ようこそルナティックパーティー(前編)


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衝撃のネコミミストは、道路の真ん中で立ちつくしていた。
病院へ全力で向かっていたはずの彼女が、何故こんなところで止まっているのか。
その理由は、彼女の眼前に広がっていた。

「………!」

いったいビル何階分なのかという、巨大な門。それが彼女の前に立ちふさがっていた。
もちろん、そんなものがこの会場に実在するはずがない。これは彼女が見ている幻だ。

(ついに私も、真の護身に目覚め…って、そんなもの目指してないって!
落ち着け、ネコミミスト…。素数を数えて落ち着くんだ…。
護身は関係ないにしても、これはおそらく私の防衛本能が見せている幻…。
私の本能は、病院へ行くことを拒否している…!)

ネコミミストの頬を、冷や汗が伝う。

(ここに連れてこられた頃の私だったら、しっぽと猫耳を巻いて逃げ出していたかもしれない…。
けど、今の私は違う!スクライド、幻夜、Chain-情…それに666!
みんなが守ってくれたこの命…。ここで活用しないでどうする!)

己の胸に宿る決意を再確認し、ネコミミストは幻の門を押す。
門はゆっくりと開き、やがて完全に開ききるとスッと消え去った。

(門は消えた…。けど、まだ足が重い…。
そこまで私は病院に恐怖を感じているのか…!
こんな足じゃ、病院に着くまでに『孤城の主』が終わってしまう!
何か乗り物でもあれば…って、本当にあったー!)

ネコミミストの眼前には、一台のバイクが転がっていた。
6/の支給品であった、ワルキューレ@スパロワである。
ちなみに本来は「副司令変装セット」や武器のメジャー&ベーゴマもセットになっていたのだが、それらは落下の際にどこかに行ってしまったようである。

(まだ天は私を見放してない…。さあ、行こう!いざ病院へ!)

颯爽とバイクにまたがるネコミミスト。しかし、彼女はここである事実に気づいてしまう。

(私…バイクの運転したことなかったー!)

先ほどの颯爽とした様はどこへやら、がっくりとうなだれるネコミミスト。
頭の猫耳も、心なしかしおれ気味である。

(Chain-情なら、バイクの運転出来たかなあ…。ああ、なんて惜しい人を失ってしまったのか…。)

そんな理由で死を惜しまれてもなー…というぼやきが聞こえた気がしたが、気にしないでおく。
何はともあれ、これではバイクがあっても宝の持ち腐れだ。
ネコミミストが途方に暮れていると、そこへ一人の参加者が近づいてきた。

「どうしました、お嬢さん!何か困りごとですか?」
「ああ、実はですね…。」

声をかけてきた人間のほうに向き直り、ネコミミストは目を丸くする。
なぜなら、あまりにタイミングがよすぎたから。その男は、バイクを操るのにまさにうってつけの人材だったから。
物語に愛されるというのはこういうことなのかもしれない。そんなことを思いながら、ネコミミストは叫んだ。

「か…仮面ライダー!!」


◇ ◇ ◇


「さあ諸君――――――――――――――――戦争の時間だ」

ネコミミストが目指す病院。いや、正確には病院跡。
今、ここでは闘争の宴が始まろうとしていた。
主賓の名はアーカード。否、それはその人物を構成する個性の一端に過ぎない。
その真の名は地球破壊爆弾No.V-7。
チートが日常茶飯事のこの書き手ロワにおいて、開始当初から現在に至るまで戦闘力の最高峰に君臨し続ける書き手。
招待されたのは6人。
ここまで地球破壊爆弾と同じ道を歩きながらも、袂を分かつことになってしまった二人の強者。
目立つものへの敵対心を抱き、その標的をアーカードに定めた女帝。
仲間を求めこの地を目指し、闘争に巻き込まれた二人の若者。
そして、愛のにおいをたどってここまでやってきた自動人形。

