスッと手をかざす。

「出でよ、アニロワの守護騎士たち。」

本が、淡い光を放ち始める。

「鉄槌の騎士!」

爆弾が叫ぶと同時に、彼女の隣に一人の男が出現する。その姿は紛れもなく、大あばれ鉄槌であった。

「烈火の将!」

さらに爆弾が叫ぶ。今度は、無明幻妖side.が姿を現した。

「湖の騎士! 盾の守護獣!」

今度は、意外な影丸?と猫子頭の鬼軍曹が出現した。

「守護騎士とは……。多少は驚かされましたが、この程度の人数でどうこうできるとでも……。」
「何を勘違いしている? 私のターンはまだ終了していない。」
「はい?」
「光速の騎士!」

爆弾が、存在しないはずの五人目の守護騎士の名を呼ぶ。すると、神行太保のDIE/SOUL がその場に現れた。

「なんと……!」

驚きを隠せない様子の管理人。そんな彼女の様子を尻目に、爆弾は叫び続ける。

「反逆の拳士! 虚無の将! 叡智の騎士!」

静かなる ~Chain-情~が、美形元帥が、フリクリ署長が現れる。ここに、爆弾以外のアニロワ九天大王が守護騎士として結集したのだ。
とは言っても、彼らは蘇ったわけではない。ここにいる九天大王は、アニロワそのものとなった爆弾の中にあるデータから作り出されたコピー。
書き手としての信念もこのロワ内での記憶もなく、爆弾の指示通りに動くだけの人形だ。
かつて共にロワを作ってきた同志たちを、ただの手駒として扱う。それは爆弾にとって、彼らへの侮辱に思えた。
だからこそ彼女は、この形態を禁じ手としてきたのだ。だが、もう爆弾に迷いはない。
勝つために、あえて禁忌を犯す。

「行け!」

爆弾の号令で、守護騎士たちが一斉に突撃する。

(ええい! 守護騎士だろうと何だろうと『バトル・ロワイアル』で動きを封じてしまえば……。)

そう考える管理人だったが、彼女がスタンドを発動するより早くDIE/SOULとフリクリ署長が肉薄。
DIE/SOULの鉄拳と、フリクリ署長の回し蹴りが管理人を吹き飛ばす。

「無限の鉄槌!!」
「紫電一閃!」

さらに、鉄槌と無明が容赦なく追撃。管理人の体が容赦なく破壊されていき、片腕が吹き飛ぶ。

「くっ……!」

ガイバーの再生能力とヴィクターのエネルギードレインだけでは足りないと判断し、アヴァロンと神秘の鎧の力も発動させる管理人。
しかし翼主のパワーをフルに使った軍曹の一撃で、再生したばかりの腕が再度吹き飛ばされる。
Chain-情がゴールド・エクスペリエンスで殴り飛ばし、杉田の力とwiki管理人の力の合わせ技で0号ガイバーとなった影丸がメガ・スマッシャーを叩き込む。
すでに見るも無惨な姿となった管理人だが、そこへだめ押しとばかりに美形元帥の虚無の魔法が放たれた。
右肩から先と左肘から先、そして腰から下を失い、管理人は地べたに倒れ込む。
この状況で回復してもまたすぐにボロボロにされると判断した管理人は、ボゾンジャンプで自らが区切った世界の端まで飛んだ。

「ここならゆっくり回復を……。」

そう言いかけて、管理人は絶句する。目の前に、影丸が立っていたからだ。

「な、なんで……。」
「これも次元連結システムのちょっとした応用だ。」

表情にも声にもいっさいの感情を見せず、影丸は告げる。そして管理人の頭をつかんでその体を持ち上げ、仲間たちがいる方向へと投げ飛ばした。

「……! ザ・ワールド!」

すさまじいGに耐えながら、管理人は空中で時間を停止させる。

(今の体力では……3秒が限界ですか……!)

その3秒の間で、管理人は思いつく限りの回復技を使って自分の肉体を癒す。

(限界か……。そして時は動き出す!)

