戦え三人ライダー!


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孤高の黒き書き手さんよお。
基本的に自分のためなら他人を犠牲にするのも厭わない。
貴様はそんな性格じゃあなかったのか。
ところが最近のお前さんはどうだ?
初めて会う別ロワの人間を助け、その男と笑い合い、
遂には仲間だからとはいえ危険人物まで身を挺してかばった。

お前もか?お前もなのか!?そのまま良い人として対主催メンバーに雪崩れ込み、
誰にも嫌われることなく幸せになろうというのか!!

許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない!!

俺はまだ許されていないというのに!!

だから殺した。
煮えたぎる黒き怒りを容赦なくオーバーキルという形でぶつけた。




死とは、停止だ。
直前に抱いた感情を上書きできない状態と化す。
それが死ぬということだ。

孤高の黒き書き手とやらは死んだ。痛みに苦しみ助けを求めたまま死んだ。
奴はこれ以上苦しむこともないが、代わりに永遠に救われることもない。

俺が、奴から救いを奪ったのだ!なんという快感だろう。
この喜びに比べたら、ジョイント・ブレイカーによる反動など些細なものだ。
そういえば俺は修験者のようなものだと仰ってましたよね、天使様?
今、理解しました。俺がどうすれば真の意味で許されるのかを。

俺以外の奴を全て殺せば良かったんです。
本来人殺しは許されることではありませんが、ここはバトルロワイヤルの世界。
何人殺したところで読み手の方々に根本から嫌われることはありません。
人気キャラを殺した時は悲しまれるかもしれませんが、問題ありません。
トップマーダークラスなら嫌われるどころか寧ろ人気爆発です。
書き手からも間違いなく重宝されることでしょう。
後は俺を許そうとしない対主催の方々や他の優勝狙いの方々を排除しさえすれば、誰からも責められることは無いのです。
ロワを開催した主催陣の方々が人殺しを忌み嫌うはずはありません。
読み手の方も初のマーダーによる優勝エンドに度肝を抜かれ喜んでくれるでしょう。

愛媛が言っていた許されることの意味とはこういうことなのですね。
わかりました、わかりましたよ、天使様!!
これならお姉さまや熱血怪人の死も無駄にはなりません。
俺の輝かしい戦績として語り継がれるのですから。

あは、あはははははははははははははははははははははははははははは!!
許される、俺は、この偉業を成すことで許されるのだ。
やっと、自分自身を、許せるのだ!!

「……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさいいいいいいいいいいいいいい!!」

おおおおおお、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんんんん!!!

その為にも、

「ミインナ、死ンデクレ」

◇ ◇ ◇

黒き暴風が駆け抜ける。
ヒュッケバインボクサートロンベと一体化した熱血王子の機動力は伊達では無い。
孤高の黒き書き手をバラスや否や大きく後ろに跳躍、再び影に潜る。
援軍としてやってきた人間は共に覚えのある書き手であり、片方は超絶級のチートだとは理解している。
だが今回の戦闘フィールドは屋外、夜の闇を存分に利用できる。
影渡と高速起動による撹乱殺法なら十分に通用すると判断し逃亡を押し留まる。
何よりも影の繋ぎ師とネコミミストを除き全員が大きく疲労しているのだ。
一人殺した位で逃げだすには余りにも惜しすぎる。

例え熱血王子が逃げ出そうとしても、ここにいる多くのメンツは許しはしなかっただろうが。

「私は、何としてもあなたをあの時止めておくべきだった!!」

影の繋ぎ師により駆られたワルキューレは将にぶっちぎりな速度を誇り、碌に情報交換をする暇さえ無かった。
それでもわかる。王子の名を叫んだ繋ぎ師の声は怒りとともに悔しさとやるせなさに満ちていた。
きっと彼も熱血王子を止めることができず誰かを傷つけられたのだろう。
自分があの時止められていれば多くの悲劇が起きなかったかもしれない。
でも時も失ったものも取り返せはしないから、せめて、ここで蹴りを着けると心に誓う。
手にするはオーガドライバー。僅かな時間だったけど確かに心を繋いだ仲間の力。

「今度こそ倒す。熱血王子め、許さん!!」

孔明の残した携帯電話は影の繋ぎ師に多くのことを教えてくれた。
ネコミミストという一人の少女が戦士へと至った道も。
先程までハイパーカブトに変身していた青年が同郷の漆黒の龍であることも。
仲間を奪われ続けたネコミミストの過去も。
冷酷になり切れなかったある少女との珍道中で笑う漆黒の龍の姿も。
悲劇が約束されたネコミミストの未来も、悲しみに暮れる漆黒の龍の今も、繋ぎ師は全て知っている。
だから、守る。せめてこの二人の明日が月と太陽に照らされているように。
熱血王子の悲しみすらも知りながら、正義の味方として切り捨てることを選ぶ。
発動するは二つの王者の石の力。世界の始まりと終わりを照らす光の力。

「よくも、よくも孤高さんを!!」

助けて、助けられ、助けて、助けられ。不思議な出会いだった。名前やtu4氏のことなど何かと縁がある人だった。
握手をした。温かくて軟らかかった。笑顔を浮かべてくれた。可愛かった。
地球破壊爆弾とロリスキーの情事を除いた時の真っ赤な顔や、呆けた顔。
抱きしめた時の狼狽した顔や、涙眼の顔。
パピヨンスーツを着た時の笑いを堪えた顔や、思わず噴き出してしまった顔。
君は僕に色んな表情を見せてくれたね?僕もきっと君に色んな顔を見せたと思うんだ。
初めはね、命の恩人だからという理由で君を守ろうと思った。
けどね。君と一緒にいるのが余りにも楽しくて。仲間の死を堪えようとする君の姿に耐えられなくて。
僕は、いつしか僕の意志で君のことを守りたいって、そう思うようになっていたんだ。
なのに、守れなかった。僕の知る君の表情がこれ以上増えることはない。
悲しかった。泣きたかった。でも、ごめん。
僕はどこまでいっても正義漢みたいだから。目の前の悪を放っておけないから。
何よりも、最後まで自分にできることをやり続けた君に、泣いて立ち止まる僕の姿なんか見せたくないから。
だから。

