必読:
最近の業界動向。思うこといろいろ。
- 日本のVCマーケット1兆円(欧米は30兆くらいある)
ファンド組成額(上場してるもののみ。m.cは時価総額)
JAFCO:1600億円 (m.c:213,461百万円)
NIF:600億円 (m.c:48,983百万円)
JAIC:120億円 (m.c:63,117百万円)
フューチャー:
他にもSBI、みずほC、MUFGCやらマリンC、NTVP
証券系、銀行系、政府系、独立系、地域振興系などいろいろあるみたす。
- 10000社にコンタクト→500社強に投資検討→最終的に約200社投資決定
赤字の出たVCも・・。ボーナスは来年は200万くらい下がるのでは?と社員談
ボーナス反映されるのは次の年だから・・・来年のヤフーファイナンスの平均年収怖い。
ベンチャーキャピタルの3つの類型と求められる資質
①ファイナンス型ベンチャーキャピタル
特徴:日本では、証券会社や銀行系のベンチャーキャピタルがこのカテゴリーに含まれる。
株式市場への理解から生まれるバリュエーション手法、IPO(株式新規公開)のノウハウや企業売却のノウハウに強みに持っている。主に、小額を多くの案件に分散して投資するか、レイターステージの上場前企業へ投資をするのも彼らの特徴だ。
資質:主に株式市場への深い洞察とバリュエーションを理解する能力である。
リスク:株式市場の上昇と下降によって運用業績が左右されがちである。つまり、分析をしたときよりも市場が大きく上向けば業績は向上するが、市場が落ち込むと業績は下降する。
②業界特化型ベンチャーキャピタル:
特徴:米国ではシリコンバレーに多いタイプ。日本でもITやバイオに特化した、数億円から数十億円規模のベンチャーキャピタルが何件か存在している。彼らの強みはいうまでもなく業界・テクノロジーに関する深い知識や業界での強力な人的ネットワークだ。
主に、テクノロジー関連の会社に勤めた後でその業界知識を活かして創業するか、ベンチャーキャピタリストがセグメンテーションの一環として立ち上げるケースが少なくない。
資質:業界とのパイプとテクノロジーを理解する力
リスク:2つのリスクがある。1つは、狙った業界・市場そのものが立ち上がらない場合。
もう1つが、業界は立ち上がったものの過当競争によりバブル化して、総崩れとなる場合である(テレコムバブル・光部品バブル、ナノテクバブル、B2Bバブルなど)。業界の立ち上がりとその業界の需要バランスによって左右されるリスクがあるのだ。
③マネジメント型ベンチャーキャピタル
特徴:グロービス・キャピタル・パートナーズもこのカテゴリーに含まれる。いわゆるアーリーステージの企業に投資し、ハンズオン型のマネジメント支援を行うことで、企業成長のパートナーとなる。
通常、1件当たり、2億~7億円程度の出資を行い、株式の20~30%を取得する。ハイテク企業にも投資をするし、サービス関連業務にも投資する。 マネジメント型ベンチャーキャピタルの強みの源泉は、投資先企業に対する適切な経営支援である。主に自らがベンチャー企業を創造した経営者や経営メンバーが、第2のキャリアとして参画する事例が多い。
資質:組織・経営に関する深い洞察と経営支援能力
リスク:業界に特化せずに投資を行う。また、株式市場の動向に左右されずに株価を算定し、投資先企業の経営者・チームの強弱、市場と商品の成長可能性にフォーカスをして意思決定し、経営支援を行う。
従って、市場の変動リスク、業界・市場の立ち上がりや需要バランスのリスクを回避して、安定的に業績をあげられるものと認識している。
ベンチャーキャピタルにおける投資収益率の現状と今後の課題 -日本のパフォーマンスを向上させるために- RIETI 経済産業研究所
成功しているベンチャーキャピタルは、インダストリーやテクノロジーを理解しつつ、
業界・市場を広く捉えて、主にアーリーステージに投資をして、マネジメントで付加価値を提供している場合が多いというのがわれわれの実感である。
結局は、テクノロジーやファイナンスの知見をある程度は持ちながら、マネジメントでの付加価値を最大化できるベンチャーキャピタルが最大の勝者となる、ということである。
なお、本稿でいうベンチャーキャピタリスト(以下、キャピタリスト)という言葉は、特に断りがない場合、資金を提供することに加え、社外取締役などの形で積極的に経営に関与していくハンズオン型のベンチャーキャピタリストを指すものとする。
業務フロー
①投資案件を幅広く集める業務(ディールジェネレーション)
②そのなかから投資すべき案件を見出し、投資の的確性を精査する業務(デューデリジェンス)
③バリュエーション(株価)を決めて投資額などを意思決定する業務(意思決定)
④社外取締役に就任して、経営陣にアドバイスを与え、会社を正しい方向に導いていく経営支援業務(経営支援)
⑤ある程度成長を経た後に、経営陣と相談しながら株式公開や売却などに導く業務(エグジット)
VC業界の話
- 「日本のベンチャーキャピタルは技術評価できないし、理解できない」と言う起業家がいる。
- 「良い投資案件がない」と嘆くベンチャーキャピタルの方がいる(多い?)
