執筆者 ラエクル

視点…ライラ


ルイージと別れてから特に何も思わずに家に着いた。


ちょっとフライムの事に気がかりを感じながら―――


ラエクルはともかく、コリーは既にフライムの虜だ。

ラエクルも虜になっているとは言い難いが、あれはちょっと虜になりかけてる。


まぁあいつは否定しそうだが。

実を言えば、僕だってあのウライム……


おっと失礼。フライムのミッションには正直期待している。

とはいえ、ポケモンを使うので進化しきっていない僕ではミッションをクリアするのが難しいと思われるが。


「ライラ、さっきから何をボーッとしているの。
 御飯が冷めるよ。」

母のその言葉に僕はハッとして周囲を見渡す。
そこはリビングで目の前には白い御飯や味噌汁、そしてメインの刺身が机中に広がっていた。


どうやらフライムの事を考えている内に自分の部屋に荷物を置いて、リビングに付いていたのだ。

これじゃあ、コリーやラエクルのことを悪くは言えない。

やっぱり僕はフライムの虜か……

そう思いつつ夕飯を食べて、二階に上がって、さっさと布団に潜り込んでしまった。







何時間経っただろうか。

目が冴えて眠る気にすらなれない。


ふと布団から出て、窓を開ける。

すると眼前には大きく光を放つ満月に、赤や、青白色をした星が満点に広がる。


僕は自然とそれをずっと眺めていたけど、この夜空に誘われるかのように、外に飛び出ていた。

最終更新:2008年02月19日 16:33