「旭日」(2006/06/15 (木) 14:46:43) の最新版変更点
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[[新・人間革命]]
[[第1巻]]
「この信心で、亡くなった父親も救われますか」―62㌻~
「必ず救われます。その証拠として、あなたの境涯が変わります。あなた自身が幸せになります」
確信にあふれた答えであった。壮年の表情がみるみる和らぎ、目には涙さえ浮かんだ。彼にとって他界した父が救われるかどうかは、自分の現実以上に大きく心にのしかかる問題であった。
「日蓮大聖人は『法華経を信じまいらせし大善は我が身が身仏になるのみならず父母仏になり給う』(御書一四三〇㌻)
と仰せです。つまり、子どもであるあなたも、亡くなったお父さんも成仏し、必ず幸せになれると、宣言されているんです。ですから、 何があっても、堂々と信心し抜いていくことです。あなた自身が、こんなに幸せになりましたと、胸を張っていえる信心を全うしたとき、お父さんも必ず幸せになっています」
ミツル・カワカミは、自分の心を覆っていた霧が払われていくような思いにかられた。―64,65㌻
●ミツル・カワカミは亡き父への報恩の道を求めて、いろいろな宗教を渡り歩くが、どれも、満足のいく答えはなかった。先生の指導に心を揺さぶられる。慈愛にみちた先生の思いに涙し、そして大きく頷き、微笑む。どの場面も一人の人間の心を覆う不幸を取り除かんとする、まさに、真剣勝負の戦いである。
[[新・人間革命]]
[[第1巻]]
「この信心で、亡くなった父親も救われますか」―62㌻~
「必ず救われます。その証拠として、あなたの境涯が変わります。あなた自身が幸せになります」
確信にあふれた答えであった。壮年の表情がみるみる和らぎ、目には涙さえ浮かんだ。彼にとって他界した父が救われるかどうかは、自分の現実以上に大きく心にのしかかる問題であった。
「日蓮大聖人は『法華経を信じまいらせし大善は我が身が身仏になるのみならず父母仏になり給う』(御書一四三〇㌻)
と仰せです。つまり、子どもであるあなたも、亡くなったお父さんも成仏し、必ず幸せになれると、宣言されているんです。ですから、 何があっても、堂々と信心し抜いていくことです。あなた自身が、こんなに幸せになりましたと、胸を張っていえる信心を全うしたとき、お父さんも必ず幸せになっています」
ミツル・カワカミは、自分の心を覆っていた霧が払われていくような思いにかられた。―64,65㌻
●ミツル・カワカミは亡き父への報恩の道を求めて、いろいろな宗教を渡り歩くが、どれも、満足のいく答えはなかった。先生の指導に心を揺さぶられる。慈愛にみちた先生の思いに涙し、そして大きく頷き、微笑む。どの場面も一人の人間の心を覆う不幸を取り除かんとする、まさに、真剣勝負の戦いである。
「地区部長は、リキさんにやってもらおうと思いますが、いかがでしょうか」
賛同の拍手が起こった。一番驚いたのは、ヒロト・ヒラタ本人であった。
「私が地区部長ですか。私は信心のことは、よくわからない・・・・・」
戸惑いのいろを浮かべるヒラタに、伸一は言った。
「そうです。あなたに地区部長をお願いします。今は何もわからなくても、これから一つ一つ覚えていけばいいんです。
また、みんなの相談相手になり、どうすれば全員の力が引き出されるのかを考えてください。これからは、あなたが真剣に祈り、動いた分だけ、ハワイは発展します。それが全部あなたの功徳と福運に変わります。力道山といえば、世界一強いレスラーです。リキさんも負けないで、世界一強い、立派な地区を作ってください。」
「はい」
ヒラタは、これから自らが担う責任の重さに打ち震える思いがしたが、伸一の励ましは、それに勝る勇気をわき立たせた。彼の目は、闘志に燃えていた。―68㌻
「支部婦人部長は、キヨコ・クワノさんにお願いしたいと思います。なお、これまで、婦人部の中心的な存在として活躍してくださったカズコ・エリックさんには、セントルイスの地区部長として頑張ってもらうことになります」
クワノは渡米して十ヶ月ほどであり、活動のうえで大きな実績をのこしてきたわけではなかったが、包容力と芯の強さを感じさせる女性であった。彼女はしぶしぶ立ち上がると、伸一にいった。
「先生、すみませんが、私、婦人部長なんて無理だと思います。とても、そんな力はありませんから」
「大丈夫。私が守り、応援します。安心して戦って下さい。」
伸一に促されると、彼女は「はい・・・・」と小声でいった。
「では、抱負!」
彼女は、しばらくためらっていたが、意を決して語り始めた。
「何もわかりませんが、とにかく、力いっぱい、戦わせていただきます。よろしくお願いします」
婦人部長の人事が発表された時から、カズオ・エリックの顔は曇っていた。そして、伸一とクワノのやり取りを見ると、彼女の胸には、ムラムラと嫉妬の炎が燃え上がった。その目には涙さえ浮かんでいた。
”なんで、婦人部長は私じゃないのよ。どうしてあんな人が婦人部長になるの!おかしいわ。私の方が、よっぽど頑張ってきたじゃない!”―332㌻
この例と、「創価Wiki」の「人事」[[http://soka.8oji.net/index.php?%BF%CD%BB%F6]]を是非見てもらいたい。
言わんとする事が全てかかれている。
「学会の組織は、あくまでも日蓮大聖人の御聖訓のままに進みゆくための、信心の組織です。自分が中心者にならなければいやだというのは、信心ではありません。それでは、名聞名利です。わがままです。仏意仏勅の団体である学会の団結を乱すことになる。これまで、どんな戦いをし、実績をあげようが、自分の感情によって自身の信心が敗れた姿です。
また、役職につかないというのも、同じく、わがままです。謙虚さの仮面を被った怠慢であり、利己主義です。広宣流布のためにはなんでもやろう、みんなのために奉仕しようというのが仏道修行です。もちろん、それぞれ仕事の問題など、いろいろ事情があるでしょうから、それは考慮し、相談にも乗ります。しかし、その根本精神を見失ったならば、もはや信心の団体ではない。」―333㌻
このあと、『心の師とはなるも心を師とせざれ』の御文を通し、広宣流布のための人生と決めたところから、自身の人間革命があると結ばれています。
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