三戦英雄傅第二部これまでのあらすじ

三戦英雄傅


■三戦英雄傅第二部これまでのあらすじ■



 三戦英雄傅第二部は、栄安二年六月、小魔玉邸での
騒動から始まります。
 第一部で丁原は酷い女顔なのと、小魔玉の亡くなった先妻・媚嬢に
生き写しであったことから小魔玉に見初められ、元・医師の技術で
小魔玉の手により性転換手術を施され、媚嬢として生きてゆくことを余儀
なくされていました。体を変えられても、人の心というものは誰にも変えることは
できません。漢朝を真に思う気骨の士・丁原は小魔玉の愛息・リンリン大友を
駒に使い「連環の計」を以って、小魔玉暗殺を企みましたが、策士・ムコーニンの
知略により計略は失敗に終わり、手足を斬られてしまいました。



 手足を無くし、己の手では食べ物さえ口にできなくなった丁原を小魔玉は
以前にも増して愛するようになり、丁原は小魔玉の為すがままに陵辱を受けるのでした。
 手足が無くては、脱走することも叶いません。
 しかし、丁原は希望を捨てず、小魔玉邸で大宴会を開いた夜に美しい声で
歌を歌い、晋国の曹操、学徒出陣、無双ファンを己の居場所に導き、
晋国へ連れ帰って欲しいと頼みます。一方、丁原の不在に気付いた小魔玉は
手下が丁原の部屋より見つけ出した一本の男物の帯と 一枚の巾(髪を結ぶ布)より、
己の知恵袋である中山幸盛とムコーニンが丁原の美貌に迷い、かどわかしたと
疑っておりました。婦人の部屋で帯を外す、巾を外す、これは、確かに
不義を臭わすものですが、実はこれは丁原の置き土産たる謀略でありました。
 丁原の謀略は成功し、策士・ムコーニンは小魔玉の怒りに触れ、陵遅により
処刑されました。



 古来より中華に於いて、「位、人臣を極める」と言われた三公。
三公とは、大尉、司空、司徒承相のことであります。
これまでの三公は大尉・小魔玉(俸禄:万石)、司徒承相・王允(俸禄:万石)、
司空・ムコーニン(俸禄:万石)となっておりました。ムコーニンの後釜は
小魔玉と小銀玉皇后の采配により、中山幸盛が後を継ぐこととなりました。
 小銀玉皇后という権力者庇護を受け、後漢の人事をも思うままに
動かす小魔玉。しかし、肝心の小銀玉皇后に裸照事件という不祥事が
起こり、挙句、霊帝の寵愛は中野区民憲章という男に移り、小魔玉と
小銀玉皇后の運命は正に「危うきこと累卵の如し」。裸照事件の背景には、
馬元義という黄巾賊の幹部が関わっているようなのですが。

 さてさて、漢朝を思い、小魔玉へ復讐を誓う丁原。己の欲望のまま、
漢朝を食い物にする小銀玉皇后・小魔玉。神への絶望から自らが
神になり黄巾賊を操り民衆を脅かす聖天使ザビエル。漢朝を憂いつつ、
周囲の期待の目も無視できない相国・袁紹。拮抗するそれぞれの
群雄の思い……。

 中原の鹿は、誰の手に落ちるのか。それは、最終回までのお楽しみに。



■三戦英雄傅登場人物抜粋~第二部編其の一~■


●小魔玉→元は宮中に仕える医師で、今や後漢の大尉。
 出身は南海。幼馴染の媚嬢を娶るため、一念発起し、吉平の下、勉学と
修行に励み医師となった。リンリン大友の父、加ト清正とととのえ老臣の義理の息子、
実は小銀玉皇后との間に子を儲けている。徽皇子の実の父親。

●小銀玉皇后→大将軍・何進の美貌の妹。どMの霊帝の寵愛を一身に受けるほどの
毒舌の持ち主。姓を取り、何皇后とも呼ばれる。現在は、霊帝の寵愛を中野区民憲章に
奪われ、地位を廃し、幽閉されることが帝により決められたところ。
 初恋の相手は、大尉の小魔玉。愛する小魔玉と関係を持った王貴人こと、アダルト日出夫の
抹消を兄の何進に依頼したこともある。

●何進→世の亭主たちの敵、イケメン肉屋。美貌の妹に便乗し、大将軍にまで
上り詰めた。部下に(・×・)AaAがおり、共に、王貴人を殺害した。妹の小銀玉皇后が
いなくなった寂しさを(・×・)AaAに求め、二人は良い上下関係を保っている。元部下には
相国・袁紹がいる。



●中山幸盛→「法曹界」を「放送界」と勘違いするような子供も、今や後漢の司空。
陳羣とは幼馴染だが、互いに含むところがある模様。

●まあc→後漢の名士。清流派代表。

●陳羣→まあcの孫。法律大好きな苦労知らずのお坊ちゃま。でも、少し陰険なところも見え隠れする。

●中野区民憲章→高身長、高学歴、高圧的と、どMには堪らない巨漢。
巨躯を活かし、霊帝の寵愛を独占する。
元は学者だが、現在は黄巾族の馬元義派に所属し、聖天使ザビエル失脚と
宮中の小銀玉派の滅亡を画策している。

●蕎序→新人宦官。その実態は、策士・中野区民憲章が宮中に送り込んだ駒。

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最終更新:2008年06月11日 06:24