解説

この項では、生産完了や代理店の取り扱い終了で入手が困難な製品の内、
ネットオークション等で現在も入手が可能と思われる製品について解説しています。

キット


外付型ファンレス

Reserator-1(韓国 ZALMAN社製)

2.5リットルの容量を誇る巨大なラジエター兼リザーブタンクが強烈な新登場キット。
笊塔の愛称で呼ばれる。ファンレスなので静音。
ファンレスだけに冷却能力は控えめで水温も他社より高めになるが、
CPU+GPUぐらいなら大丈夫。内蔵ポンプはEHEIM1000(compact 300?)で少し非力。
ヘッドは以前から単体販売されていた定評のあったりなかったりなものの金メッキ版。
SocketAのM/Bへの取り付けにはいわゆるPAL穴が必要。
PAL穴の無いM/BにはS-PAL用の金具の流用で対応できるが、
コンデンサーなどの干渉で工作を要することも。
ヘッドは2ピース構造で、ゆるむと漏れるので注意。
水温があまり上がらずCPU温度が高い場合は密着不足が疑われるので、固定ネジに
ゴムワッシャーを挟んで密着を上げてやるなど各自で工夫を。
旧ロットに付属のフローインジケーターには水漏れ報告多数アリ。交換が始まっているので、該当品をつかんでいたら下記を参照。

ZALMAN社製"Reserator1"をご購入者へのご案内(アスク)

純正GPUヘッドも発売されたが、水路がストレートで冷却能力はそこそこか。
大小2コ入りなので、チップセットなどへ流用するとオトク。

生産終了したが、ショップに在庫がある可能性あり

Xice EC-900(独 Xice社製)

完全ファンレスで静音狙い向け。
冷却能力が限られているので水温も高くなりがち、デュアルCPUや高発熱VGAとの組み合わせ、
HDDもあわせて冷却するといったことは難しい。
10mのポリウレタンチューブをラジエターにしているので、チューブからの自然蒸発による液損も多い。
ヘッドの性能は十分、Reserator-1よりコンパクトにファンレス実現、
とはいっても国内販売価格はかなりお高い印象がぬぐえない。
残念ながら、メーカー倒産(?)だそうで、販売が終了に。

AQUA BOX(韓国 Aqua Park社製)

「く」型のラジエーター2つを連結してタワー型ファンレスラジエーターを形成する。
ラジエーターはリザーバーを兼ねており、密閉型なので、縦置きでも横置きでも運用できる。
塔の片端に8cm/12cmファンを装備でき、見栄えを崩すことなく、冷却効果を高めることができる。
冷却水はUVウォーターを採用。ブラックライト付属で青く発光させられる。
重量は4.5kg、冷却水容量は最大1.8リットル、ポンプ性能は300リットル/h。

Rocket CL-W0011(台湾 Thermaltake社製)

完全ファンレスで静音狙い向け。
冷却水容量は最大で0.8リットル。
頭頂部には透明アクリルカバーを備えていて、青色LEDで光る。
冷却水はポンプ→ヘッドで吸熱→頭頂部まで上り壁面→リザーバ&ポンプ
このため、頭頂部まで水が達するために必要な圧力が常時ポンプ以降に掛かり、漏水が起こる場合は、かなりの勢いで漏れる。
また、この圧力により冷却塔への入り口フィッティングが特に抜けやすい。
冷却塔とリザーバの微妙な圧力差によって水位が決まるため、水が減ったように見えて冷却塔内に偏っているだけのこともある。
冷却塔含めた全体の構造に問題あり。
ポンプは最大120リットル/h、ノイズレベル20dB。このポンプは従来からの弱点そのままなので、能力強化を狙う場合は、まずここから交換になるか。
また、CPUヘッドのアクリル割れも数例報告されているので、装着前の通水テストを推奨。

ENCS Plus(独 innovatek社製)

innova-Konvektとポンプ(EHEIM1005?)を内蔵した、ファンレス外置ユニット。表面温度48℃で80Wの冷却性能らしく、CPUのみの冷却が精一杯か(室温何℃での48℃なのかも不明すぎるが)。ポンプも小型なのでヘッド追加には耐えられなさそう。
日本限定生産品だがなかなか売れなかった様子で、必死の値下げでなんとか完売した模様。


