Face of Fact


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白き翼を羽ばたかせ、半壊した病院を背に少女が駆ける。
名は予約被りに定評のあるtu4氏。
上段に構えるは大剣――永遠神剣『存在』。
つい先ほども振るわれた剣を、再度少女は猫耳を生やした彼女の敵へと振るう。

金属音。

肉を切り裂き骨を絶つはずだった一撃は、割って入った男の剣に防がれる。
こちらもまた巨大な剣だ。大きさだけなら翼の少女の剣をも上回る。
竜殺し。
神ならぬ人が鍛えし剣。
されど侮る事なかれ。
神の化身とも敵対者ともされる竜を断ち切るだけの暴力を秘めているのだから。


「はあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「うおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」


ギュラリ、ギリギリと耳を穿つ激突音が何度も何度も奏でられる。
矢継ぎ早に繰り出される二人の剣戟は、共に得物の大きさからは想像できない速さであった。


「チイッ!」


男の方の剣士――神行太保のDIE/SOULは相手の太刀筋の想定外の鋭さに舌を巻く。
彼の仲間であるネコミミストへの追撃を防いでからというものの、tu4氏の戦闘スタイルは一変していた。
大剣を基盤とした近接戦なのに変わりはない。
ただ今までのような一撃必殺とは違い、速度と手数重視の戦法で攻めてくるようになったのだ。

ダイソウとて速筆で知られた書き手である。一撃一撃のスピードに関しては誰にも負けないという自負はある。
そう、スピードだけならば。


「ただ一撃・・・それが全てを断つ!!!」


重心を低く前に落とし、強く踏み込み、居合いの要領で『存在』を振るう。
竜殺しが私の一撃より早く叩きつけられるも、避けはしない。
迎撃すればいいのだから。
一撃。弾かれる。問題ない。二撃。弾かれる。次はどうだ?
三撃、四撃、五撃、六撃!!
剣を振りぬき、返す刃でまた切りつけ、その動作を以て納刀を繰り返す。
ギンギンギン、ギンギンギンと何度も何度も切りつけられ、竜殺しの勢いが削がれ、遂に止まる。


「くっそおおおおおお!!」


それでもまだ止まってはやらない。
某支給品として猛威を振るった永遠神剣。
その中にあって只一本真価を発揮することのなかった剣。
主な使い手が魔力持ちでなく、その上本人は目立ちに目立ったあの男であったが為に、
頑丈な剣、魔力補給アイテムと化し、スキル自身は終ぞ使われることはなかったその技の名は……


「星火、燎原の、たああああああち!!」


斬り合いの中バサリと身を翻し背を向けるtu4氏。
その行為を単に隙と捉える程ダイソウは迂闊では無い。
それでも、彼はかわせなかっただろう。
巧妙な連続攻撃に隠された針の一刺しに心の臓を穿たれていたに違いない。

彼が、一人だったのなら。


「魔神剣・双牙!!」
「っつ、トリーズンブロック!!」


飛来した二つの衝撃波と黒き障壁が相殺する。
共に顔を歪める二人。
トリーズンブロックは一種のカウンター技だ。
攻撃を受けた方だけでなく、攻撃を仕掛けた方もダメージを受けるのは道理。
とはいえ相手が不死者では大した効果も無いのだが。


「あんた、なんでテイルズの技使えんのよ!?」
「あなただけには言われたくありません、tu4氏いいいいいい!!」


右手にフランベルジュを、左手にヴォーパルソードを構えたネコミミストをtu4氏が睨みつける。
確かにアニロワ2はともかく、スパロワやLS、DQFFの能力まで使用する一人多国籍軍にだけは言われたくない。
思わずノリツッコミをしてしまったネコミミストはオホンと一度わざとらしく咳をし、再生を終えた胸を張って答える。
我が身を惜しまず、危機に瀕している『誰か』の為に闘った漢の言葉を。


「我が身は牙持たぬ者の剣也!それが答えだ、tu4」
「……ふん、そういうこと。体は剣でできているってわけ?」


I am the bone of my sword.
正義の味方を志したあの赤い弓兵へと至りうる青年と同じく、初めはただの借り物かもしれなかった理想。
けど、かって体はスクライドでできているの遺志でしかなかったものは、
持前の正義感と幾たびもの出会いと別れを経験することで、今やネコミミスト自身の生き方へと昇華していた。
その在り様故に『なりきり』システムは彼女に新たな力をもたらしたのである。
即ち、解析と投影の力を!!
ネコミミストの所属するアニロワ2に士朗が登場していたのも一つの大きな要因だろう。
そのせいか、能力がアニメ基準な為固有結界は使用不可なのが欠点ではあるのだが。


