プロローグ



ほんの数分前まで鬱蒼とした森林だった場所は、今では見る影もなくなっていた。
樹幹が数メートルにもなる巨樹が根元から倒れ、乱立する高さ10メートルを超える木々が中程からへし折れ、低木や雑草は地面ごと吹き飛ばされそこかしこに散らばっている。
いたる所から大小無数の火の手が上がり、雨のように降り注ぐ土砂と舞い散る葉が視界を埋め尽くす。
今も辺りでは轟音と共に大量の土と草木が宙を舞い、次々と大木が倒れ、爆発的な速度で豊かな森林はただの荒れ地へと姿を変えていく。見るも無残な大自然のなれの果て。
まるで絨毯爆撃でも行われているかのような光景。しかし、この光景を造リあげているのは戦闘機の爆撃などではない。

それを見れば誰もが目を疑い、言葉を失うだろう。あまりにも想像を絶する真実を誰が想像し得るだろう。
この大規模な自然破壊を驚異的な速度で行っているのは、たった14人の人間だった。否、その物言いは正しくない。正確には14人のヒトガタ。
かつて比類なき偉業を成し遂げ、歴史に残る伝説を打ち立て、人の身で奇跡を起こした英雄たち。彼らが現代のこの場に“サーヴァント”として召喚され戦っている。
そう、彼らがただ戦っているだけでこの一帯は、戦闘機の編隊による爆撃と変わらぬ規模と速度で破壊されているのである。
14騎のサーヴァントが死力を尽くして白兵戦を繰り広げている“そこ”は、紛うこと無き戦場だった。


               ∞               ∞


――2人の剣士が激突する。
1人は漆黒の鎧を纏い、鎧と同じ漆黒の剣を手にする青年。黒い装備に反して彼の闘気は清廉であり、高潔な騎士という印象を受ける。
1人は藍色のボディスーツに身を包み、右手に剣左手に獅子の頭部を意匠した盾を持つ、大柄で荒々しくも清々しい印象の男性。

「どうした、“白”のセイバーよぉ! 今日はいつもの相棒はいねぇのかぁ?」

明らかに両手持ちと思しき剣を片手で軽々と振るいながら、藍色のボディスーツの男が周囲の爆音に負けじと叫ぶ。

「“彼”なら今日はマスターたちの護衛だ。だが何故貴公がそれを気にする、“青”のセイバー」

漆黒の騎士が相手の剣を受け止める。その余波だけですさまじい衝撃が巻き起こり、暴風となり付近の樹木をなぎ倒す。

「なに、頼れる相棒がいなくて俺と五分に戦えるのかちょいと心配になって――なっ!」

鍔迫り合いから“青”のセイバーが跳び退き、着地と同時に上半身の捻りと左腕の筋力だけで獅子の盾を“白”のセイバーに投擲する。
空気を切り裂き、唸りをあげながら盾は“白”のセイバーに直撃――した瞬間、漆黒の騎士の姿が陽炎のように揺らめき消え、今しがたまで立っていた場所のすぐ横に再度出現した。投擲された盾はそのまま飛び去り、200メートル先の大木に突き刺さって止まった。

「語るまでもない、これが答えだよ。
 さて“青”のセイバー、お互いに獅子が手元から離れたわけだがどうする?」

「……けっ、まだ手札を隠してやがったか。潔癖な騎士サマかと思ったが案外したたかじゃねぇか」

悪態を吐きながらも“青”のセイバーが剣を構える。それはこの『大戦』で戦士が初めて見せた両手持ちの構えだった。

「しゃあねぇ、いつまでもテメェ1人相手にするわけにもいかねぇからな。
 ここらでケリ着けるとしようかぁ!」

“青”のセイバーが吼える。同時に膨大な魔力が剣に渦を巻きながら収束していく。

「あぁ、それは私も貴公と同じだ」

“白”のセイバーも剣を構え、漆黒の剣に魔力が溢れる。
2人の剣士は互いに目の前の敵を打倒すべく、遂に己が切り札の真名を告げる。

「あばよ、この一撃を餞別として逝け!
 万丈轟く(カラド)――――――」

「我が剣と誇りに賭け、勝利を誓う!
 黒翼(ケンヴェルヒン)――――――」

“青”と“白”のセイバーが叫ぶ。

「軌虹の剣(ボルグ)――――――!!!」

「繚乱(ディアローディーヌ)――――――!!!」

虹色の魔力が刀身を包み、小山ほどもある巨大な刃が形成される。
漆黒の刃から数百羽の鴉が次々と飛び出し、黒き奔流を成していく。

七色に輝く極大の刃が振り下ろされ、漆黒の群体が“疾翔”する。
光と影が交錯し、ひと際巨大な爆発が起こる。数分にも及ぶ土煙が治まった時、そこに立っていたのは――――――