「どうした?迷わず来るがいい。お楽しみはこれからじゃないか!」
「言われなくても…。行くぜ!」

先陣を切るのは、巨大の一言では語り尽くせない大剣を持った剣士、神行太保のDIE/SOUL。
神行法で一気に地球破壊爆弾に接近し、竜殺しを振り下ろす。
圧倒的破壊力のその一撃を、地球破壊爆弾は紙一重で回避。
しかし、DIE/SOULも初撃からクリーンヒットが奪えると考えるほど甘い人間ではない。
素早く竜殺しを手放し、地球破壊爆弾の顔面めがけて拳を振るう。
だがその拳も、すんでの所でかわされる。
反撃を叩き込もうとする地球破壊爆弾だったが、背後からのアクションがそれを許さない。

「客は一人ではないぞ、孤城の主よ!」

凶悪な笑みを浮かべたマダオが、地球破壊爆弾めがけパニッシャーを巨大な鈍器として振るう。

「ああ、わかっている!ちゃんと全員相手にしてやるさ!」

迫り来る十字架を飛び上がってよけ、地球破壊爆弾はお返しとばかりにソード・カトラスの銃弾をマダオの顔面に撃ち込む。

「ハッハッハッハ!!面白い、面白いぞ地球破壊爆弾!貴様のその動き、不完全だがまさしく無想転生ではないか!
漫画ロワ所属の私ならともかく、アニロワ所属の貴様が目覚めるとはなあ!」

顔の半分を吹き飛ばされながら、マダオは笑う。
彼女の言う無想転生とは、愛と哀しみを知ったものが習得できるという北斗神拳の最終奥義である。

「感謝しておこう、マダオ!同じアーカード同士が近くにいたおかげで、私にも漫画ロワの因子が少しだけ流れ込んできたようだ!
もっとも、たったこれだけの因子ではとても本家の無想転生にはかなわないがなあ!」

地球破壊爆弾の蹴りが、マダオの小さな体を吹き飛ばす。

「後ろが隙だらけなのよ!」

休む間もなく、新たな敵が地球破壊爆弾に襲いかかる。予約被りに定評のあるtu4氏だ。
永遠神剣「存在」を構え、tu4氏は突っ込む。狙うは、地球破壊爆弾の心臓。
アーカードは心臓を破壊すれば死ぬ。ギャルゲロワ所属の彼女でも知っている常識だ。

「隙?違うな。これは余裕というものだ!」

振り向きざま、地球破壊爆弾は指二本で「存在」の刃を挟み込む。

「慢心せずして何が王か!」

そしてtu4氏が次の行動を取る間もなく、地球破壊爆弾の拳がtu4氏に叩き込まれる。
苦悶の表情を浮かべながら、tu4氏は瓦礫の上を転がっていった。

「言ってくれるわね…。
何もアーカードやギルガメッシュのような、いるだけで特級の存在感を放つ連中だけが王じゃないのよ!
見せてあげる、空気王の力を!」

tu4氏の髪が、黒く染まる。そう、彼女はもう一度エンジェルアームを撃つつもりだった。
かつて書き手ロワを存分に引っかき回した、あの伝説の必殺技。
ましてや今回はギャラドスの力が加わり、その威力はさらに倍増!…となるはずだった。
撃つことが出来ていれば。

「きゃああああ!!」
「やらせない。」

長門に変身した地球破壊爆弾が投げた槍が、tu4氏の右腕を肩から切り離していた。

「王であろうと空気は空気。空気はどんなに頑張っても引き立て役がせいぜい。
なぜなら華々しく活躍した時、それはもう空気ではなくなっているから。
空気というものに固執した時点で、あなたは負けが決まっていた。」