外付型

3R System POSEIDON WCL-04

低価格が魅力のCPUヘッド付属の外付型ユニット。流量が60l/hという一桁間違っているのではと
疑わずにはいられないポンプの非力さが難。冷却能力は600WとされているがCPU以外も冷却するのなら
ポンプの追加か交換を推奨。ファンは12cm2000rpm×2でマニュアルファンコントロール機能有り。
水温表示機能とフローインジケーター、LED照明付き。ポンプを含む全体の騒音は最大26db。
付属チューブは内径6mm外径10mmだが、内径8mm外径10mmのinnovatek純正チューブが
流用可能。付属のCPUヘッドは金メッキ銅製ベースにプラスチック製スケルトントップの構造。

Corsair Nautilus500

12cmファン1基仕様のアルミ製ラジエーターを搭載する、比較的小型の外付型ユニット。チューブは
内径1/4インチ外径3/8インチで、付属の銅製CPUヘッドに接続済み。フィッティングはホースバーブで、
本体との接続にはCPCカップリングが使用されている。ファン回転数は背面のスイッチで1800rpmと
1200rpmを切り替え可能。ポンプはLang社製「DDC-1」のOEMで、流量は350LPH(l/h)。冷却能力も
500Wとサイズの割りに高い。ファン1基のモデルにしてはやや高価だが、キット内容を考えると妥当か。

innovatek aquaMatic 2

高価格なinnovatek社製外付型ユニット。意匠を凝らしたアルミ&プラスチック製筐体に、12cmファン
2基とラジエーター、同社の「HTTS Plus」ポンプとリザーバー、水温表示用のバックライト付液晶を内蔵。
チューブや冷却液等は付属するがヘッド類は別売り。フィッティングはG1/4ネジのフェルールレス。
チューブ径は内径8mm外径10mm。使用しているパーツからして性能面の問題はなさそうだが、
付加機能が特になくコストパフォーマンスが悪い。デザインに価値を見出せる人向け。

innovatek aquaMatic 2 PRO

「aquaMatic 2」にノブ式マニュアルファンコントロール機能やエラー警告LEDを追加したモデル。
同社のファンコントローラー「Fan-O-Matic MICRO」と接続する事で、自動ファン制御も可能。
しかし、元々高かった価格が更に3割以上アップ。ますますコストパフォーマンスが悪化している。

EXOS(米&韓 Koolance社製)

ポンプ・リザーバー・ラジエターを外部ケースに出して、
水温によるラジエターのFan制御機構もセットにした外付けユニット。
外付型の為、内蔵型に比べて冷却効率が遥かに良い。
吸出しになってる冷却ファンを吹き付けに改造すれば、さらに能力アップ。
ファンの騒音が気になる場合は、低速ファンへの交換もアリ。
外見の格好良さもありハイエンド志向な人に人気あるが、
本体だけで3万以上+冷却ヘッド別売りの高コストは難点。

Hydrocool 200(米国 CorsairMicro製)

「EXOS」と同じタイプの外付け型ユニット。水流確認機構がある。
冷却能力は十分あるが、初期型はファンとポンプの騒音がうるさい。
現在販売されているex版では静音化されたとのこと。
デフォルトでCPUヘッドが付属し、こっちの性能は評判が高い。
CPUヘッドが付く分ちょっとお得感があるが、やっぱり3万以上はするので高コストなのは否めない。残念ながら生産終了。

aquamatic SINGLE/DUAL(独 innovatek社製)

ファンつきラジエター・ポンプ・ファンコンを一体にした外置ユニット。CPUヘッドも付属。SINGLEは12cm角ラジエター内蔵、DUALは12cmX24cmラジエター内蔵。誰が買うんだと言いたくなる挑戦的値付けではあるが、パーツをバラで買い集めてもこれぐらいするし、ファンコンを外置可能にする接続ケーブル・内部配線ケーブルも付属してくることを考えればこんなものかも。
あるいはこれも日本向け限定生産品だったのか? 同社サイトの製品リストから消えてるし、USER'S SIDEの商品リストにも無くなってる……
(なお、ドイツでは内蔵パーツの購入が主流で、こういった外置ユニットは不人気らしい)