∞               ∞


――2人のヒトガタが森の中を駆ける。
どちらも優に2メートルを超す身の丈と、防具の上からでも筋肉の鎧を着ているのが分かる偉丈夫であり、手には槍を携えている。
片や毛皮の装具と外套、そして上半身に銀の光沢を放つ帷子らしき防具を纏い、槍の柄と穂がそれぞれ2メートルもある常識外れの大槍を持つ大男。
片や間近で見れば壁と見紛うほどの体躯に、上半身は鋼の如き筋肉を惜しげもなく晒し、その巨体と比べると実際よりも短く感じる手槍を持つ巨漢。

そんな大男2人は、信じられぬ程の敏捷性で木々の合間を疾駆し、森で振るうにはおよそ適さない槍という武器を巧みに使いこなしている。
特に常識外れの大槍を振るう男は、4メートルもある得物を手足の一部のように扱い、どれだけ深い木々の中でも微塵も動きを損なっていない。
さらに、常識外れの大槍を普通の槍と同じように扱う男に対し、間合いの面で大きく差を付けられた巨漢は先程から何度も攻撃を受けている。
しかし一撃一撃が致命傷である大槍の一撃を何度受けても巨漢は倒れず、その身体には傷一つ出来ていない。
どれだけ大槍を受けようとも巨漢は間合いを詰めるため、前へ前へと突き進む。

「これだけ攻めても崩せんとは……改めて厄介な奴だと言わざるをえんな、“青”のランサー」

「もう終わりか? “白”のランサー。もっと俺を滾らせろ、俺を湧かせろ、俺を楽しませろ!」

やや表情の険しい“白”のランサーと比べて、“青”のランサーは喜色を隠しもせずに笑っている。
どれだけ攻撃しても無傷の敵を相手に決め手を見いだせない“白”のランサー。
傷こそ負っていないものの、自分の槍の間合いまで進みきれない“青”のランサー。
一見膠着状態にある両者だが、この戦いの趨勢を決めるのは彼らではなかった。

「情けない話だが、俺がお前を倒すにはマスターたちに頼るしかないようだ」

「……ふん、俺の命運を俺が決められんとは、我がことながらつくづく厄介な呪いだ」

“白”のランサーの言葉に“青”のランサーは僅かに顔をしかめた。
すでに真名と宝具の割れている“青”のランサーに対し、“白”のマスターたちは何人かでその対策に乗り出していた。
そして“青”のマスターたちもそれに対抗策を講じており、今頃は両陣営のマスターたちで戦闘が始まっていることを、両ランサーは知っている。

「まぁ嘆いたところで今さら何も変わらん。
 それよりも仕切り直しだ、“白”のランサー!」

「そうか、ならば来るがいい、“青”のランサー!」

身を屈め、突撃態勢に入る“青”のランサー。“白”のランサーも槍を構える。
どちらもマスターたちに自分の命運を預けているのは同じだが、自分の力でも状況を覆せる“青”のランサーと、マスターたちを信じて戦い続けるしかない“白”のランサー。
似て非なる両者の戦いが再び始まった――――――

               ∞               ∞           


――戦場を挟んで2人の戦士は向かい合っていた。
12騎のサーヴァントが入り乱れて戦う中、彼らだけは最初からその場を一歩たりとも動かず睨み合っている。
両者の距離はおよそ5㎞。サーヴァントの視力でも相手を捉えることが難しい距離だが、共に『千里眼』のスキルを有する、“白”と“青”のアーチャーには、相手の一挙一動が具に見えていた。
互いに視線を合わせて弓を引き絞り、何時でも放てる状態でありながら、彼らは不動の姿勢を崩さない。何故ならば、彼らの一矢は放てば確実にこの『大戦』を左右する一撃であり、例え1対7からでも趨勢を覆す可能性を秘めているからだ。
ここでその真名と共に矢を放てば、間違いなく敵を味方ごと焼き尽くし、この戦場のみならず周囲の広大な森林すらも焦土へと変える。さらに彼らが気兼ねなく放てるのは1射のみ。2射目からはマスターの生命を秤にかけなければならぬ程に彼らの『宝具』は魔力を必要とする。
そして“白”/“青”のアーチャーが放つ矢を迎撃できるのも“青”/“白”のアーチャーのみ。故に両者は終始互いに牽制し合っていた。
この総力戦において、単騎で趨勢を傾けることが可能な“白”と“青”のアーチャーは敵の最大火力への抑止力として戦闘に加わっている。そう、遥か先の相手に弓を向けているだけであろうとも、彼らは確かに戦っていた。
だがまだ“白”/“青”のアーチャーは動かない。戦線が拮抗している今動くのは早計だ。いずれ必ず拮抗は崩れる。その時こそが彼らの仕掛ける時。
その一撃でそのまま勝負を決めるのか、またはその一撃で趨勢を塗り替えるのか――

(好機は必ず訪れる。そこに我が全てを賭けて射る……)

“青”のアーチャーは精神を研ぎ澄ましその瞬間を待つ。

(どんな状況でも俺が流れを作る。だから頼んだぞ、みんな!)