淡々と語りながら、地球破壊爆弾はtu4氏に向かって歩を進める。

「させるもんですか!!」

だがそこに、孤高の黒き書き手が金属バットで殴りかかる。
tu4氏が危険人物であることは、とっくの昔に彼女も理解していた。
だが、それでも彼女はギャルゲロワの仲間なのだ。
うっかり侍が死んでしまった。お姉さまが死んでしまった。
最速の人もステルス鬼畜も歩く頭脳戦も汚れなき愛も死んでしまった。
シルベストリもドラえもんもフラグビルドもボマーも鉄槌も死んでしまった。
もう、仲間が死ぬのなんていやだ。
彼女がそう思ったとして、誰がそれを責められるだろうか?
だがそれでも、孤高の行動は決して褒められるものではなかった。

「そんな特殊能力もないただの棒きれで、私を殺せると思ったかヒューマン!!」

金属バットで殴られた程度で、地球破壊爆弾がひるむはずもない。
デコピン一発で孤高を吹き飛ばし、後ろで攻撃態勢に入ろうとしていたDIE/SOULに叩きつける。

「どうした、これで終わりではあるまい!
全力で来い!もっと宴を盛り上げようじゃないか、客人達よ!」



「あうう…。」
「大丈夫か、孤高さん!無茶だよ、アーカードに正面から向かっていくなんて!」

額から血を流し、痛みに顔を歪める孤高の黒き書き手。その体を、漆黒の龍が抱き起こす。

「そいつの言うとおりだぜ。あの化け物とやり合えるのは、同じ化け物だけだ。
一般人はおとなしく後方支援に徹してな!」

そう叫ぶと、DIE/SOULは現在マダオとぶつかり合っている地球破壊爆弾に、今一度突っ込んでいく。

「あの人の言うとおりだよ、孤高さん。孤高さんの力じゃ…。」
「でも…。でも…悔しいじゃないですか!仲間がやられてるのに!私には何も出来ないなんて!」

孤高の黒き書き手の頬を、涙が伝う。

「戦えないのと何も出来ないのとでは、意味が違うのよ、孤高ちゃん。」
「え?」

聞き覚えのある声に、孤高は振り向く。そこには、コロンビーヌが立っていた。

「コロンビーヌさん…。」
「久し振りね、孤高ちゃん。」

見覚えのある顔に、わずかに安堵する孤高。だが、それ以上に彼女は驚いていた。
コロンビーヌの外見は、温泉で別れた時と何一つ変わっていないはず。
なのに、この数時間で彼女はずいぶんと成長したように見えた。
そう、まるで恋に憧れる少女が、一気に我が子を愛する母親になったかのように。

「コロンビーヌさん、さっきの言葉はどういう意味です?」

奇妙な感覚を気にしつつも、孤高はコロンビーヌに尋ねる。

「そのままの意味よ。あなたは肉体的にはとても弱い。おそらく、ここにいる他の誰よりもね。
正面から戦おうなんて思ったら、確実に死ぬわ。
けど、肉体の強さだけが人間の価値じゃない。
頭脳、運、優しさ…。どれも大切なもの。
考えなさい、孤高ちゃん。直接戦う以外に、あなたが出来ることを。」
「私に…出来ること…。」

孤高の頭に真っ先に浮かぶのは、自らが持つ異能。
それは他人から与えられたもの。だが、紛れもなく自分の力だ。

「コロンビーヌさん、私があげた変化の杖、まだ持ってます?」
「ええ。」
「あれ、ちょっとの間返してください。それから漆黒さん、協力してもらえますか?」
「もちろんだよ!」
「私、やってみます…。私に出来る方法で、あの人を止めます!」


「フハハハハ!!実に素晴らしいぞ、二人とも!
もっと私を楽しませろ!私を地獄に連れて行ってみせろ!」

アーカードの姿に戻った地球破壊爆弾は、DIE/SOULとマダオを同時に相手にしながら、それでもなお余裕を見せていた。
DIE/SOULとマダオ、今更言うまでもないが、共に人間の域を超越した戦闘能力の持ち主である。
だが、それでも地球破壊爆弾を打ち倒せない。
不完全とはいえ北斗神拳の奥義を身につけた彼女に、流れを引き寄せるほどの一撃を与えられない。

