バベル外伝?13話
~~日曜朝、リビング
ライダー「イリヤ、部屋に戻ってツイスターゲームをやりましょう」
イリヤ「ライダーさん、ちょっと待ってね。いまテレビ番組がいいところだから」
ライダー「………」
前アーチャー「テレビにロケットランチャーを向けるんじゃねー! 壁ごと吹っ飛ぶだろうが!」
ライダー「仕方ないわね……」
前アーチャー「全く、親の顔が見てみたいぜ」
ライダー「もしもし、テレビ局? 放送局にプラスチック爆弾を仕掛けたわ。
爆弾を爆破されたくなかったら、今やっている放送を切り上げ……」
前アーチャー「業務妨害してるんじゃねー! あと5分で終わるんだから、大人しくしてろ!」
~~イリヤの部屋
イリヤ「楽しかったなー」
前アーチャー「ふぅ、ヒーロー物の番組が好きとか、イリヤもまだまだお子ちゃまだな」
イリヤ「えー!? 格好いい俳優さんがいっぱい出てるから、私は好きなんだけどな」
ライダー「ちょっと出かけて来るわ」
前アーチャー「待てぇ、ミニガンを持って何処に行く気だ!」
ライダー「イリヤを惑わす愚か者は私の敵だわ」
前アーチャー「テレビ番組の俳優を暗殺しようとすんな……それより俺にいいアイディアがあるから、耳を貸せ」
~~翌日、放課後
イリヤ「ライダーさん、帰りの保健室で見当たらなかったけど、どうしたのかな?」
前アーチャー「さ、さあ? 僕ちん、さっぱりわからんです」
イリヤ「……何だか、怪しいんだけど」
前アーチャー「それより、イリヤ。自分の身を案じた方がいいぞ」
イリヤ「どういうこと?」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「ぬっふふふ、ここから先は通しませんぞ、お嬢さん」
イリヤ「わっ、な、何!?」
子分1ケイ「我々はジョッカー軍団」
子分2自来也「可愛い美少女を誘拐しに来たのよ」
子分3首なしライダー「俺、一度こんな役やってみたかったんだ!」
子分6ソロモン・イブン・ガビーロール「ぐへへへへへ、イリヤたん、
まさか一人で来てくれるとは漏れまったくの想定外だぜヾ(。ё◇ё。)ノ!」
前アーチャー「イリヤよ、ジョッカー軍団に誘拐されて、少年誌で載せられないような悪の改造手術を受けるのだ!」
イリヤ「そ、そんな……嫌だよ、アーチャー」
前アーチャー「うるせー! その真っ白の髪をどどめ色に変えてやるー!」
イリヤ「いやー!」
???「待ちなさい!」
前アーチャー「むう、誰だ!?」
ライダー仮面「私の名前は、ライダー仮面! イリヤに手を出す者は容赦しないわ!」
前アーチャー「むむ、ライダー仮面だと……って、ちょっと待てー!」
ライダー仮面「何かしら?」
前アーチャー「何でパンツ被ってるんだよ、おまえは!?」
ライダー仮面「マスクをしてこいと言われたから」
前アーチャー「何処をどうしたら、パンツがマスクになるんだよ!?」
イリヤ「ライダーさん、それって私のショーツ!?」
ライダー仮面「ライダーではないわ、ライダー仮面よ」
イリヤ「ライダーさ……」
ライダー仮面「ライダー仮面よ」
イリヤ「ラ、ライダー仮面……それ、今朝洗濯に出してまだ洗って無い気が」
ライダー仮面「細かい話は後よ! かかってきなさい、痴漢軍団」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「いや、ジョッカー軍団なんですが……」
前アーチャー「どっちが痴女だよ! いいからやっちまえ、お前達!」
子分一同「イーッ!」
ライダー仮面「必殺……C4爆弾」
子分一同「ギャーッ!」
前アーチャー「待てぇぇぇぇぇ! 正義のヒーローがC4爆弾をあらかじめ仕込んでるんじゃねー!」
ライダー仮面「注文が多いわ」
前アーチャー「正義の味方なら、正々堂々と……」
ライダー仮面「クレイモア対人地雷」
前アーチャー「ぬぐああああああ!」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「最凶の反英雄なのにー!」
ライダー仮面「悪は滅びたわ」
イリヤ「え、えっと……」
ライダー仮面「………」(チラッチラッ)
イリヤ「あ、ありがとう、ライダー仮面」(汗)
ライダー仮面「助けた代わりにお礼を貰っていいかしら」(ムフームフー)
イリヤ「え、ええっと……家に帰ってから……」
ライダー仮面「待てないわ」(ムフームフー)
イリヤ「いやーアーチャー助けてー!」
~~二時間後、イリヤの部屋
イリヤ「うう、酷い目にあったよ」
前アーチャー「良かったじゃねーか、正義の味方の兄貴に助けて貰って」
イリヤ「だって、ライダーさ……じゃなかった、ライダー仮面へのお礼って大変なんだもん」
前アーチャー「野外でパンツ被った奴を相手にするのは、そりゃ大変かもな……」
イリヤ「おまけに新しいマスクが必要だって、ショーツ持ってっちゃうんだもん。帰るとき、スースーして心臓がドキドキしたよ」
前アーチャー「ベネチアのマフィア並みにヤンチャをしてきた俺様でも、おまえの不幸には同情を禁じえないぜー」
最終更新:2011年06月09日 01:00