“白”のアーチャーは引き絞る弓に更なる力を込めた。
両雄はただ、やがて訪れるその時を待ち続ける。


               ∞               ∞  


――その2人の空中戦は熾烈を極めていた。
『宝具』に騎乗した“白”と“青”のライダーは猛烈な速度で空を翔けながら、互いに接戦を繰り広げる。

「ったく、さっさと墜ちてくんねぇかなぁ!」

真紅の馬に乗った青年が悪態を吐く。

「出来ぬ相談だ。そして落ちるのはそちらが先だ」

空飛ぶ船に乗った女性が厳かに言い返す。

「あーはいはいはい、そーですかっと!」

青年が手にした剣を船に向けて放り投げる。すると剣はそのまま船を操る女性目がけ、まるで追尾機能を備えたミサイルの様に猛然と飛んでいく。

「無駄だ」

女性の一言で、船が一瞬にして速度を大幅に上げ、最新の戦闘機でも不可能なアクロバティック航法を披露し、飛来する剣を回避した。帆を張った海上の乗り物とはとても思えない動きである。
だがしかし、目標を外れた剣はそのまま忽然と姿を消し、まるでその動きを読んでいたかのように回避した船の正面数百メートル先に瞬間移動した。

「ちっとばかし位置はずれたけど、まぁ誤差の内だろ?
 これでサヨナラ間違いないでしょ、“白”のライダー!」

青年が叫ぶと同時に剣は再び猛然と“白”のライダー目がけ猛然と疾走する。数百メートルあった距離が一瞬にして詰められる。
対する“白”のライダーは、まるで船にでも命じているかのように囁く。

「風壁、展開」

直後、船首に風が集まった。目に見えるほどに圧縮され渦巻く空気の壁は、真正面からぶつかってきた剣を簡単に弾き飛ばされた。

「はぁ!? ざけんなよ、マジかよ、ずりぃっつーの!」

喚き散らしながらも、青年は真紅の馬を走らせ弾かれた剣を回収する。

「騒々しいぞ、“青”の騎兵」

船と馬を停止させ、“白”のライダーと“青”のライダーが対峙する。

「けっ、お高く気取りやがって……見た目は良いけどアンタ絶対生前は独り身だっただろ」

「汝が卑俗なだけであろう。そして言い掛かりは止めよ」

「へいへい、そりゃすいませんね。つーかアンタのような女選んだ男って誰だよ? マジで気が知れねぇ!」

「安い挑発だな。卑な性格は元からとしても、その三文芝居はいつまで続けるつもりだ?」

“白”のライダーが強い眼差しで見据えると、“青”のライダーは一瞬虚を突かれたような表情をして、

「――なんだ、バレてたのか」

口元を吊り上げ、どこまでも愉快そうにニヤリと笑った。
しかし眼は微塵も笑っておらず、声色も陰湿な響きを孕んでいながらまるで空々しかった。

「嫌な目だ。己が為にだけ力を振るう者の顔だな」

「毛嫌いするなよ“白”のライダー。僕はアンタみたいな女は大好きだぜ?
 その澄ました顔を見てると、抗えない力でもって屈辱に歪めてみたくなる……ククッ、その時アンタはどんな声で哭いてくれるのかねぇ?」

「そんな時は来ぬよ、“青”の騎兵。汝は妾が討ち果たす」

「やってみなよ。けどその無駄にデカいだけの宝具をいつまで使い続けられるかな?
 宣言してもいい。アンタとアンタのマスターは必ず僕の前に這い蹲らせ、身も心も消尽させてやるよ!」

「汝の声は聞くに堪えぬ。閉口せよ」

かくして再び宙を渡る船と、天翔ける神馬の空中戦が始まった。


               ∞               ∞


――彼女たちの戦いは聖杯を求めるものではなかった。
生前の償いのため、マスターに尽くすことを目的とし現界した“白”のキャスター。
自分に代わり“彼ら”を助けてくれたマスターのため召喚に応じた“青”のキャスター。
属する陣営は違えど、2人は何よりもマスターを守護することを優先し、この『大戦』を戦ってきた。
だが、現在彼女たちのマスターはどちらも危機に瀕していた。
片や致命傷に近い傷を負い瀕死の重傷。片や長年の法外な負担が心身を蝕み狂死寸前。どちらの命も風前の灯だった。
むろん彼女たちはすぐさまマスターの治療を優先した。だが彼らは共にそれを拒んだ。どちらも自分の命より、この『大戦』における勝利のための行動を彼女たちに優先するよう、頼んだのである。
当然彼女たちはその頼みを断った。するとあろうことか、2人のマスターは令呪を使って“白”と“青”のキャスターにそれを命じた。
絶対の命令に縛られた彼女たちは令呪の命に従い、さしあたって目の前の敵である相手方のキャスターと戦闘を続けている。