- 良い投資案件(会社)の条件は「優れた経営陣、市場の成長性、競争力(技術力)がそろった会社」という。
- シリコンバレーのような優れたベンチャーキャピタルが少ないと嘆く起業家が多い。
実際、シリコンバレーのベンチャーキャピタルのことを理解しているかどうか別にして、ある意味、良い幻想がある。
米VC業界の話
コンピュータの性能が高まり、インターネットが発達してくるにつれて、ビジネスの成功のルールが変化しているのかもしれない。昔ながらのベンチャーキャピタリストは、悲しいかな、もはや嗅覚が働かなくなってきているといった人もいるのかもしれない。
- FPN-ベンチャーキャピタリスト志望者必読 - tourist VC ? [@NY times]
- 「アメリカのベンチャー企業では、創業者持分の推移の典型的パターンとしては、初回資金調達時に30%にまで低下し、2回目資金調達時で15%、株式公開前で10%程度」
- 「ベンチャーキャピタリスト (VC) がつく嘘トップ10」
- 企業家がつく嘘トップ10 A Day in the Life/ウェブリブログ
- Dave's Blog: シリコンバレーの若きベンチャーキャピタリスト Top5
コーポレートベンチャーキャピタルの場合
Web 2.0とVC
- 「VCはWeb 2.0に悩まされている。というのも、Web 2.0企業は最初から利益を出しているので、投資のしようがないのだ。VC側はWeb 2.0企業に投資しようと必死だが、企業側は投資を受ける必要がない」(Basta氏)
- Web 2.0、ベンチャーキャピタルを悩ませる理由:ニュース - CNET Japan
VCのブログ
ベンチャーキャピタルリンク集
新米ベンチャーキャピタリストが、日々の思いを綴るブログ。:ブックレビューが良いね。
VCと起業家の付き合い方
ここがあやふやだと、のちのちトラブルになりやすいとのこと。VCと起業家の間で期待が違ってくるため
誰が投資しているかを見ればそのVCがどういう性格かもわかる。
ビジネスが立ち行かなくなっても誠実に対応することが大事。開き直ったり、嘘をついたりすると業界から見放されることもあるとのこと。
VCが投資したいのは経営をしたいチーム。たとえば海外の著名なVC、Y-Combinatorでは最初から「チームで来なさい」と推奨しているほど。
個人ですごいサービスを作ったから投資してくれ、では経営ができるか不安。ちゃんと経営や営業、財務ができる人と組んでから行くのがよい。もちろんVCも経営者を紹介したりするらしいですが、マッチングは難しい。それよりは最初から一緒にがんばれる仲間を見つけてきてほしいとのこと。
信頼できるVCとどうやって出会うかというとやはりクチコミが一番よいとのこと。
一社に数社のVCがつくこともめずらしくない、というか、むしろそうなるようにしているとのこと。得意分野が違うので自分がやりたいことにあわせて組み合わせて活用するのが良いとのこと。
起業する人は売上だけの意識でなく、きちんとしたコスト意識を持って、利益考えて欲しい。
- ベンチャーキャピタルとどう付き合うか? | IDEA*IDEA
IVS2007ベンチャー
最終更新:2008年05月02日 18:24