AquariusIII(台湾 Thermaltake社製)

期待が大きかったのだが。うるさい・冷えない・そのくせ高い、らしい。
雑誌には結構記事が掲載されているのだが、実機はほとんど入荷されてないみたいで
購入・使用してのレポは過去スレにまだない。

Jetart Technology Aquacool AK1000(Jetart Technology社製)

ポンプ/ラジエーター&冷却ファン/リザーブタンクが組み込まれた外付けユニットとSocket 478/A用水冷ヘッドで構成された製品。店頭で14,000円前後と安価で、外付けなので冷却能力もまぁまぁあるか。チューブの長さが短めで、ファン音も若干気になるとか。人柱レビューもっときぼんぬ。


内蔵型


3R System POSEIDON WCL-02 Gold V2

非常に安価なキット製品。ポンプ一体型リザーバー、金メッキ銅製CPUヘッド、アルミ製ラジエーター、
チューブ等から構成される。9cmファンモデルと12cmファンモデルの2モデルある。チューブ径は
内径6mm外径10mm。ポンプは72l/hと現行製品としては非力で、ヘッド追加やオーバークロック等
をするには少々厳しい。プラスチックカバーで絶縁されてはいるものの、アルミ製ラジエーターと
金メッキ銅製ヘッドの組み合わせは電蝕に注意。低価格以外に特筆すべき魅力がない。

WC-201(台湾 EVERCOOL社製)

前型は評判が良くなかったが、今回はケース背面設置のセカンドラジエターが付属して冷却能力がアップ(ケース内への熱こもりも一定解消)。
安価なのに、CPUヘッドに加えGPUヘッドまで付いてくるお買い得さ。
5インチベイ一段+セカンドラジエターの構成で組み込みも簡単で大人気。
少しでも性能を上げるなら、セカンドラジエターは外部置きがオススメ。
高発熱CPUで使うには能力不足だったり、ポンプの初期不良報告があったりなのは、
コンパクトさと価格を考えると仕方がないと言えるか。
注水口を締めすぎるとタンクを割ってしまうこともあるのに注意。

WC-202(台湾 EVERCOOL社製)

WC-201の改良版。
水量計がついたのと、サブラジエーターファンの回転数表示が可能になった。
メインラジエーターはWC-201同様に、5インチベイの下面吸気、上部排気という構造。
空気の通り道を用意できなければ、メインラジエーターはラジエーターの意味を成さない。また、PCケース外から直吸気するか、排気を直接PCケース外に出すかダクトで導くなどの工夫をしないと、PCケース内を暖めるだけになるので注意が必要だ。
メーカー保障対象外となるが、メインラジエーターをメインユニットから取り外し、普通のラジエーターとして用いれば、より冷却効果を高めることができる。

WC-301(台湾 EVERCOOL社製)

ポンプとリザーバーとラジエーターの一体型。
当初告知とは違って、CPUクーラー版のみの発売となった。同社からは単品HDDクーラーも発売されているが、CPUと両方を冷却する能力が本体にはないので、あえてWC-301でHDD冷却をするなら、CPUヘッドと交換になりそう。
拡張性もなく静音性もイマイチなのでWC-201ほどは売れてない模様。ケースのファン穴に固定してしまうと、冷却液が減った際の補充が難しい。

POSEIDON WCL-02(韓国 3R System社製)

他の水冷キットに比べ価格が安いことから人気だったキット。
水冷を試したいけど3・4万は出せないという人を中心に普及したモデル。
海外レビューでも静かさには定評があるがラジエターは能力不足で、
ヘッドの性能も購入そのままではあまり良くない。
(ヘッドはCPU設置面を磨いたり工夫すればそこそこ冷えるという話もアリ)
まともに使うにはラジエターを中心に増強が必要だが、その辺を考慮しても
コストパフォーマンスはかなり高かった。いじる楽しみがあったのも人気に貢献か。
製造が終了し、流通在庫も既に無くなった。