「~~~~~~~~!」

“白”のキャスターの詠唱が物理的な破壊力すら備えた呪いの塊を放ち、無数の死霊が襲い掛かる。

「――――――――!」

“青”のキャスターの詠唱により放たれた雷が呪いを焼き、魔力を帯びた周囲の木々が兵となり死霊を迎え撃つ。両者の実力は伯仲。一進一退の攻防が先程から続いている。
だがそれではいけない。双方のキャスターの胸の内を焦燥が掻き毟る。
戦いが長引くほどにマスターの魔力は消費され、一刻も早く治癒を施さなければどちらのマスターも命はない。
しかし令呪で命じられた彼女たちには、最低でも目の前の相手を倒さなければマスターの下へ向かうことすら叶わない。もどかしい気持ちばかりが膨れていく。
それでも今はただマスターのために“白”/“青”のキャスターは立ち塞がる相手を倒すべく、その力を行使するのだった。

               ∞               ∞


――その戦いはどちらにとっても不本意なものだった。
業腹なことに『暗殺者』のクラスなどで現界してしまい、他人を使って下々の兵を動かすのが本来の戦い方だというのに、
よりにもよって戦場などという野蛮な場所の前線に自分が立って戦わなければならない悪夢に、“白”のアサシンは心底嫌気が差していた。
せめてさっさと終わらせようと数で攻めても、“青”のアサシン――東洋の島国特有の剣と服装の男――に彼女が生み出した蛇たちの攻撃は掠りもしない。
時間の経過に比例して“白”のアサシンは憤懣だけを募らせていた。

「あぁもう、なんでアタシがこんな処に出て来なきゃいけないのよ!?
 てかそこの髭面のむさ苦しい男、さっさと倒れなさいよ」

“白”のアサシンががなる。

「……」

“青”のアサシンは我関せずとばかりに、殺到する蛇の群れを相手にしている。
仮初であろうとも現世に再び立ち剣を振るうことが叶い、異なる時代、遠い異国の武芸者と剣を交える機会を得たにも関わらず、
先程から斬り捨てているのは武の理はおろか剣を振るうこと意味のさえ解さぬ蛇の群れ。せめて蛇を操る敵が武や軍略あるいは兵法に通ずる者であれば、まだ手慰みぐらいにはなったかもしれない。
だが“白”のアサシン――褐色の肌をした美しい女――にはどちらも望めなかった。
彼女は明らかに戦いの素人、只々斬り捨てた端から次の蛇を生み出し襲い掛からせるだけ。戦術も戦略も無い数による力押し。“青”のアサシンが求める、武芸の技を競い合う立ち合いから最も遠い戦いだった。

(無常なり……)

背後から襲ってきた2メートルを超える大蛇を、“青”のアサシンは振り返りもせずに両断する。
すると急に辺りの蛇が動きを止めた。

「あぁもうじれったい、いい加減にしなさいよ!」

見ると“白”のアサシンが手に持つ短剣からこれまでにない魔力が溢れ、刃の先から勢いよく流れ出る毒液が瞬く間に巨大な蛇になっていく。
やがて現れたのは全長10メートル、体幹1メートル、そして身体の中程から頭が9つ生えた大蛇だった。

「面妖な……」

僅かに驚嘆の声を洩らす“青”のアサシンに“白”のアサシンは高らかに笑う。

「あなたも気の毒ね、さっさと死んでいればもう少し楽に逝けたのに」

だが――

「しかし、漸く手応えのありそうな相手が出たな……」

例え相手が武芸者でなく物の怪の類であろうとも、それが戦ったことのない手応えのある相手ならば、“青”のアサシンにとっては本気で剣を振るうに値する。

「“白”のアサシン、砂の国の媛君。これより先は武道の上の立ち合いゆえ、遅ればせながら名乗らせて頂く。
 某は新免武蔵。此度の聖杯大戦において“青”のアサシンの座を預かりし者。
 武門の生まれに非ず、武の心得無き女人を手に掛けるは不本意故、この朽縄の化生と某の勝負を我ら“アサシン”の勝敗にしたいと考えまするが、如何に?」

「……へぇ、ただの小兵かと思ったけど少しは礼儀を知っているじゃない。
 でもそれは無理ね。マスターからの指示と約束でね、あんたにはここで死んでもらうし、私は負ける気が無いもの」