「あんた、士朗wwwごときの技で士朗(笑)を産み出したロワの前身出身の私に勝つ気?」
「士朗wwwも士朗(笑)も士朗wもどれも士朗らしくて優劣なんて付けられない!ってちっがああああう!!」


再度気を取り直し、ビシっと剣を構えなおすネコミミスト。
ダイソウを助けるのに必死だった為半端に終わっていた解析を再開する。

――――同調(トレース)、開始(オン)
――――基本骨子、解明
――――構成材質、解明


「――――憑依経験、共感終了」


ロイド・アーヴィングの特技・奥義習得成功。
エラー。天翔蒼破斬、習得失敗。

やはりテイルズロワの人間でない自分に秘奥義は習得できないみたいだ。
それでも十分すぎる戦力増加である。


「闇の衝撃に呑まれなさい。ダークインパクト!」


続けてハイパーゼクターを解析しようとするもtu4氏に横槍を入れられる。
地より湧き出る闇の衝撃波をネコミミストも自身の衝撃波で打ち消し、即座にカブトゼクターを呼び寄せる。


「変身!!」


 ―― HENSHIN ――

電子音と共に六角形の装甲を身に纏ったライダーに姿を変える。
直後、ネコミミストを激しい頭痛が襲った。


「っぐ!」


思わずその場に蹲るカブトをtu4氏は投影による反動の浸食だと推測。
チャンスとばかりに闘鬼転生を用いて脳内補完を武装化。
拳を突き出し覇龍を開放する。


「出でよ、覇龍!!轟覇、機神拳!!」


ヒーーーーーーーーーーーーーーーーーーーホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

死んでも尚tu4氏に良いところを見せようというかの如く、オーラで象られた脳内補完が吠える。
巨体を一度大きくくねらせ、好いた女への貢物を得ようと爆進し、大きく口を開く。
迫りくる牙を前にしてようやくネコミミストが動く。
何か小声で呟いた後、伏せていた顔を上げる。
より一層強い光をその眼に宿して、ゼクターの角に手をかけ叫ぶ。


「キャストオフ!」


掴んだ角を倒し、電子音と共に装甲が弾け飛ぶ。
ネコミミストは己が手で防御手段たる鎧を捨てることとなったのだ。
数分前のネコミミストなら大いに焦ったことだろう。
でも、今は違う。度重なるライダーグッズの入手にと装着により、ライダーファンとしての知識を取り戻した今の彼女なら!

実体がない故に飛んできた装甲を意に介さず、脳内補完が噛み砕きにかかる。だが――


「クロックアップ!」
『Clock Up』


刹那――カブトの姿が消え、脳内補完の攻撃が空を切る。
主たるtu4氏も対地球破壊爆弾戦を思い出し、内で胎動する『空気』の力を呼び起こす。
引き出す力は、おbsnゲフンゲフン倉橋時深。物語の最後の最後にちょろっとしか出てこなかった空気キャラ。


「あんたがいくら早く動こうとしても無駄。時間ごと早くなる私には決して適い!」


タイムアクセラレイト。自身の時間を加速し驚異的な速度で攻撃する技により、tu4氏もまたダイソウの視界から消える。
互いに超速の域に入り、高速戦が始まる。
ネコミミストは足裏から衝撃波を発生させ接敵し殴りかかるも、元の身体能力で大幅に勝るtu4氏は難なく回避。
お返しとばかりに機神拳でカウンターを試みるtu4氏だが、今度は彼女がかわされることとなる。


「鳳凰……」


覇龍への意趣返しだとばかりに赤き火の鳥のオーラを纏ったネコミミストが飛翔する。
テイルズシリーズ伝統の切り込み技、鳳凰天駆。
フランベルジュを媒介に、炎を帯びた飛翔天駆。
されど締めは刺突ではなく正義の意思を込めた蹴り。


