アインツベルンの森の中で向かい合う二人
ランサー「お互いこれ以上なにができる・・・ベオウルフに木馬を壊されたお前に・・・・?いいだろもう謀略合戦はやめだ。小細工を弄して勝ったところでさほど意味はない」

オデュセウス「・・・・小細工なら勝てるとでも?・・・・」

ランサー「英雄の誇りを掛けた戦いってのはそういうことじゃない。正々堂々戦おう。」

オデュセウス「バカが・・・いいだろう爺・・・」
◆       ◆      ◆
激突する弓と槍。お互いの実力は拮抗していた。
長い時を戦い、両名とも致命傷といっても過言ではないダメージを何度も受けている

オデュセウス(コイツ・・・動きが不自然だぞ・・・誘導してる・・・泉のほうへ・・・
どういうことだ・・・ハッ・・そうか、コイツあの毒婦と同盟を結んでいた・・・
泉に毒を盛ったな・・・このオデュセウスを毒の泉に叩き落そうと・・・・
正々堂々、戦おうと言いながら、この勝負に毒を盛ったな 蛇め、外道・・・だがこの超天才のオデュセウスには通じない・・・貴様の策を逆手にとってやるぜ・・・バガがこんな稚拙な策が分からないとでもおもっていたのか・・・底抜けのバカだぜ・・・笑いがこみ上げてくるぜ・・・プププププ 完璧だ、完璧過ぎるッ! やはり私はクールだ! KOOL過ぎるぞ! KOOL! KOOL! KOOL!)

泉を見てみれば、魚が一匹残らず死んでいた・・・
オデュセウスは豹の如くしなやかな動きで位置を入れ替え、オデュッセウスは獣性と呼ぶに相応しい追撃で、ランサーを泉に追い詰める。

オデュセウス「残念だったなランサー 貴様の毒は回避した。服毒にいたらずだ この外道!!」

ランサー「・・・・泳ぎ上手は川で死ぬ・・・井の中の蛙大海を知らず・・・・智略合戦てのは ようはつまり合わせ鏡みたいなもんだ もし自分があいつならこうする・・・そう考えていく・・読みもクソもない・・・ただ自分の考えをなぞっていくだけ・・・・オデュセウス、俺が外道に見えたんなら、それはアンタが外道だからだ」

オデュセウス「フン・・ぐちゃぐちゃと負け惜しみを・・・とっとと死いぃぃぃネェェェェッッッツ!!!!」

十二の矢がランサーに叩き込まれ、ランサーは泉の中に落ちた

ランサー「おまえの次のセリフは『豚のような悲鳴を上げろ』だ・・・」
「豚のような悲鳴を上げろ・・・・ハッ」

ランサー「何故死んでないのかって顔をしてるな。・・・・俺の真名を知っていれば、決して泉に近づけさせようとは思わなかっただろうに・・・・
        • 俺の名はフィン・・・如何な毒の泉であろうとも、両の手に触れたもの万物を癒す聖水となる・・・・貴様は俺との知恵比べに負けたのだ・・・・」

泉から這い出たフィンには傷一つなかった。フィンは槍に穂先を額に当て謳うように真名を呟く

ランサー「血統の青槍(ビルガ)」

「それがどうしたあぁぁぁぁぁ!!!」
弓を番えるが、放つ前にフィンに蹴りを叩き込まれる
「ガッ」
顔、腕、腹、顎、頬、足、太もも、首、オデュッセウスの全身にダース単位で槍ではなく拳が打ち込まれていく。」

「ブブヒリァァア、・・キ、貴様 策など弄せずとも・・・いつでも・・このオデュッセウスを・・・」

ランサー「ああ・・・殺せた・・いつでもな・・だが、貴様にとっては・・・俺に手玉を取られたことが屈辱だろ・・・・」

「何故だ・・・なぜこんなまわりくどいことを・・・」

ランサー「俺はローランのデュランダルの輝きをみて想いだしたんだ・・・
俺は・・・八歳のときフィオナ騎士団隊長になったとき・・・片目のゴルを倒した時を・・・」

紛れもなく、デュランダルは遠い昔に彼が見知った光・・・
長年の孤独・・・無二の親友の裏切り・・・愛すべき息子を奪われ・・・・愛しき伴侶が呪いで鹿に変わり・・・・
世界への憎しみとやるせない憎悪に総身を犯され・・・・澱んでしまった・・・・・
しかし、過ぎし日の栄光だけは誰にも否定されることもなく・・・・胸の内に残っていたんだ・・・・・
騎士が思い描く・・・理想を体現した光を見て、何者にも穢せぬ”騎士の在り方”を思い出した・・・・

ランサー「貴様は・・・俺が現界して懐いたたった一つの願いをけがした・・・・・・・・最高の騎士との互いの誇りを掛けた戦いを・・・・
        • 俺のフィオナ騎士団隊長としての誇りを取り戻す戦いをするに相応しき誇り高い英雄を貴様の浅ましい策略で穢した・・・」

頭を抱え蹲って震えているオデュッセウスにフィンは一言呟く

ランサー「・・・屈辱に打ち震えて死ね・・・・オデュッセウス・・・・」