「では致し方なし。気は進まぬが御身を――斬る」

「やれるものならね――!」

多頭蛇が鎌首を擡げ牙を剥く。
二刀使いの剣士が疾駆する。
謀略の暗殺者と侍の戦いはここからが本番だった。

               ∞               ∞


――2匹の獣が暴れまわる。
“白”と“青”のバーサーカーの戦闘は、激しさの衰えぬ暴風となって周囲を破砕する。

「Μ■χη! Μ?■η!! Μ?χ■!!!」

“白”のバーサーカーが猛る。
薄っすらと青く輝く鎧を身に着け、血走った眼を見開き、時折聞き取れない音を混じらせた同じ言葉だけを繰り返し叫びながら槍を振るう。

「■■■■■■■■■■■ーーーー!!!」

“青”のバーサーカーが吼える。
その姿は灰色の体毛に覆われた人狼。理性の残らぬ瞳と、言語として成立していない獣の咆哮を轟かせ、紅蓮の炎が刀身を覆う剣を力任せに振り下ろす。
この2騎の戦いに説明など不要だろう。どこまでもひたすらに目の前の敵を殺す為だけに、狂気に任せて武器を振るう。もしも邪魔者が割って入れば誰であろうとたちどころに噛み砕く。ただそれだけ。
限りなく原始的でシンプルな戦いの嵐は、当分治まりそうにはなかった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


U-1対策機関、通称『大学』。
彼らは組織の仇敵たる超越存在を根絶やしにする手段として、万能の願望器『聖杯』に目を付け聖杯戦争の再現を目論んだ。
それも昨今世界中で行われ始めた小規模な亜種ではなく、冬木の聖杯戦争の完全なコピーを目指したものだった。そのため大学は別の組織や魔術師たちと協力し、長い年月をかけて聖杯を完成させ、儀式の再現まであと一歩と漕ぎ着ける。

だが、そんな矢先に事件は起こった。
完成した聖杯が儀式の地、日本の水佐波市に移送する途中で奪われてしまったのである。

聖杯を奪ったのはナチス残党組織『グラズヘイム』。
グラズヘイムは密かに大学の関係者や、儀式の再現に大きく関わった南米の部族『アストラン族』と結託し、独自に聖杯の使用を目論んでいた。

すぐさま大学は対策チームを結成し、グラズヘイムと協力者たちが拠点としている南米の遺跡へと向かわせる。
しかし、チームは1人を残し部族最強の戦士と彼の連れたサーヴァントによって壊滅。止むを得ず魔術協会に応援を要請し、新たに人員とサーヴァントを加えたチームは再び遺跡へと向かう。
対するグラズヘイムやアストラン族も独自にマスターを揃え、迎撃態勢を整えていた。

ルーマニア、トリファスにおける“大戦”より2年。
南米の小国、サミナバ共和国で再び『聖杯大戦』が始まる。

これはもう1つの外典、例外の聖杯戦争。
汝ら自らを以て大戦を勝ち残れ。


                      Fate/Exception
                 ‐the Another File Apocrypha‐


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――――――――――
――――――
―――



「やはり、考えを改める気はないのですか?」

今は彼女と呼べる存在が問いかける。

「無論だ。元より人を殺す存在である我らが人の争いの管理役など、あまりに矛盾している」

彼であり彼らである存在が答える。

「では貴方はどうするのですか?」

「知れたこと、我が本分を行うだけだ。未だ“赤”と“白”さえも出現していないが、始まっていないならば我が始めるだけのこと。
 人の造りし聖杯を用いて7つの封印を解き、我が同胞たる3騎と地上を支配し、与えられた権威を以て人に死を振り撒く。
 そして――」

「そんなことはさせません、貴方の願いは私が阻みます」

「……やはり理解できんな。自己を持たぬ汝が何故人に荷担する。
 憑依した人の性質に引かれたか?」

「それは貴方も同じでしょう。
 例え借り物で紛い物でも、今の私はこの意思を尊重しこの想いが間違っているとは思いません。そして貴方が正しいとも」

「では我も汝を否定しよう。天の力の一端として生まれながら、人に形(いのち)を与えられ、人の概念に劣(おと)された現象よ」

「役目を放棄し、聖杯大戦を妨げようとする貴方を私の権限において排除します、“青”のルーラー!」

「無駄だ、人を依り代とするが故に汝が我を滅ぼすことは不可能だ。我が汝を滅する、“白”のルーラーよ」

――そして“2人のルーラー”は激突する。
『聖杯大戦』は誰も知らないところで、静かに運命を変えていく―――――――――――――



……to be Continued




CHARACTER


ネザファルピリ・アストラン
『アストラン族』最強の戦士。“白”のバーサーカーのマスター。
聖杯戦争を戦士の神聖な儀式と考えているが、自分以外のマスターが女子供や戦士と呼べない者しかいないので基本的に単独で行動している。
実戦経験が無かったり、戦闘向きの魔術師がいない“白”のマスターの中では唯一の武闘派で最高戦力。
強者との戦いと戦士としての名誉ある死を望んでおり、聖杯に興味は無い。