「くそっ、チョロチョロしやがって!」

義手から砲弾を撃ち出すDIE/SOUL。だが地球破壊爆弾はそれを難なく回避し、投影した鎖鎌を投げて反撃する。

「ふん。」

だがその鎖鎌は、横合いからマダオに殴りつけられあさっての方向へ飛んでいった。

「さっきの貴様の言葉、そのまま返すぞ。こんな特殊能力もないただの刃物で、我々を殺せると思ったか?」
「何、別に君たちを侮っているわけではない。せっかくの宴だ。
見せられる芸は出来るだけ見せた方が面白いじゃあないか!」

不敵な笑みを浮かべながら、マダオの言葉に応える地球破壊爆弾。
そこへ、新たな男が乱入してくる。

「うおおおおお!!」

それは、カブトに変身した漆黒の龍だった。アメフト選手のように何かを胸に抱え込んでいるようだが、それが何なのかはよく見えない。
とにかく、漆黒の龍はそれを抱えたまま、一直線に地球破壊爆弾に向かっていく。

「さっきの小僧か…?止せ!いくら仮面ライダーでも、そんな考えなしの突進が通用する相手じゃねえ!」

DIE/SOULの忠告にも耳を貸さず、漆黒の龍はそのまま突っ込む。

「いい度胸だ、仮面ライダー!私も、真っ向から受け止めてやろう!」

地球破壊爆弾が、拳を振り上げる。

「クロックアップ!」

漆黒の龍が、カブトの特殊能力を発動させる。

「時の流れに干渉する能力か…。ならばこちらも!スーパーキョンタイム!」

負けじと、地球破壊爆弾も特殊能力を発動させる。お互いの能力が相殺しあい、二人は通常の時間の流れで動くことになる。
一方、他の面々は二重に効果を受けてまともに動けない状態である。

「さあ、これで終わりではあるまい!次は何を出してくる、仮面ライダー!」

地球破壊爆弾の拳が、漆黒の龍に迫る。

(まだだ…。チャンスは一度だけ…。出来るだけ引きつけてから…今だ!)

限界まで地球破壊爆弾に肉薄したところで、漆黒の龍は胸に抱いていた物体を相手の眼前にかざした。
それは、孤高の黒き書き手の生首だった。むろん、漆黒の龍が彼女の首を切断したわけではない。
変化の杖による変身である。
孤高の黒き書き手が愛の伝道師より与えられた異能、ギアス(ギャルゲロワ仕様)。
相手に甚大な精神ダメージを与えるこの能力なら、自分でも地球破壊爆弾を止められるかもしれない。孤高はそう考えた。
だが、正面から行ったところであんな怪物と自分が目を合わせるのは至難の業だ。
そこで彼女は考えた。自分が荷物となり、自分より身体能力で遙かに勝る漆黒の龍に運んでもらえばいいのではないかと。
漆黒の龍には出来るだけ「荷物」が自分であることを悟られないようにしてもらい、直前で出してもらえば成功の確率は十分にある。
そして、彼女の策はここまで順調に進んできていた。

(あなたが何故戦っているのか、私は知らない…。
けど、あなたを止めなければ私の大切な仲間たちが死ぬかもしれないんです!
ひどい仕打ちはお互い様ってことで、許してください!)

