Q10.水草はどうして必要なの?


A10.水草にはある程度水の浄化作用があり、またメダカのストレス緩和、酸素供給などもしてくれます。
メダカのためにも、是非水草をいれましょう。


魚等の生き物を水の中で飼育する場合、エサの残りや排出物により
『アンモニア(アンモニウム)』が生じます。
『アンモニア』は人間の尿で臭気を伴う成分、アレです。
毒性があり、このままでは魚に有害です。


しかしこの『アンモニア』は、前述した土などで繁殖しているバクテリアが、
毒性の強いアンモニアや亜硝酸から、毒性の弱い物質に変えてくれます。

このアンモニアはろ過(水の浄化)の過程で、

①アンモニア→②亜硝酸→③硝酸(→④窒素)

という順番で変化します。

このうち、③の『硝酸』の段階で、亜硝酸と比較して毒性の弱まった物質なのですが、
水中に過剰に蓄積されるとやはり魚体に悪影響を与えます。


水草は、問題となる『硝酸』を栄養として利用してくれるので、多少の
水質悪化対策となります。

これは、『アンモニア』に始まる『窒素酸化物』に限らず、
エサ等から生じるリン酸という物質も、過度に蓄積すると
水質の悪化を招く可能性がありますが、これも水草がある程度は
栄養として利用してくれます。

加えて、水草が光合成を行うことにより、水中の酸素濃度を上昇させ、
魚に快適な水を作ります。

また、水草はメダカの産卵場所になったり、ストレス緩和にも役立っています。

水辺の環境を構築するのに必要不可欠な植物は、
キチンと水槽などをいれるようにしましょう。


[少しややこしい話。。]
実際には、アンモニアはpHの数値によってはアンモニウムイオンという形態
並びにアンモニアとしての存在比率が変わり、その後の記載内容について
若干修正すべきなのですが、本項目は初心者用の『抑え』として情報を
かなりくだいてます。
もっと詳細に勉強されたい方は、『陸水学』という専門書籍に詳しいので、
ご参照ください。





最終更新:2009年07月11日 00:41