“白”のバーサーカー
ネザファルピリと契約した狂戦士の英霊。
狂化のレベルはさほど高くないが、元より思考の殆どが戦うことに固定されており、どこまでも戦いを求めている。
宝具である灼熱を発する鎧は、ネザファルピリの意向により令呪で出力を抑えられている。

ヒルデガルト・フォン・ノイエスフィール
『グラズヘイム』所属の魔術師でノイエスフィールのクローン。“白”のランサーのマスター。
以前は自己が希薄だったが、上官だったヴィーダーによって自分を確立した。
同世代の女性マスターやサーヴァントたちとの、組織的な上下関係のない接触や交流の機会を得たことで、組織ではなく自分の願いのため聖杯を求めるようになっていく。

“白”のランサー
ヒルデガルトと契約した槍の英霊。
義と人情に篤い戦士であり、愛妻家にして恐妻家。“白”のセイバー、アーチャーとは魂の同志らしい。
生前の死に方から蛇と相性が悪く、“白”のアサシンを苦手としている。
前妻に似ているヒルデガルトを気に入っており、彼女のために槍を振るう。

ヴァージニア・オブライエン
『大学』所属の魔術師。“白”のセイバーのマスター。
元々は大学で講師もしていたが、魔術刻印と共に受け継がれる一族の呪いを払拭するため、大学を離反しグラズヘイムに協力する。
先祖の起こしたジャガイモ飢饉に責任を感じており、自分の力を社会の役に立てるという信念を抱いている。
ルイス・ローウェルとはちょっとした事情のある間柄。

“白”のセイバー
ヴァージニアと契約した剣の英霊。
主に忠誠を尽くす高潔な騎士。重度の愛妻家。“白”のランサー、アーチャーとは魂の同志らしい。
極端なフェミニストであり女性が戦うこと、それ以上に女性が戦いで傷つくことを嫌い、“白”陣営の女性マスターや女性サーヴァントが前線に出ることにも難色を示す。
時折「アーサー王は女の子だった」、「あんなにかわいい王が男のはずがない」など、意味不明な発言をする。

セシリア・フォースリング
封印指定を受け逃亡中の魔術師。“白”のアーチャーのマスター。
逃亡生活をしていたところにグラムヘイズが接触し、協力を条件に匿われている。
幻想種と混じった身体の維持に加え、大英雄で燃費の悪い宝具を使うアーチャーを召喚してしまい、普段は魔力供給のため遺跡の中に陣を敷いて引き籠っている。
魔術師としては“白”陣営で頭一つ抜けた存在であり、本人の意に反して一部からは信頼されており、渋々ながらその手腕を振るう。

“白”のアーチャー
セシリアと契約した弓の英霊。
薔薇色の瞳をした熱い男。弓だけでなく魔術や肉弾戦もこなす英雄。
愛妻家であり、“白”のセイバー、ランサーとは魂の同志らしい。
かつて妻を疑ったことを今でも反省しており、基本的に人を疑うことをしない。
ランサーの宝具に触発され、セイバー共々宝具の真名開放に妻の名前を追加した。

ハンス・ヘイムダール
セシリアの弟子で介護人。“白”のキャスターのマスター。
以前に瀕死の重傷を負って死にかけた際、セシリアに触手を融合されて一命をとりとめ、それ以来彼女と共に行動している。
家に帰りたいとは思っていない。
「一般人」としての自分は死んだものと考えており、「魔術師(見習い)」として生きて死ぬことを決めている。

“白”のキャスター
ハンスと契約した魔術師の英霊。
生前の悪行を悔いており、贖罪のため自分を召喚したマスターに尽くすことを目的としている。
根っからの魔女気質であり善行や物事を平和的に解決することが出来ないが、本人に悪気はない。
それでも無理に善人であろうと頑張るが、付け焼刃なので切掛けさえあれば簡単に本来の性質に戻る。
ハンス以外の他人とは目を見て会話できず、話してもすぐに吃る。

御子上紗月
『大学』に協力する御子上家の魔術師。“白”のライダーのマスター。
幼い頃に両親を亡くし御子上家に引き取られた過去を持ち、両親の形見ともいえる魔術刻印を当主である義父から譲り渡してもらうために密約を交わし、
表向きは御子上家を離反したとしてグラズヘイムに協力している。
実戦経験の無いことと自身の貧弱な魔力量がコンプレックス。

“白”のライダー
紗月と契約した騎兵の英霊。
高貴な雰囲気を醸し出す和服の美女であり、“白”のサーヴァントたちのまとめ役。
マスターの紗月を気に入っており、何かと面倒を見ている。
聖杯を勝ち取る事よりもマスターたちを生き残らせることを優先しており、時折そのことで軋轢が生まれることもあるが、本人は信条を曲げない。
紗月を中心とした御子上家の問題については薄々勘付いており、その危うさを心配している。

