執筆者…Ice.D
視点 ルイージ
そして、朝10時が来た。
皆はまみみもめ像の傍にいた。しかし、誰かがいない。誰だろう……?
その時、コリーが「氷天が居ない件についてですが……」と発言した。
僕も、皆と同じく、「氷天がいない!?」と声をそろえた。
ライラは、氷天の携帯電話に連絡をした。
「んぁ?どうした?10時から修行だっけね。今勉強中なんで」
氷天の声が返ってきた。
「……今10時だけど」
ライラがかなりイライラした感じになってきた。
「あれ?夜の10時じゃないの?まあ、いずれにしろ面倒な事だけど」
「論外ッ!!朝の10時だ」
「あ……ゴメン。だけど、僕は行かないわ。僕はついていける自信がないからね……。行く気になったら、追いかけるからさ」
ライラ一同は、黙り込んでしまった。しかし、気がつくとフライムが後ろに立っていた。
「あっ、フライム……」
「おはよう、皆さん。氷天君がいないらしいな。まあ、いいでしょう。後でお迎えに行くからな」
「……わかった。じゃあさっさとミッションということで」
フライムが、フッと微笑む。僕はもう足がガタガタして身動きがとれない。
『ルイージ…… 大丈夫か?』
フライムが僕に話しかける。
「あ、大丈夫だと思うよ…… うん」
と、僕はフライムに言い返した。
「そうだな。じゃあ、やっちゃうか。氷天は、どうせ現状で満足しているだろうから、抜きでいいだろう」
こうして、ミッションは始まった。
最終更新:2008年02月28日 17:02