3R System POSEIDON WCL-02 Cuシリーズ(90Cu/120Cu

惜しまれながら製造終了したPOSEIDON WCL-02が復活。ポンプ内蔵リザーバ・9cmまたは12cmサイズラジエター・新設計の銅アルミハイブリッド構造CPUヘッドをセット(日本でのセットには、ビデオチップヘッドやノースブリッジヘッドは付属しませんのでご注意ください。付属するような記載や写真掲載のあった一部ショップでも訂正済)。店頭価格で、90Cuが13,800円前後、120Cuが16,800円前後になっており、以前のWCL-02と比較すれば値上げはされているが、コストパフォーマンスは維持と言えそう。新定番になれる性能もちゃんと出ているらしい。銅とアルミが混在することになるので、電蝕だけが心配。
対応CPUはSocket478、Socket370、SocketAに加え、初期ではオプションだったAthlon64やLGA775にも現在では標準対応。増設外置12cmラジエターも発売された。

POSEIDON WCL-03 Cuシリーズ90Cu/120Cu(韓国 3R System社製)

お手軽ではあっても性能面でいまいち評判が上がらないWCL-03に、9cmまたは12cmサイズラジエター・新設計の銅製CPUヘッドをセットした新型が登場。店頭価格で90Cuが12,800円前後、120Cuでも14,800円前後と値上がりこそしたものの、コストパフォーマンスは逆にあがったかも。銅とアルミが混在するので電蝕だけが心配か。

AnyCool II(GLOBAL CHANCE製 DOS/Vパラダイス専売)

今回大幅改良されて、少しは使い勝手がよくなったかも。
主な改良点は、
  • 冷却液がクーラントと水 50:50になり、冷却能力アップ。
  • ポンプの静音化。
  • リザーブタンクを割れにくい素材に。
  • ヘッドが銅製になり研磨もされた。
それでもさすがに、100W級最新CPUをシバキ倒せる能力はないとのこと。


2003年秋発売の初期バージョンの評価は下記↓
水系クーラントではなくオイルが封入されており、とにかく冷えない。
水と入れ替えればいくらか冷えるようになるが、今度はポンプが強力すぎて騒音を発するので、ファンコンで絞るなどの工夫が必要。
安さにつられて買ってしまうと、おそろしく手間がかかって苦労する。いろいろいじって工夫するのを楽しみたいならいいのだけれど…… いくら安いからって、なぜこれが雑誌でオススメされているのか理解不能。

StormCool I(CoolWave(GLOBAL CHANCE)社製)

2003年秋、ジャンク扱いで5千円を切る激安価格で登場して話題を呼びながら、オイルじゃあまりに冷えないと悪評が絶えなかったAnyCool IIが今回まともな水冷にチェンジしたが、ラジエターを12cmにサイズアップしたStormCool Iも登場。対応CPUはSocket 478/A/370。店頭価格6,980円(AnyCool IIプラス3,000円)なら、冒険してみてもいいかも。

H20-8500H20-22500シリーズ(米国 Swiftech社製)

海外では評判のある内蔵型キット。リザーブタンクは付属しない。
ヘッドのホースアタッチメントが独自の機構ももっているのが特徴。
ポンプは強力で、内径の太いホースとあいまって流量も多い。
8500シリーズは8cmFan*1サイズラジエター、22500シリーズは12cmFan*2
サイズラジエターがセットになっている。
ヘッドの性能も良いようだがキットに付属するのは従来のMCW-5000で、
新型のMCW-6000発売が発表されており、キットもこれと組み合わせたものに替わりそう。
GPUやチップセット用などのオプションヘッドもある。
特筆すべきはペルチェ付きヘッドやペルチェ利用の熱交換器が純正で販売されているところ。
ペルチェを利用したいヘビーユーザーにはお薦め、だったのだが…… 
輸入していたUSER'S SIDEが取り扱いをやめてしまい、現在では入手困難に。
今後の拡張をしたい既存のユーザは放置なんですかねぇ>USER'S SIDE

Basis Set II(独 aqua computer社製)