グァルティエロ・アルベルティーニ
『大学』に協力するアルベティーニ家の魔術師。“白”のアサシンのマスター。
自分の願望を遂げるため、実家を離反しグラズヘイムに協力する。
遺跡内に大量のパスタを持ち込み仲間に振る舞っている。
どの女性にも一度はアタックしているが、本命は自分のサーヴァントであるアサシンであり、本気で恋慕している。

“白”のアサシン
グァルティエロと契約した暗殺者の英霊。
絶世の美女であり、王族らしく気位が高い。
他のサーヴァントやマスターと必要以上に接しないが、サーヴァントたちの実力は認めている。
やたらと口説いてくるグァルティエロを表向き拒絶しているが、身分や利権に関わらず純粋に好意を寄せてくれている彼を内心は気に入っている。
生前のことから真っ当且つ幸せな恋愛をしている者が嫌いで、特に自陣の3騎士には嫉妬と羨望の入り混じった感情を抱いている。


藤尾渦正
“時計塔”の一級講師にして執行者の肩書を持つ魔術師。“青”のセイバーのマスター。
他人の魔術刻印を芸術的視点からコレクションしており、『聖杯大戦』には数年前から追っていた魔術師(刻印)を追っている途中で偶然令呪を宿し、仕事と実益を兼ねて参戦する。
根源、派閥、次代への魔術継承といった一般的な魔術師の常識などに一切興味が無く、良くも悪くも自分の楽しみだけを追い求める。
講師でありながら顔と人脈は時計塔内よりも、フリーランス賞金稼ぎや僻地に隠れ潜んでいる魔術師たちの方が広く、信用もある。

“青”のセイバー
渦正と契約した剣の英霊。
筋骨逞しい剛力無双の大男。生粋の兄貴肌。
腹一杯飯を食い、美味い酒を呑み、良い女を抱き、血の滾る戦いが出来れば聖杯は要らないと豪語する男らしい性格。
しかし戦いが密林のサバイバル戦であり、“青”陣営の少ない女性陣が揃ってセイバーを相手にしないため、既に願いの半分以上は挫折気味。
そして変わり者のマスターには振り回され続けるなど、傍目には色々と気の毒な人物。

ルイス・ローウェル
『ガンスリンガー』の二つ名をもつ『大学』所属のモンスターハンター。“青”のキャスターのマスター。
長年人類の敵と戦い続けており、何度も死線を潜り抜けた生粋の猛者。
その代償として現実と臨死体験の区別がつかなくなってきており、この『聖杯大戦』が自分の最後の戦いになると悟っている。
ヴァージニア・オブライエンとは過去にちょっとした経緯を持つ間柄。

“青”のキャスター
ルイスと契約した魔術師の英霊。
黙っていれば美しく神々しい慈愛に満ちた聖母だが、口を開くと途端にイメージが崩れる。自称「マジカル☆聖女」。
以前ルイスが助けたアメリカの先住民族から送られた「ある物」を触媒として召喚される。『聖杯大戦』の行く末よりもルイス個人を気に掛けている。
例え命を狙ってくる敵であろうとも決して自分からは命を奪おうとしない、ある意味サーヴァントの根底を覆すような存在。

黒雲霞
中国軍部の特殊工作員で魔術師。“青”のアーチャーのマスター。
軍の命令で『時計塔』の内情を探っているが、実際は二重スパイで『時計塔』上層部に国内の魔術組織や軍の動きをリークしている。
両組織からの命令で『大学』への応援と『聖杯大戦』の調査で現地入りした際に令呪を宿し、マスターとなる。
自分では気づいていないが破滅願望があり、分の悪い賭けや危険な勝負にも平然と挑む。

“青”のアーチャー
雲霞と契約した弓の英霊。
底抜けのお人好しであり頼まれれば断ることをせず、たとえ結果的に自分を破滅させる頼みでも二つ返事で引き受ける。
そんな性格に興味を持ったマスターから四六時中弄られているが、彼女の内面を見抜いた上でそれに付き合っている。
その来歴が自分に似たルイスとは殊のほか気が合う。

アベル・シボネイ
元キューバ工作員の経歴を持つフリーランスの魔術師。“青”のランサーのマスター。
「生きている」実感を求め、工作員として築いた功績や組織の出世街道に背を向けて野に降り、破格の低条件で仕事を請け負うフリーの仕事人となる。
今回も彼の噂を聞きつけた『大学』に仕事を依頼され、マスターとして参戦する。
同じ死霊術師で、同業として名高いファーティマには一目置いている。

“青”のランサー
アベルと契約した槍の英霊。
猛者との戦いを求めるの生粋の戦士。戦闘時はほぼ独断で動く。
マスターたちが纏まりを欠く“青”陣営で、対複数戦ではサーヴァント達のリーダー的な役割を果たす。
運命の三女神に自分の人生を“決められた”ことを不満に思っており、それが高じて他人からの命令や指示を嫌う。
聖杯に託す願いは、自分に掛けられた呪いを払拭すること。