「ライダー、キイイイイイイイック!!」


テイルズとライダーのクロス技にオーラフォトンバリアを打ち破られ、吹き飛ばされるtu4氏。
彼女とてただではやられない。『時詠』と時深の性質を読み込み唱える。


「タイムシフト!!」


ぐにゃりと、時の流れが捩じ曲がり、双方の傷はそのままに時間が少し巻き戻され、戦闘がもう一度行われる。
またtu4氏の攻撃が回避されて終わりなのでは?と思う者も知れないが、違う。
テイルズは、基本技から技、奥義から奥義への連携ができないゲームなのだ。
対するタイムアクセラレイトは最大回数6回。一度の戦闘で三度まで連携できる。
手数の差は歴然である。

繰り返すが、彼女が一人であったのなら。



「ライダースラッシュ !!」


時の流れから隔絶した女二人の戦いに割り込むは、僕らのチート王仮面ライダーBLACK SRX。
ポイズンブラッドとタキオン粒子により構成された光の刃で『存在』を迎撃する。
必殺を期して放った一撃を防がれ、tu4氏は翼を広げ、大きく後ろへ跳躍。
同時にCLOCK OVERの機械音が『2つ』奏でられ、ダイソウの視界に『3人』の人間が姿を現す。


苦渋に舌を噛むtu4氏。
見誤った。時間攻撃が聞かないのはスーパーかがみんから聞いて知っていた。
だから相手に効果を及ぼすタイムリープは使わず、自身への時間操作で加速したのだが。
どうもSRXも仮面ライダーサソード(SASWORD)の力でクロックアップしていたらしい。
小癪にもネコミミストと同時にクロックアップすることで機械音を一人分のものと錯覚させてまで。


「光太郎は直情型の人間だって聞いていたけど、やってくれるじゃない」



性能差をモノともしないシャドームーンの
戦闘技術は伊達では無い。
センシティブイヤーでネコミミストが小声で伝えてきた作戦を聞き取り、冷静に機を覗っていたのである。
物理・熱攻撃無効、太陽エネルギーによる攻撃、月光による無限再生と相性によるところも大きいが、
タイマンでも地球破壊爆弾に勝てるチートオブチート。
シャドームーン分の『なりきり』の影響か明鏡止水の域に達した彼を倒さなければ、空気キャラ達に明日は無い。


「やめろ、tu4氏!!俺たちは貴女と闘いたくはない!!」
「そうです、さっきまで私達に力を貸してくれてたじゃないですか!」
「俺からも訳ぐらいは聞かせて欲しいなあ、嬢ちゃん。あんたには血も涙もあるみてえだが」


彼らは覚えてる。孤高の黒き書き手と影の繋ぎ師の死を不器用ながらも弔ってくれた少女の姿を。


「何を勘違いしているか知らないけど、ただ敵が同じだから共闘しただけよ。
 もうこの世界に空気はいない。精々ほとんど出番のない主催者くらい。
 だったら私はもう他人を気にする必要はない。心おきなく皆殺しよ」


空気キャラの復権の為には、目立つキャラを殺していくしかない。
彼らの地道な努力や活躍が報われるためには、表舞台でスポットライトを浴びている人気者達は邪魔なのだ。
純粋な願いを歪んだやり方で実行しようとするtu4氏を、ネコミミストは救いたいと思う。
空気キャラの多くは牙無き者達でもあるのだから。
その為にもまずは彼女の暴走を止めねばならないと声を荒げる。


「あなたもリレー書き手でしょ!一人になってどうするんですか!独自ルートでも切り開くつもりですか!」



そんな、正義の味方の正論を、王たる少女は、ただの一言で、粉砕、した。


「あはは!なにあんたたち、まだ自分が書き手本人だなんて思っていたの?」


笑う、笑う、笑う。さもおかしげに腹を抱えて空気王は嘲笑う。
ケラケラと、ケラケラと、凍りつき唖然とする三人の書き手を。
ああ、そうだ。これは使える。あいつらの心意気を挫くのにはちょうどいい。
tu4氏は笑みを浮かべたまま、誰もが知りたがっていたことを口にする。


「いいわ、私の首に嵌っていたやっかいな『テイルズロワ』の首輪を外してくれたことだし、少し真実を教えてあげるわ」


これ他の使用済み首輪と違って力業じゃないと解除できない厄介な首輪だったんだから、と。


「ところでネコミミスト。あんたが一番最近に書いた話はいったい何かしら?」
「何を言ってるんですか。そんなのアニロワ2の……え、ライダーロワNEXT!?」
「待ってくれ、ネコミミストさん。ライダーロワは荒れに荒れて2はまだ起動していないはず!」
「おいおい、どうなってんだそりゃ。あれか、お約束の時間軸の違いっつうことか?」