実績のあるドイツメーカーの基本セット。
モノ自体はたしかだが、基本セットとしてみると国内価格はあまりに割高か。
オプションヘッドやアクセサリー類をaquaで統一するその第一歩ぐらいに鷹揚に考えないと。
あるいは最初から単品で選ぶのもいいかも。

innovaSET XxS(独 innovatek社製)

実績のあるドイツメーカーの12cmシングルファンラジエター基本セット。
これまた、モノ自体はたしかとはいえ、国内価格は高いと言わざるをえないセット。CPUヘッドが、性能ふつう・圧力損失数倍なXX-flowなのが弱点。
オプションヘッドやアクセサリー類が豊富で純正ファンコン・水流系・水温計なども揃うのはうれしいけど。
オプションのHTCSラジエターは猪塔とも呼ばれていたり。

innovaSET XxK(独 innovatek社製)

実績のあるドイツメーカーの標準ファンレスラジエター(Konvekt-O-Matic)基本セット。
CPUのみを静かに冷却したい場合にはいいかも。CPUヘッドが、性能ふつう・圧力損失数倍なXX-flowなのが弱点。
オプションヘッドを追加したい場合は、このラジエター単体では冷却能力が不足するのでファン使用ラジエターの追加などが必要に。

Alphacool Medium Kit XP(独 Alphacool社製)

Alphacoolの最新CPUヘッドNexXxoS XP ProとBlackIce Proの組み合わせを基本としたセット。
(CoolingLab解説)

WaterChill(KT03A-L30/100V)(KT12A-L30/100V)(Asetek社製))

どちらかといえばガス冷のVapoChillで有名な、デンマークのAsetek社が販売する水冷キットが日本に再上陸。CPUのみのKT03Aと、GPU・チップセットヘッドもセットになったKT12Aがある。ヘッドはDanger Den、ラジエターはHARDWARE LABS、ポンプはAquariusの寄せ集めのような感じが…… もちろん性能に問題があろうはずがないが、あえてAsetekのキットを選ぶという動機がつけづらいかも。取り扱いはワンネスのみ、かな。

MAZE4 Full Kit for INTEL775(Danger Den製)

キット名はMAZE4になっているが、CPUヘッドは最新のTDX for Intel775なので心配なく。MAZE4 GPUヘッド、5インチベイアクリルリザーバー、DD12V-D4ポンプ、BlackIceXtremeラジエター(推測)のセット。アクリルリザーバは水漏れ不良品が混入、D4ポンプは強力だが轟音との評もあったので、ヘッド増やしまくり予定+使いこなし技持ち向けかも。
ワンネスが取り扱っていたが、販売終了した模様。

Thermaltake CL-W0005(台湾 Thermaltake社製)

いくつもの雑誌に取り上げてもらったにもかかわらず、AquariusIIIをまともに製品として流通させられなかったThermaltakeが再度路線変更?な内蔵3ピース型水冷キット。愛称はBigWater。今度こそ、ちゃんと店頭に出せた。CPUヘッドは某社そっくりだったり、ポンプは「パワーなさすぎ」「壊れやすすぎ」と評判の悪かったAquariusIIから変更なさげだったり、ツッコミどころ多数ではあるけど、ラジエターとCPUヘッドの性能はしっかりしていて冷えるとのこと。
購入時からCPUヘッドのアクリルカバー割れがあり水漏れした報告が。稼動前に確認を。

AquariusII(台湾 Thermaltake社製)

以前からあったキットの一つだが、デフォルトでの静音性・冷却能力は「POSEIDON」(WCL-02)と同等。
(ほんの少しだけPOSEIDONより静かで冷えない)
やはりまともに使うにはラジエターを中心に増強が必要で、「POSEIDON」に比べると買う価値を見出すのは難しかった。
まして強みのある他社製品も入手しやすくなった今では……
Golden Coolの名称でパーツの単品売りもアリ。
この頃から同社ポンプは高い上に貧弱(割れる、漏れる、力がない等)ことで有名。

AquaGizmo(日本 ソルダム社製)