菅代優介
日本の水佐波市を管理している魔術師。“青”のアサシンのマスター。
彼の知らぬところで父親が『グラズヘイム』と協力していた事が原因で、対策チームに駆り出されてしまう。
重度の物臭にして究極の面倒くさがりであり、なるべく自分が戦わずに『聖杯大戦』が終わることを望んでいるが現状で望みは薄い。
戦闘面ではからっきしなので、裏方や後方支援で“青”陣営をサポートする。

“青”のアサシン
優介と契約した暗殺者の英霊。真名は宮本武蔵。
敵であろうとも、それが「武の立ち合い」であるならば隠すことなく真名を告げる。
サーヴァントとしての自分を、泡沫の夢のようなものと言い切り、1人でも多く異国の英雄豪傑と立ち合うことが目的。
場合によっては“白”だけでなく“青”のサーヴァントたちと一戦交えることも視野に入れており、そのことを公言して憚らない。

ファーティマ・アブド・アル・ムイード
没落した魔術の名家に生まれた、天才と呼ばれる死霊術師。“青”のライダーのマスター。
前当主の父がお家再興のために『大学』に協力しており、その縁で対策チームに抜擢される。
死体を大事にするファーティマから見て、死体を使い捨てのパーツや魔術道具として扱う傾向の強いアベルはあまり好きではない。
生者に興味は無く、自分のサーヴァントのライダーにも深く干渉せずにおり、それ故彼の剣呑さを見逃している。

“青”のライダー
ファーティマと契約した騎兵の英霊。
卑俗で英雄としての品性に欠けた青年。しかしどこか超然とした雰囲気を醸し出す。
ファーティマと“青”陣営の勝利のために戦っているが、本心は別にあり裏で色々画策している。
敵味方問わず一部のマスターやサーヴァントから危険視されているが、本人はそれすら楽しんでいる。

無道
己を高めることのみを求める破戒僧。“青”のバーサーカーのマスター。
試練を求めサミナバ共和国を訪れていた折、当初『時計塔』から正式に派遣されていた魔術師を殺し、マスター権を奪った。
『聖杯戦争』のことは噂で聞き知っていたが、自分が関与したのが『聖杯大戦』だとは知らず単独で戦いに臨む。
“青”と“白”のどちらにも属さず、出会ったマスターとサーヴァントに無差別に攻撃を仕掛ける。

“青”のバーサーカー
無道と契約した狂戦士の英霊。
全身を灰色の体毛が覆う人狼。炎の剣を使う。
狂化により理性を失っており、無道と共に凶行を繰り返す。


“白”のルーラー
聖杯戦争を監督する統治の英霊。
とある少女に憑依する形で現界しており、本来は善悪の概念を持たない性質だが少女の性質に引かれ、善に傾いている。
無関係の人間から犠牲が出ることを善しとせず、戦争の運営よりも人命を優先するが、違反者は実力行使で排除する傾向が強い。
事情によりルーラーとしての能力や特権は、ルーマニアの聖杯大戦に現れたルーラーよりも劣っている。

“青”のルーラー
聖杯戦争を監督する統治の英霊。
とある男に憑依する形で現界しており、本来は“その時”が来たら使命果たすだけの存在だが男の性質に引かれ、我欲が内面に生まれている。
表向きは機械的かつ公平に戦争の運営を行いつつも、自分の目的のため聖杯を使おうとする。
事情によりルーラーとしての能力や特権は、ルーマニアの聖杯大戦に現れたルーラーよりも劣っている。


白 剣:イウェイン 槍:ラグナル・ロズブローク 弓:ラーマ 騎:神功皇后 
  魔:チャロナラン 暗:クレオパトラ 狂:ディオメディス 統:冬将軍

青 剣:フェルグス・マック・ロイ 槍:メレアグロス 弓:羿  騎:スキールニル
  魔:プテサン・ウィ 暗:宮本武蔵 狂:ジグムンド 統:ブラックライダー



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以上です。
Apocryphaが面白かったんでカッとなって書いた。今は反省している。

鯖とマスターは個人的に好きなのや動かしやすそうなのを選び、ストーリー的に夏海とみことが入る余地なかったんで、3次からマスターを引っ張ってきました。
「CHARACTER」は思いついた順。とりあえず設定だけ。
本編も書けたら書きたいと思っていますが、設定とか整合性とか矛盾とか深く考えずに書いたんで本編やるときはどっかしら変わっているかも。
……しかし、脳内のキャラ設定なんていらなかったですかね?

そしてごめんなさい。
「Zero Another」も終わってないのに別の物書いてました。
年内には何とかする予定なんで、もう暫くお待ちください。