ダメージでさっき解けてしまったカブトの変身の代わりに、リュウガのデッキを構える。
泣くのを我慢するのはもう限界に来てるから。仮面を被り涙を隠そう。
応えるように何度も何度も僕たちを助けてくれたドラグブラッカーが吠えるかのように姿を現す。
わかってる。お前も孤高さんのことが好きだったんだろ?なら一緒に仇を討とう。

三人の正義の書き手が、三者三様のポーズを取る。されど唱える言葉は只一つ。

「「「変……身ッ!!」」」

その身を変えた三人の書き手。
金色に縁取りされた黒きローブを身に纏い、一本の大剣を構えた牙無きものの剣が。
黒きボディに銀の装甲を輝かせ、二刀の剣を帯びた太陽と月の王子が。
渾名の如く黒き龍を従え、右手に剣を左手に盾を構えた天の道を行き全てを司る男が。
それぞれの意志のもと熱血王子に相対した。


◇ ◇ ◇


「……手酷くやられちゃったなあ」

流石というべきか。それとも今が吸血鬼の力を高める夜だからか。
肉体の回復に引きずられるように地球破壊爆弾は意識を取り戻していた。
とはいえ疲労はかなりのものだ。度重なる大技の解放と再生、さらに激戦による復活の反動もある。

「激戦、かあ」

激戦。漫画ロワに於いて猛威を振るっている類希ない回復アイテム。
アニロワ1・2出身である自分とは何の縁もないその支給品をいつの間にか握りしめていた。
まるで、行かないでと大切な誰かの手を繋ぎとめようとするかのように。

「かがみん、だよね。やっぱさ、私を助けてくれたのは」

クールなロリスキーのことではない。彼女の支給品に激戦なんて含まれてはいなかった。
それでも、ジグマールに成り切った書き手がいない以上、柊かがみ以外に激戦の持ち主はありえない。
そして主催者側の人間である自分は不幸にも――いや、彼女の名誉に賭けて言い直そう――幸運にももう一人の柊かがみを知っている。

「あはは、駄目だよ、かがみん。スタンドが自律稼働なんかしちゃあ。ジョジョ好きの人に怒られちゃうよ?」

予約被りに定評のあるtu4氏。そうだ、自分と闘った書き手の中にあの空気王は間違いなく居たのだ。
WIKI管理人により彼女の監視として遣わされたスーパーかがみんも共に来ていてもおかしくはない。
自らが横たわる隣の台には仮面ライダー書き手により『喰われた』はずのクールなロリスキーが無傷で寝転がっているのだ。
確かにライダー書き手がロリスキーを喰らった瞬間、遅ればせながら奴の腕は吹き飛ばしたが、
それにしても無傷というのはありえない。実際ロリスキーは不死者にも関わらず即座に復活しなかったのだから。

ああ、だったら、答えはやっぱり一つしかないんだ。
主催者と直通しているスーパーかがみんが、自分とロリスキーを命に代えて助けてくれたのだ。

「重い、重すぎるよ、かがみん……」

なりきりシステム、なんて業の深いものなんだろう。
元の書き手の人としての人格を否定し、本来ありもしない繋がりを与える。
熱血王子のように本来の性格と全く合わないチグハグなキャラを与えられ、暴走する書き手も出てくるくらいだ。
スーパーかがみんはきっと私がこなたで、あの子がかがみだったから私達を助けてくれたのだろう。
けれど、私はこなたに成り切れないから、彼女達の柊かがみの部分を愛しきれない。
彼女達が見ている含まれる泉こなたの部分を自分自身が容認できない。

ロリスキーは私が愛せない分まで愛してくれると言ってくれた。
嬉しくなかったわけがない。でも違うのだ。地図氏が求める愛は、地図氏が定義する愛は――

相手に自分をどこまで寄せてもいいっていう、安心感。自分が理解されている。相手を理解できているってことに対する喜びなのだから。

「だからね、ロリスキーさんのせいじゃなくて、私のせいなんだ~」

どんなに思いを寄せようとしても、どんなに相手を理解しようとしても、
ドSと地球破壊爆弾として二分された自分は地図氏として50%しか愛せない。
そのことを痛感してしまったから、もう、元の関係には戻れない。だから。

「ごめんね、かがみん」

台から起き上がりレヴァンテインを眠り姫に向って振り上げる。
知ってしまったから。彼女を自分以外の誰かに取られる悲しみを。

愛する人を殺して自分だけのものにする。

なんて陳腐な発想だろうか?パロロワ界に名立たる地図氏たる自分が、
まさかこんなにも面白みのない行動をするとは思いもしなかった。
ああ、でもこの発想を本来持つ人たちが忘れがちな欠点――愛することはできても、愛されることはない――は、
初めっから解消されているのだから、問題ない。
むしろ逆だ。彼女を自分の手で殺しさえすれば、私はもう彼女への愛の不足に悩まないでいい。
ついでに他の誰かに取られることが無くなるのだから至れり尽くせりだ。

一人勝手に納得し剣を振り下ろす。最後までロリスキーは眼を覚ますことはなかった。






【クールなロリスキー@漫画ロワ 死亡】

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