バベル外伝 4話
~~都内のビルの一室
前アーチャー「ブーンブーン、カーセブーン」
コンコン
前アーチャー「ブーンブーン……誰だ、俺様が機関車で遊ぶのを邪魔する、すっとこどっこいは? おら、入れ!」
ルヴィア「失礼しますわ。求人を見て来たのですけれど」
前アーチャー「求人?」
ルヴィア「サーヴァントを狩る年若い淑女を募集していると聞きましたわ」
前アーチャー「ああ、そうだったそうだった……募集、終わったけどな」
ルヴィア「え! もう終わったんですの!? 何で?」
前アーチャー「募集かけてすぐに応募があったからな。俺様は遊ぶのに忙しいから、それじゃ……」
ルヴィア「待って、納得がいかないですわ。どんな人が来たんですの?」
前アーチャー「やけに熱心だな、お嬢ちゃん。それじゃ、紹介してやろうじゃねーか。
新たなる戦闘淑女、クラン☆カラティンだ!」
クラン☆カラティン「……狩リノ時間ダ」
ルヴィア「ちょっと待って! 突っ込みたいところがいっぱいあるんだけど……何で鉄仮面被ってるの!?」
前アーチャー「自前だそうだ」
ルヴィア「まあ、それはいいとして……どう見ても男じゃないの!」
前アーチャー「まあ、性別に関しては俺も考えた。だが経歴を考慮して、特例にした」
ルヴィア「経歴?」
前アーチャー「多数の戦場で狩りの前歴があるらしい」
クラン☆カラティン「竜(モンスター)ナラ1500匹ハ狩ッタ……女王モダ」
ルヴィア「竜(モンスター)って……」ゾクリ
前アーチャー「お前、竜(モンスター)狩り程度の経験とかはあんの?」(ホジホジ)
ルヴィア「……無いですわ」
前アーチャー「えっと、採用が決まったら電話するから」
ルヴィア「電話番号も聞いてないのに、追い返そうとしないで! どう見ても不採用じゃない!」
前アーチャー「だって、経験者が居るしさ」
クラン☆カラティン「………」(シャキン)
ルヴィア「どう見てもあれ、人間じゃないじゃないですの! いいんですの、戦闘淑女がそれで!?」
前アーチャー「いや、まあエロ専門と狩り専門は別でいいんじゃねーのか」
ルヴィア「納得いかないですわ!」
前アーチャー「おいおい、面接希望者にゴネられても、俺は困るぞ」
ルヴィア「サーヴァントを狩る戦闘淑女には、私こそが相応しいですわ!」
前アーチャー「じゃあ、1対1でどちらの腕が上か勝負するのはどうだ?」
ルヴィア「いいですわ、受けて立ちますわ!」
クラン☆カラティン「………」
前アーチャー「ちなみに、あいつは自前で魔術光学式迷彩とか、GAU-8 アヴェンジャー(ガトリング砲)を装備してるから」
ルヴィア「が、頑張りますわ」
~~二週間後、学校の屋上
イリヤ「アーチャー、かまぼこ食べる?」
前アーチャー「おう、食うぜ……うめーうめー」(もっちゃもっちゃ)
クロ「じゃあ、私はハンペンあげるわ」
前アーチャー「遠慮無く頂くぜ……そういえば、何か忘れてる気がするな」
ミユ「アーチャー、お弁当まだあるからね」
前アーチャー「おう、食うぜ食うぜ……うめーうめー、ミユの弁当は最高だ」
ミユ「ありがとう……照れちゃうわ」(ポッ)
~~同時刻、南米
ルヴィア「な、なかなか決着がつきませんわ……というか、これって帰れるのかしら?」
クラン☆カラティン「………」(チュドーン!)
ルヴィア「ど、何処から撃ってきてるの!? きゃー!」
最終更新:2011年06月13日 16:27