地球破壊爆弾の目をしっかりと見据え、孤高はギアスを発動させる。

「ぐうぅぅぅぅぅ!!」

地球破壊爆弾の顔が、苦痛にゆがむ。

(やった!これでしばらくは気絶…。)

作戦の成功に、こみ上げてくる喜びを隠しきれない孤高。
だが、その喜びはすぐに粉砕される。

「ぐがっ!」

ふいに伸びた、地球破壊爆弾の右手。それが、漆黒の龍の頭をわしづかみにした。

「悪くない作戦だったぞ、二人とも。だが、この私を黙らせるには出力不足だったようだな!」
「そんな…!ギャルゲロワのすべてをぶつけたっていうのに…!」

孤高が絶句するのも無理はない。いくら平均的に精神的耐久力が高いパロロワ書き手でも、あの技を受ければ普通は無事ではすまない。
だが、地球破壊爆弾は普通の書き手ではない。
あらゆる方向性の話に対応し、特にグロ描写では他の追随を許さない。
彼女にとって、「ギャルゲロワのすべての苦痛」は決して耐えられないレベルのものではなかったのである。
とは言っても、その顔色は若干青ざめてしまっているのだが。

「礼の代わりにあの世への片道切符をプレゼントしよう。楽しんでこい!」
「い、いえ、遠慮してええええええ!?」

地球破壊爆弾は、漆黒の龍を砲丸のごとく放り投げる。孤高の首と共に宙を舞う漆黒の龍。
その体は、どんどんと病院から離れていく。

(いや、ちょっと、いくらアーカードでもこれはやりすぎじゃないの?
というか、病院の隣ってたしか禁止エリアになってたはず…。
やばいって!このままいったら爆死じゃないか!)

必死でもがく漆黒の龍だが、いかに仮面ライダーカブトと言えど空中を猛烈な勢いで吹っ飛ばされている現状ではどうしようもない。
生首状態の孤高はもっと無力だ。まあ、今の彼女は首輪が消えているので爆死の危険性は限りなく低いが。

(まずい!これは本格的にまずい!せめて孤高さんだけでも…。
いや、こんなスピードで飛んでる時に手を離したら、思い切り地面に叩きつけられて大惨事じゃないか!
ああ、もう!どうしたらいいんだ!)

解決策が見いだせず、焦りを募らせる漆黒の龍。だが、その体は突然停止する。

「ぐげえっ!」

移動エネルギーが急激に零になった反動を受け、漆黒の龍は悶絶する。
しかしそれに何とか耐え、彼は何が起きたのかを確認すべく後ろを振り向く。

「ど、ドラグブラッカー!」

そこにいたのはリュウガの契約モンスター、ドラグブラッカーだった。

「おまえが受け止めてくれたのか?
でもおまえ、ソルテッカマン運んだ時の疲労で出てこられないはずじゃ…。」

漆黒の龍の当然の疑問に対し、ドラグブラッカーは「何も言うな」とばかりに首を振る。
そして、その辺の窓ガラスからミラーワールドに戻っていった。

「あの子、無理してまで私たちを助けてくれたんですね…。」
「うん…。」

孤高の言葉に、漆黒の龍はゆっくりとうなずく。

「さあ、早く戻ろう、孤高さん!あいつに助けてもらったこの命、無駄には出来ない!」
「はい!」


◇ ◇ ◇


二人の黒き若者が退場した病院跡。むろん、闘争の宴はまだ続いていた。

「ガッツに関係ない武器はあまり使いたくねえが…。わがまま言ってられる状況じゃねえよなあ!」

DIE/SOULは懐から核鉄を取り出し、「武装錬金」と叫ぶ。
その瞬間、武装錬金「ブレイズオブグローリー」が発動。DIE/SOULの体が炎に変化する。

「吸血鬼らしく、灰になりやがれぇぇぇぇぇ!!」

猛火の波が、地球破壊爆弾に襲いかかる。それに対し地球破壊爆弾は落ち着いて後退。
そこに落ちていた剣を拾い上げ、炎を切り裂く。

「なにっ!?」

一瞬驚きを見せるDIE/SOULだが、すぐにその剣が見覚えがあるものであることに気づく。
そう、炎を操る支給品は、何もブレイズオブグローリーだけではない。

「レバ剣、ゲットだぜー☆」

こなたに姿を変え、場の雰囲気に合わぬ陽気な声で地球破壊爆弾が叫ぶ。
彼女の手に握られているのは炎の将・シグナムのデバイス、レヴァンティン。
仮面ライダー書き手が持っていた、不明支給品の正体である。

