特に何次とか、召喚する鯖とか考えずに、どの鯖が呼ばれても使えそうな嘘予告考えてみた。

「残るすべての令呪を持って話が傀儡に命ず。
 セイバー、宝具を最速で発動し、眼前のアーチャーごと聖杯を破壊しろ」

「おのれえええええ!? こ、このようなあああああああ!」


 ――戦争(たたか)いは終わった。
 四度目の杯も満たされることはなく、生き残るべきものは生き残り、散りゆくべきものは消え去った。

 ――ただ一人を除いて……



「これが……お父様の用意した英霊の触媒?」
「正確にはその予備だ。時臣師は“本命”が間に合わなかった時のために“保険”を用意していた。
 私はその管理を命じられていたのだよ。
 ――本来中立たる監督役としては問題だが。兄弟子として師の娘である妹弟子にこの程度をするくらいは許されるだろう」



「かの大英雄の触媒は見つからなかったか……。60年周期が10年に縮まったのだから致し方がないが、別の英霊を呼ばざるを得ないとはな。
 イリヤスフィールよ、かねてより用意してあった予備の触媒を使い、今度こそ7つ全てのサーヴァントを殺しつくし、必ずや天の杯(ヘヴンズ・フィール)を完成させよ……!」



「カカカ。よもや10年で聖杯戦争が再開するとは。やはり聖杯には何か問題が生じているということか。
 桜は魔術師としての訓練はしておらぬし、本命の触媒も間に合わぬ……。とくれば、此度も見送りし、次回まで待つが得策か……。
 いや、すでに令呪の兆しが表れている桜を放置するのももったいないのう。とりあえず召喚だけさせておいて立ち回るべきか……?」



「はぁ……。不覚です。まさかランサーの触媒となるイヤリングが盗まれてしまうなんて……。この戦いが終わったら何としてでも犯人を捕まえないと!
 ――とりあえず聖杯戦争は、予備の触媒を使って挑むことにしましょう。赤枝の騎士の末裔は、この程度では揺るがないのだから」



「士っ郎~! はい、これおみやげ」
「お土産? 珍しいな藤ねえ……って、なんだこれ?」
「さあ? 道端で拾ったものだし? なんかちょっと骨董品ぽいから土蔵のアンティークにどうかなーって」
「土蔵のかよ。まったく、珍しくお土産なんて言うと思ったら……。それよりそこ片付けてくれ、飯運べない」
「わ~い、ごっはん、ごっはん♪」



 たった一枚の欠けたピースが、物語の歯車、そのすべてを狂わせ……呼ばれるべきものが呼ばれなくなる……。

 ――かくして、五度目の戦争(たたか)いが幕を開ける……。




                        Fate/If minasaba

                               絶賛制作予定なし!




「早く呼び出さないと、死んじゃうよ、お兄ちゃん」