何年かぶりに皆鯖に戻ってきて本スレを1から読み直し中。現在30スレ目。
金太郎がホンダムを彷彿とさせるという会話があったので二人の戦闘を妄想した。


「おぬしがライダーか」
「いかにも、おいらがライダーだ。そういうお前はランサーだな?」
「応とも。……それにしても、大鉞を持ち、熊に乗った坂東武者。なるほど、おぬしの正体は一目で想像つくというもの」
「それはおいらのセリフだ。その長槍、英霊の座に招かれた日の本の戦士ならば見間違えることはねえ」

 ライダーはそう告げると、己が宝具である大熊から降り、鉞を構えた。

「む? なぜ降りる? そいつがおぬしの宝具であろう?」
「もちろん。こいつはおいらの最高の相棒だ。やばくなったら手伝ってもらうさ。けど……」
「けど?」
「あんたほどの高名な勇者と戦うんだ。最初くらいは生身で当たってみたいと思うのが男ってもんだろう?」

 二人の英雄は唇をわずかにゆがめ、笑う。そして――


 刹那の接触であった。一足で間を詰め槍を繰り出すランサーと、それを鉞で迎撃するライダー。
 その結果。ランサーは数十m後方へ吹き飛ばされ、ライダーはその場に膝をついた。

 ――なるほど。これが音に聞こえた怪力か。怪童の異名に恥じることはないな……。

 ランサーは内心でつぶやき、槍を握る手に視線を落とした。
 ――雷神鉞(らいじんのまさかり)。ライダーの宝具に斧が愛槍が触れあった時、その鉞から電撃が伸び、僅かながら手を痺れさせたのだ。しばらくの間は、槍を持つ手に力は入らないだろう。
 元々、ランサーは敵の攻撃を避けることに特化したサーヴァントである。しかし、自身から攻撃を仕掛けたということ。相手の宝具がわからなかったということが、ランサーにとって不覚のダメージを与えることになった。
 ……もっとも。

「手の痺れが取れるまでライダーの攻撃をかわし続ける……。難しい話ではない」

 それこそが、ランサーの誇り。戦乱の世において、戦場の只中を走り抜け生涯無傷を誇った所以である。
 一方――


「ランサーの奴……。ずいぶん卦体な槍を使うじゃねえか」

 ライダーの二の腕には槍で刺されたかのような傷がついていた。無論、ランサーの槍は己の体には触れていない。完全に弾き返したのだ、が。
 これこそがランサーの宝具蜻蛉切(とんぼきり)。刃に止まったトンボがそれだけで二つに切り裂かれてしまったという切れ味を誇る至宝の槍である。
 穂先に触れたものに対し、1レンジ分の追加攻撃を発生させる力を持つが故、防ぐことが叶わなかったのだ。自身の鉞により迎撃をしていなかったならば、おそらくこの傷が腕の腱を完全に切断していたであろう。
 一合の接触で理解した。力でこそ上だが、あの槍と、生涯無傷とうたわれたランサーの技術は厄介なことこの上ない。だが、だからこそ血が騒ぐ。これは、全身全霊をかけて戦うに値する強敵だ。

「……そういえば」
「なんだ、ライダー?」
「いや、名乗りを上げてなかったなって思ってな」
「……なるほど、言われてみれば。某としたことが、これはうかつであった」

 すでにお互いに相手の真名を確信している。時代は違えど同じ国に生まれ育った戦士にとって、名乗りは誇りある儀式。どうせばれている真名であれば、もはや隠す必要もあるまい。……まあ、マスターには後で怒られるかもしれないが。

「遠からん者は音に聞け」
「近くばよって目にも見よ」

 二人の英雄がその場で名乗りを上げる。

「我が名はライダー。足柄山よりやってきた雷神の子、坂田金時と、我が相棒、猪鼻嶽大王熊(いのはなたけだいおうぐま)」

 鉞を構え立ち上がるライダーの横に、巨体を誇る熊が並ぶ。

「我が名はランサー。徳川家康公に仕えた武将、本田平八郎忠勝」

 ランサーの槍の穂先が、ゆるりと上がり、ライダーへと向く。

「いざ――」
「尋常に――」
「「勝負!!」」


しかし4年で222スレって何このハイペースwwwww