時間停止が解除され、戦闘が再開される。管理人に息をつかせる暇を与えず、最速コンビが今一度彼女に襲いかかった。

「二度も同じ手は喰らいません! 因果!」

両手で同時に、最強のカウンターを放つ管理人。自らの速さがあだとなり、DIE/SOULとフリクリ署長は一撃で甚大なダメージを受け沈黙した。
さらに勢いそのままに、背後から迫っていた影丸に瞬獄殺。彼をしとめ、迫り来る他の守護騎士を尻目に宙へ逃げる。
空中の管理人へ、美形元帥が砲撃。しかし管理人は、それを百錬自得の極みで返す。
自らの魔法を2倍にして返され、美形元帥は跡形もなく消滅した。
管理人を止めようと、無明が飛ぶ。だが間合いを詰められる前に、管理人はエコーズACT3を発動。
重力操作により、無明は地に落とされる。

(これで……体力は残り20%というところですか……。)

管理人の息は荒い。元々万全な状態ではないまま戦闘を始め、惜しみなく技を連発したのだ。スタミナ切れを起こしても無理はない。
エネルギードレインも行っているものの、生物でない守護騎士たちは対象とならないため吸い取れるのは爆弾のみ。これではたいした足しにはならない。

(長期戦になれば、こちらが不利なのは明らか……。残った体力を総動員して、短期決戦……いや、一撃必殺しかない!!)

地上からの攻撃が届かない高さにまで飛翔すると、管理人は残された力を振り絞って大技のスタンバイに入る。
その両手が生成するのは、赤を通り越して黒くなった剛火球。ニコロワ最終回でハルヒ……否、HALが使用した超弩級の必殺技、プラネットバスターだ。

「……。」

プラネットバスターのすさまじいエネルギー量に、戦闘が始まってから初めて爆弾の顔に動揺が浮かぶ。
先手を打とうにも、美形元帥が落ちた今となってはあの高度にいる敵に攻撃を仕掛けるのは不可能だ。

(ここはいったんこの変身を解除して、キングゲイナーで……。)

そう考えた爆弾だったが、不幸にも彼女の決断は一手遅かった。すでに、プラネットバスターは発射できる状態になっていたのだ。

「消えてなくなれ! プラネットバスター!!」

常人ならその余波だけで動きが取れなくなるという膨大なエネルギーの塊が、爆弾に向かって投擲される。

「……!」

爆弾も、ただ黙って見ているわけではない。回避は不可能と判断し、迎撃のためにマジシャンズレッドにエネルギーを溜めさせる。
だが、時間が足りない。このままでは、十分なエネルギーが溜まる前にプラネットバスターを受けてしまう。
時間を稼ぐ、必要がある。

爆弾の意図を察して、真っ先にChain-情が動く。跳躍し、プラネットバスターにラッシュを見舞う。
だが、プラネットバスターを止められたのはほんの数秒だけ。あっという間に、彼の体は蒸発して消え去る。
続いて軍曹が行くが、彼もChain-情とほぼ同じ運命をたどる。
そして最後の砦、鉄槌と復帰した無明がプラネットバスターに挑む。無限の鉄槌と抹殺のデッドエンドシュートが、プラネットバスターのエネルギーを削っていく。
だが二人の切り札を持ってしても、プラネットバスターの完全破壊にはとうてい至らない。
それを察し、二人は目配せをかわす。直後、無明は自らの肉体を魔力に戻した。
その魔力は、鉄槌の右腕に吸い込まれていく。さらに鉄槌自身も、攻撃に必要ない部分を魔力に変換して右腕に集めていった。

「烈火のシェルブリッド!!」

雄叫びと共に、右腕を残して鉄槌が消滅する。残された右腕は、真っ赤な弾丸となってプラネットバスターに突進した。
そして火の玉の約3割を道連れに、二人の書き手の結晶は砕け散った。

「すまない、みんな……。」

爆弾の口から、ぽろりと言葉が漏れる。たとえコピーとはいえ、一度死した仲間にもう一度死を経験させてしまった罪悪感が彼女の胸を締め付ける。
だが、罪悪感に浸っている暇などない。自分は生きなければならない。そして、復讐を遂げなければならないのだ。
マジシャンズレッドに蓄えたスタンドエネルギーを、炎に変えて一気に解放。同時に、レヴァンティンからも炎を放つ。
かつて愛する人と二人で使用した技。それを今回は、一人で。