参戦時間軸の違い。いつからかパロロワに取り入れられた舞台演出の一つだ。


「残念。時間軸の違いで呼び出された人も一人はいるけど、それは大した問題じゃないわ。
 ねえ、ネコミミスト。あんたはもう気づいたでしょ?
 ……このゲームに呼び出された当初から、自分の書き手としての記憶が更新されていることに」


「何だって!?」
「本当なんですか!」
「……はい、本当、です」

「仕方ないわよねえ、アニロワ1は既に完結していたから更新されようがない。
 繋ぎ師も漫画ロワに移籍していて、その分の記憶の更新はアルレッキーノに持っていかれたんだから」


いつの間にか書き手としての記憶が更新されている。
完結ロワの書き手ならともかく、現在進行中のロワ書き手からしてはすぐに気付いてもおかしくない矛盾だ。
特に書き手ロワ2に呼び出されて後に完結した、ギャルゲロワ、ライダーロワ、テイルズロワの人間は気付かない方がむしろおかしい。
だが現実はどうだ。ジョーカーであるテイルズ勢は別として、前者2ロワの書き手達はなんの疑問も持たなかった。
仮面ライダー書き手なぞ、熱血怪人に最終回の話題を出されても平然としていたくらいだ。
『なりきり』の真価が存分に発揮されていたからである。
当初から気付けるだけの格をもっていたバトルマスター、速筆魔王LX、The God Of Chaos、ギャグ将軍、コロンビーヌといったメンツが、
それぞれメタ視線を放棄してバトル、ゲーム、カオス、ギャグ、恋愛、と趣味に走りロワを楽しんでいたのも原因だが。


「つまりね。私達はいわゆる残留思念なのよ。
 SSを書くときに私達書き手は色んなことを考えるわ。
 こうすれば面白そうだ。自分はこんな展開が書きたいって。
 そんな作品に込められた思いが、この書き手ロワ2における私達の性格の基盤」
「だが、俺にはぼんやりととはいえSSを書いていた時以外の記憶もあるぜ?」


お姉さまの修羅場ゲーに対するトラウマ、蟹座氏のチャットでの記憶、ロワには登場していないキャラへの知識。
このロワ内では何度か作品関係以外の記憶を書き手達が所持していることが何度か確かに描写されている。
これは自分たちが書き手本人である証拠ではないかとダイソウが問う。
マダオの考察を聞いていただけあって、彼も自分たちの正体には興味があるのだ。


「わかってないわねえ。しっかり思い出しなさいよ。SSを書いているからといってロワ以外のこともあれこれ考えるでしょうが。
 パンダ――ギャルゲロワで流行った親を現す隠語ね――が来たら家族のことを、BGMをかけているならアーティストのこと、
 所属ロワの超えたい人や、尊敬する人のこと。前日にあったチャットのこと。学校や部活、職場のこと。
 書き手にとってSSは、自らの心のうちの『何か』に形を与え外に出す行為。
 だからSSには一人一人の過去や経験も反映されている。これでも説明不足?」
「そ、そんな……」


ネコミストが力を失い崩れ落ちる。
自分が『衝撃のネコミミスト』と冠された書き手本人だと今まで信じて疑わなかった。
身体に関しては本来のものではないとわかっていたが、心まで偽物だったなんて……。
アイデンティティを砕かれ、光を失った少女にtu4氏は尚続ける。


「やっと理解したようね。改造したダイダルゲートを通して、リアルタイムで私達に思念は送り続けられているわ。
 とはいえ、流石にSSに込められた想いだけじゃあ人格を形成させるにはチグハグなのよ。幾分極端な人達も多いし。
 それで器として用意されたのが各ロワを象徴する、あるいはその人に合うとされたキャラの体ってわけ。
 書き手として特化されすぎた思考は主催者にとっても都合が悪かったし、
 『なりきり』システムを最大利用するなら、体ごと用意しちゃうのが一番早いとあいつは考えたのよ。
 まあ、単に首輪だけじゃなくて、体も使いまわしにした方が楽だっただけっていう可能性も否定しきれないけど」


