マガツカオルタナティブ 1


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宇宙の何処かに在る“英霊の座”
光も音も時間さえも存在しないその世界から一つの意識体が漂い出た
“座”に括られた霊核の複写体であるソレは周囲に満ちるエーテルを使って自らの肉体を
形作りながら一つの方向に向って次第に速度を上げていく
紫色の淡い光に包まれたソレが長い髪を靡かせた女性のシルエットとなり蒼く輝く太陽系
第三惑星の衛星軌道上に到達したその時
進路上に唐突に現れた光り輝く鏡のようなゲートがソレを飲み込んだ

“アンタ誰?”
お約束のその台詞が桃色の髪の少女の口から発せられることは無かった
少女も監督役の頭の淋しい中年の教師も少女の魔法をある種の期待を込めて見守っていた
同級生の少年少女達も
皆一様に驚きの言葉を発するどころか呼吸することすらも忘れて少女が呼び出したモノに
見惚れていた

先端が地面に届こうかという艶やかな長髪は草原を吹き抜ける微風を孕んであたかも紫色
の蛇の一群であるかのようにしなやかにうねり
女性としては長身のメリハリの効いた悩ましいプロポーションの肢体を極端に丈の短い黒
のワンピースが包んでいる
顔の上半分を覆う奇怪な眼帯と相俟ってこの世界の一般常識からすれば異常かつ破廉恥極
まりない容姿であるにも関わらずその場に居合わせた一同の脳裏からそのような常識など
吹き飛ばしてしまう程にソレは圧倒的に美しかった

「ここは…それに貴女は?」
自分が呼び出した美の女神(にしては幾分ボディコン風味だが)の口から発せられた艶を
含んだ涼しげな声を聞いて子宮にズシンと響く衝撃を受けた桃色の髪の少女は腰砕けにな
りそうな自分を叱咤しながら緊張のあまり裏返った声を絞り出した
「ここはトリスティン魔法学院…私はルイズ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・
ラ・ヴァリエール」
ここでルイズと名乗った少女は自分が僕として召喚したはずの相手に気圧され思わず質問
に答えてしまったということに思い至る
「ア、 アンタは私に使い魔として召喚されたのよ!御主人サマが名乗ったんだからさっさ
と名前くらい言いなさいよ!」
先刻までの腰が引けた態度から一転して高圧的な物言い(120%虚勢だが)に転じたル
イズの姿に遠巻きに見ていた一同は一様に驚く
特に密かに探査の魔法を使ってルイズの召喚した妖しい女性がとんでもなく非常識な存在
だということを認識していた頭部の空気抵抗が著しく少ない中年教師は最悪のケースに備
えて呪文の詠唱に入る
だが美しくも妖しい来訪者は弱々しく頭を振り
「召喚…使い魔(サーヴァント)……そう、私はライダーのサーヴァント」
10トン爆弾を投下してくれた
「でも…それ以外何も思い出せない……」

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