「だが、レヴァンティンで操れる炎の量などたかがしれている!防ぎきれるもんならやってみやがれ!」

炎を総動員して、地球破壊爆弾を消し炭にしようと迫るDIE/SOUL。
だが地球破壊爆弾は目にも止まらぬ速さでレヴァンティンを振るい、すべての炎をはじき返す。

「ふざけんな!チートにも程があるだろ、この野郎!」
「んふっふー♪これはチートじゃなくて専用装備補正というものだよ☆
それより、そのまんまでいいのかな、ダイソウくん。」
「どういうことだ!」

DIE/SOULの怒号にも、地球破壊爆弾は笑みを崩さない。

「こういう…ことだ!」

アーカードの姿に戻り、地球破壊爆弾は瓦礫に覆われた地面に思い切り拳を叩き込む。
すると、地面から大量の水が噴き出してきた。地球破壊爆弾の一撃が、地中の水道管を破壊したのである。

「がああああ!!」

水をまともにあび、DIE/SOULは苦悶の声をあげる。
ブレイズオブグローリーで生み出した炎の完全消化、それは使用者の死を意味する。

「クソが…。」

武装錬金を解除し、元の姿に戻るDIE/SOUL。しかしすでにかなりの量の水をあび、相応の体力を持っていかれてしまっている。


「これでしばらく、貴様は動けまい。さあ、貴様はどうする、マダ…。」

地球破壊爆弾が最後まで言い終わらぬうちに、マダオのパニッシャーがその体を殴り飛ばした。

「ザ・ワールド!時よ止まれ!」

さらに間髪入れず、マダオは「世界」を発動させ時を止める。

「眠れ、爆弾よ!」

マダオが突き出した右手に巻かれているのは、コロンビーヌから借り受けた時計型麻酔銃。
そこから放たれた針が地球破壊爆弾めがけ飛んでいき、その寸前で止まる。

「そして時は動き出す!」

能力が解除されると同時に、地球破壊爆弾の額に針が突き刺さる。
だが、地球破壊爆弾の対処は早かった。
自分を眠気が襲ってくるのに気づくと、迷わずレヴァンティンで顔の上半分を斬り飛ばし「毒抜き」を行う。
しかし、その程度はマダオにとっても想定の範囲内だ。彼女は、少しでも地球破壊爆弾に悪影響を与えられればそれでよかったのである。

「無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!」

マダオ本人と、「世界」の拳が同時にラッシュを放つ。
パロロワ界最強レベルのキャラと、「ジョジョ」世界最強クラスのスタンドの同時攻撃。
この直撃を受け、さすがの地球破壊爆弾もボロ雑巾のようになって吹き飛ぶ。

「まだまだ!!」

マダオは、なおも攻撃の手をゆるめない。アーカードのしぶとさは、彼女自身が一番よく知っていることだ。
マダオは容赦なく、ボロボロの地球破壊爆弾に対してパニッシャーに装備されたロケットランチャーの弾丸を撃ち込む。

「やったか…?」

巻き上がる爆風を見つめながら、マダオは呟く。だがすぐに、彼女は自分の過ちに気づく。

(しまった!爆風で周りが見えない状況で「やったか?」と呟く…。完全に相手の生存フラグではないか!)

マダオが危惧したとおり、地球破壊爆弾はまだ生きていた。
もっとも首から上は完全に消失し、右腕は半ばまでちぎれ、全身が自らの血で染まっていたが。

「ハハハハハハハハハハハハハハ!!今のはなかなか効いたぞ!!
さすがは私と同じアーカードだな!!ではここまで私を追いつめた貴様に敬意を払って…。
もう一段階上の私を見せてやろう!!」


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