ボッタクリ価格だ、ファンを絞れば冷えず冷やそうと思えばファンがうるさいだ、このスレでは散々叩かれまくってるが、
設置すれば終わり=いじる楽しみがまったく無いのもここで叩かれる理由の一つではないだろうか。
リテンションが弱いのが冷えない理由の一つで、厚紙を挟むなど対策するとCPU温度が10℃下がったという報告もある。

POSEIDON WCL-03 Cuシリーズ90Cu/120Cu(韓国 3R System社製)

お手軽ではあっても性能面でいまいち評判が上がらないWCL-03に、9cmまたは12cmサイズラジエター・新設計の銅製CPUヘッドをセットした新型が登場。店頭価格で90Cuが12,800円前後、120Cuでも14,800円前後と値上がりこそしたものの、コストパフォーマンスは逆にあがったかも。銅とアルミが混在するので電蝕だけが心配か。

POSEIDON・WCL-03(韓国 3R System社製)

バラキットだったWCL-02に代わる新キット。CPUだけの冷却で組み立て済といじる楽しみや拡張性はないが、廉価。そこそこには冷えるという報告とともに、エア噛みが激しい、CPUヘッド上のポンプが偏芯して動作不良になったといった報告もあった。
冷えの良くなったCuシリーズの出た今では、たとえ処分価格になっていても買う価値を見出すのは難しいかと。

WC-BASIC-110A(台湾 MITRON Interlink社製)

同社の8cmラジエターGLACIAL MICRO・スリムCPU水枕WBK-PSLIM-B・ACポンプ内蔵リザーバWT-PUMP-110Aをセットにしたもの。
これといったレポートがないので性能は未知。
CPUヘッドの接触面研磨が不足しているというレビューはあった。

NExtWave Prime Water cool case without power (Evergreen社製)

DOS/Vパラダイスオリジナルの、ファンレス水冷ATXケース。CPUヘッドとポンプも付属。ほかのファンレスシステムより非常に割安であり、またケース両側板がラジエターとなっているので加工の手間や設置場所の確保に困るということもない。しかし、冷却能力はおそらく限られており、12cmサイズラジエターの追加など工夫するとよさそう。後日、デザイン違いのATXケースが1種類追加された。MicroATXのものは企画倒れらしい。



内蔵・外付両用

Aquagate ALC-U01(台湾 CoolerMaster社製)

外置き・5インチベイ2段内蔵・電源ベイ内蔵と3通りの設置が可能。
同社のアルミケースとマッチするスタイリッシュな外観が一番のウリ。
しかし、ラジエターの能力がイマイチで、冷却ファンもうるさめ。
静音や冷却性能を重視する場合にはオススメしづらい。電源連動機能を実現する
ための配線作業も英語ページにだけ書いてあって少し分かりづらい。
ユニット内部の水漏れ報告も数例あるので、ご注意を。

TITAN TWC-A04(台湾 TITAN社製)

EVERCOOL WC-201の増強版?な新製品。メインユニットは5インチベイ2段内蔵か外置が選べる。
WC-201とまったく同じCPUヘッド&GPUヘッド&サブラジエターが付属する。
CPUはPentium4、AthlonXP、Athlon64に対応。GPUはnVIDIA GeForce4/5/6とATi RADEON9x00/X800に対応か。
海外レビューのほか日本のユーザからもメインユニットのクロスフローファン能力が低すぎると評されている。
普通の8cmファンに改造したらちゃんと冷える、という報告もあり。

scythe WATER CUBE(scythe社製)

冷却ユニットが5インチベイ2段分サイズで外置きも可能なオールインワンセット。
ケース内部に向けて排気するので、ケース内の温度上昇を防ぐ意味からも外置きが望ましいか。
動作音は公称23~32dBなので、ファン全開にすると少しうるさそう。
独自デザインと思われる水冷ヘッドも含め、能力についてはレポート待ち。
ファーストロット売ったら後は無しの一発商品だったかも。


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  • WC-200シリーズ、5インチベイの吸気は上面→下面排気。修正乞う。 -- (七氏) 2010-10-04 02:04:10

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最終更新:2009年06月01日 05:35