三次元の書き手本来の体を二次元に複製するのはいささか面倒であり、何より書き手ロワの進行にあたって描写しにくい。
ならいっそ、どっかのキャラクターの体をそのまま流用すればいい。
レプリジンといったクローン技術は、各ロワの原作には山ほど転がっているのだ。
単にキャラの体を複製するだけならさほど手間はかからない。


「そうして生み出された身体に私達は千年リングの力で固定されたってわけ。
 後はあんた達も知っての通り。スパロワのクォボレーのようにあんた達は自分の持つ僅かな記憶にしがみついた。
 それでも足りない分は与えられた名やキャラに縋り付くことによって何とか補えていたのよ」



携帯電話でWIKIを読んだ影の繋ぎ師は知っている。
この世界における書き手達の登場話や暗黒覚醒話を。
当然のように超能力の類を初めから持っていたと思い込んでいた書き手達がいた。
読み手様達の為にと躊躇なく他人を殺そうとした書き手達がいた。
もう一人の自分や別キャラクターの記憶や性癖に浸食され、人格を変貌させた書き手達がいた。
自ら死を望む者や、死亡フラグを集める者がいた。
己が望むフラグを立てることに苦心する者達がいた。 
全てを、クライシス帝国の仕業にする、自分が、いた。

どれもが普通の人間として考えられない行動だった。
一人や二人なら、「まあ士朗だし」「まあ赤木だし」「まあ旦那だし」で済む行動だが、これが書き手達の半数以上となると話は別だ。
いくらチャットに出没する人達が「結論『全員変態じゃねーか』 まとめ『やはりそういうことか』」と称される濃い人物とはいえ、
皆良識ある人間と信じたい。多分。きっと。恐らく。……信じていいんだよね?勝手に信じておくよ!?

自分が誰であるのかわからない恐怖から逃れる為に、無意識のうちに『なりきり』を享受した。
与えられた名前こそが自分を表す記号であると強く実感したくて、あだ名通りに行動する者もいた。
主催者の狙い通りに。

マダオ達のように、途中から『なりきり』の呪縛を抜け出しかける者達が現れたのは、
所属ロワにおける投下作品の増加と、ロワ内での生を通して、アイデンティティがより強く確立されたからである。
同様に、アニロワ1書き手の死亡者が当初少なかったのは、唯一の完結ロワであったが故に、
作品数に比例して得られた思念が多く、自分自身への半端な疑惑がなかったのが真相だ。

またこのことからも空気でもないのに何故か元ネタ一切なしの体を与えられ、その上で自身を見失わず、
強烈な個性を誇る一人のオリキャラと化した666がどれだけイレギュラーかを証明してもいる。
WIKI管理人からしても彼女は予想外の存在で、だからこそ興味がそそられる書き手なのだろう。

それぞれ思い当たるところがあり、顔を伏せる3人に、tu4氏はネタばらしを締めくくる。
あくまでも戦意減衰の為に教えてやったのだ、管理人の目的までばらす必要はない。


「いい?ここで偽者が死んだからって、現実のあんた達が困ることは全くないのよ。痛くも痒くも無いんだし。
 主催の分身である私が保証してあげるわ。だからさ、全部無駄なのよ、あんた達がやってきたことは。
 ダイソウのガッツVSアーカードとか、私の掲げる目的みたいなのはともかくとしてね。
 それもちゃんと叶ったんだし、無様に生き延びることも無いわよね?んじゃ、死んで。
 私の、空気キャラの復権っていう目的なら、この世界の真実にはなんら矛盾しないんだしさ!!」


tu4氏が白きハイロウの翼を大きく広げ、天高く昇りゆく。
させるかと、間髪入れず繋ぎ師もセイリンジャンプで宙に舞い上がる。

後には未だ地に膝をついたネコミミストと、彼女を見下ろすダイソウだけが残された。

259:メタ思考の彼方に(後編) 投下順に読む 261:GO AHEAD!
時系列順に読む 261:GO AHEAD!
255:それぞれの愛ゆえに 神行太保のDIE/SOUL 261:GO AHEAD!
255:それぞれの愛ゆえに 漆黒の龍 261:GO AHEAD!
255:それぞれの愛ゆえに 予約被りに定評のあるtu4氏 261:GO AHEAD!
255:それぞれの愛ゆえに 衝撃のネコミミスト 261:GO AHEAD!
255:それぞれの愛ゆえに 影の繋ぎ師 261:GO AHEAD!
249:惨劇『孤城への帰還』(後編) King of 脳内補完 261:GO AHEAD!
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