「ツインファイアー!」

炎の珠と炎の槍が、正面からぶつかる。すさまじい熱エネルギーのぶつかり合いに、世界がきしむ。

「私は負けない! 野望のために!」
「私は負けない! 復讐のために!」

奇しくも、同じような言葉を口にする管理人と爆弾。そして次の瞬間、炎がはじけた。


◆ ◆ ◆


常軌を逸した熱に焼かれ、黒く焦げた世界。そこに、二人の少女が横たわっている。その肉体は共に深く傷つき、無惨な姿をさらしていた。
だがそのうちの一人……地球破壊爆弾の体が急速に再生していく。彼女が持っていた武装錬金、激戦の力だ。

「…………。」

ゆっくりと体を起こし、爆弾はフラフラと歩き出す。激戦は傷は治せても、体力は回復できない。
むしろ発動に、大幅な体力の消耗を伴うのだ。それ故、彼女の体力は底を尽きかけていた。
それでも彼女は重い体を無理に動かし、未だ倒れたままの管理人に向かっていく。
復讐の障害となった存在を、完全に沈黙させるために。
杖代わりに使っていた激戦を手放し、両手でレヴァンティンを構える。そして、力の限り振り下ろす。
だが、その刃は管理人に届かない。

「白狼……!!」

レヴァンティンの刃が管理人の首筋を捉える寸前、石と化した管理人の拳が爆弾の心臓を貫いていた。

「……!!」

声にならない声と共に、爆弾の口から真っ赤な血が噴き出す。

「気絶したふりにも気づかないとはあなたらしくもない……。そうとう集中力が……ッ!」

息も絶え絶えに語りかける管理人だが、そのセリフは途中で遮られる。爆弾が、彼女の舌を引き抜いたからだ。

「たかが心臓を潰した程度でこの私に勝てると思うな!」

おのれの唯一の急所を潰されたのにもかかわらず、とんでもないことを言いながら爆弾は攻撃を続ける。
両目を潰す。鼻を削ぐ。両耳を削ぐ。両手両足の爪を剥ぐ。股間を潰す。コントロールメタルを破壊する。そして、心臓の役割をしていた黒い核鉄をえぐり出す。
ここまで、約3秒。これこそが爆弾の最終奥義、「サディスティック108」。
コントロールメタルと核鉄。現状で生命維持に不可欠な二つのアイテムを失い、管理人はまっすぐ死に向かっていく。
しかし、彼女の顔は安らかだった。黒い核鉄をえぐり出されたことで、最後の最後に彼女は正気に戻れた。
彼女の計画は、失敗に終わった。だが今の彼女なら、それも運命と受け入れることが出来た。

(計画が失敗しても、私のやったことは何かを残せた……。はっきりとした証拠はないけど、なぜだかはっきりとそう思える。)

全身至る所から激痛の信号が送られてくるにもかかわらず、管理人は笑っていた。

(わ・た・し・は……ま・ん・ゾ・ク・ダ……)

こうしてこのバトルロワイアルの主催者、wiki管理人は、計画の失敗とそれ以外に得た何かを認めて静かに死んだ。

そして勝者となった爆弾も、勝利の余韻に浸る時間もなくその命が尽きようとしていた。
いかに強がろうとも、自信の唯一の弱点である心臓を破壊されたのは事実。生きていられるはずがない。

(まだだ……。この黒い核鉄を胸に埋め込めば……。私はまだ死ねない、死ぬわけにはいかない……。
 あいつを……666をこの手で殺すまで……。)

生きるために、復讐を達成するために必死であがく爆弾。だがその耳に、聞こえるはずのない声が届く。

(もういいんだよ、ちぃちゃん。 もうゆっくり休んで……。)
(これは、クーちゃんの声? いや、ただの幻聴だ。全ての世界から隔絶されたこの世界で、死者の声が聞こえるわけ……。)
(何言ってるのよ! たかが次元の壁も越えられないぐらい、私たちの愛は貧弱なものだったわけ?)
(そっか……。そうだよね……。愛に……不可能なんてないよね……。)

黒い核鉄をコトリと地面に落とし、爆弾は大地に膝をつく。
今ここに最強の吸血鬼、地球破壊爆弾No.V-7は息絶えた。意識してか無意識の行動か、その最後の姿は彼女がもっとも楽しい時を過ごした泉こなたになっていた。


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