まつとしゃもじと某の尻 

魔王まつ様

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だれでも歓迎! 編集
【魔王まつ様】

 こんな夜更けに、闇と風の中に馬を走らせるのは誰だろう。
 それはオクラと兄貴だ。オクラはおびえる兄貴をひしと抱きかかえている。

オクラ 「長曾我部よ、なぜ尻を隠すのだ」
兄貴  「お前にはまつが見えないのか?
       バンダナを巻いて、長いしゃもじを持っている…」
オクラ 「あれはたなびく霧だ…」
まつ様 「かわいい坊や、一緒にいらっしゃい。面白い遊びをいたしましょう。
       岸辺にはきれいな花が咲いておりますし、
       私の甥が金のしゃもじをたくさん用意して待っていますよ。」
兄貴  「おい、毛利!聞こえないのか?まつが俺に何か言うぞ!」
オクラ 「落ち着け、枯葉が風にざわめいているだけだ。」
まつ様 「いい子ですね、私と一緒に行きましょう。私の夫がもてなします。
       あなたを心地よくゆすぶり、しゃもじ体操を踊り、歌うのです。」
兄貴  「毛利、毛利!見えないのか!あの暗いところにまつの夫が!」
オクラ 「見える。だが、あれは古いしだれ柳の幹だ。」
まつ様 「愛していますよ、坊や。あなたの美しい姿がたまらない。
       力づくでも連れてゆく!」
兄貴  「毛利、毛利!まつが俺をつかまえる!
       まつが俺をひどい目にあわせ…ヽ(゚∀▼)/」

 オクラはぎょっとして、馬を全力で走らせた。
 あえぐ兄貴を両腕に抱え、やっとの思いで館に…
 着く前に二人ともアッー。

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